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メンバーのフィルタ
大規模なソフトウェア プロジェクトでは、フィルタを使用して自分のタスクに関係のあるメンバーだけを表示することができます。フィルタを使用すると、プロパティに従ってグループ分けされたプロジェクト メンバーの定義済みサブセットを表示および操作できます。
GUI では、「プロジェクト」 ビューと 「サンドボックス」 ビューのローカル ツールバーにある 「フィルタ」 の一覧にフィルタが表示されます。ソフトウェアコンフィギュレーション管理 Web インタフェースには、プロジェクト メンバーの管理に関連する限定されたフィルタのセットが用意されています。これらのフィルタは、Web のツールバーの 「フィルタ」 の一覧に表示されます。
次のフィルタを選択できます。
フィルタ
説明
すべてのメンバー
現在のプロジェクトまたはサンドボックスのすべてのメンバーを表示します。
スパース サンドボックスの内容 (GUI のみ)
スパース サンドボックス内の既存のワーク ファイルと遅延中の操作だけを表示します。このフィルタは、スパース サンドボックスを開いている場合にだけ表示されます。スパース サンドボックスとは、メンバーのチェックイン時にワーク ファイルを保持しないサンドボックスです。
すべてのメンバー デルタ (GUI のみ)
ワーク ファイルが変更されているメンバーやプロジェクト内のメンバーリビジョンと同期されていないメンバーだけを表示します。
変更されたワーク ファイル (GUI のみ)
ワーク ファイルが変更されているメンバーだけを表示します。
同期されていないメンバー (GUI のみ)
対応するプロジェクトのメンバーリビジョンとサンドボックスリビジョンが一致していないメンバーだけを表示します。
スコープ外のメンバー (GUI のみ)
サンドボックスのスコープ定義外のメンバーだけを表示します (スコープが指定されたサンドボックスの場合)。
サンドボックスのスコープにより、サンドボックスに最初に含めるサブプロジェクトとメンバーが決まります。また、再同期を実行したときにファイルシステムに転送されるサブプロジェクトとメンバーも指定されます。詳細については、サンドボックス スコープの指定
新しいリビジョンを利用可能 (GUI のみ)
利用可能な新しいリビジョンがあるメンバーだけを表示します。
バリアント サンドボックスで「新しいリビジョンを利用可能」フィルタを適用すると、バリアント サンドボックスで利用可能な新しいリビジョンだけが返されます。マスタ プロジェクトの新しいリビジョンは返されません。
ワーク ファイル サイズ デルタ (GUI のみ)
ワーク ファイルのサイズ (バイト) が変更されているメンバーだけを表示します。
不足ワーク ファイル
(GUI のみ)
ワーク ファイルが不足しているメンバーだけを表示します。
既存のワーク ファイル (GUI のみ)
既存のワーク ファイルがあるメンバーだけを表示します。
新規メンバー (GUI のみ)
新たにプロジェクトに追加され、まだ変更されていないメンバーだけを表示します。
ブランチ上のワーク ファイル (GUI のみ)
ワーク ファイルがメインの開発パスではない開発パスからブランチされたメンバーだけを表示します。
未解決のマージ
(GUI のみ)
未解決のマージの影響を受けるメンバーだけを表示します。
進行中の作業 (GUI のみ)
進行中の作業と見なされているメンバーだけを表示します。「遅延中の操作」フィルタ、「自身によりロックされたメンバー」フィルタ、「変更されたワークファイル」フィルタを組み合わせたものです。
ロックされたメンバー
いずれかのユーザーによってロックされたメンバーだけを表示します。
自身によりロックされたメンバー
自分がロックしたメンバーだけを表示します。
フリーズされたメンバー
フリーズされたメンバーだけを表示します。
フリーズされたメンバーに対する変更は、プロジェクト内のメンバー情報の一部としては含まれません。
次の属性を持つメンバー
特定の属性を持つメンバーだけを表示します。このフィルタを選択すると、属性と値の指定を求められます。Windchill RV&S
GUI の場合は、属性の名前を「属性」フィールドに、その属性の値を「値」フィールドに入力し、「OK」をクリックします。
Web インタフェースの場合は、「メンバー属性の指定」で、フィールドに属性名を入力し、「OK」をクリックします。属性の名前を「属性」フィールドに、その属性の値を「値」フィールドに入力し、「OK」をクリックします。
次のラベルのメンバー
指定したラベルがメンバーリビジョンに割り当てられているメンバーだけを表示します。このフィルタを選択すると、ターゲットラベルの指定を求められます。Windchill RV&S
ラベル名を入力し、「OK」をクリックします。
次のラベルを持つメンバー
指定したラベルをメンバー履歴内に持つメンバーだけを表示します。このフィルタを選択すると、ターゲットラベルの指定を求められます。Windchill RV&S
ラベル名を入力し、「OK」をクリックします。
次の状態のメンバー
特定の昇格状態が割り当てられているメンバーリビジョンだけを表示します。このフィルタを選択すると、状態の指定を求められます。Windchill RV&S昇格状態の詳細については、管理者に確認してください。
状態を入力し、「OK」 をクリックします。
次の名前のメンバー (GUI のみ)
指定した名前を持つメンバーだけを表示します。このフィルタを選択すると、名前の指定を求められます。Windchill RV&S
名前を 「名前」 フィールドに、ファイル拡張子も含めて入力し (utility.dll など)、「OK」 をクリックします。
デフォルトでは、このフィルタでは大文字と小文字が区別されます。「大文字と小文字が区別される」 を選択解除すると、大文字と小文字が区別されなくなります。
ブランチのメンバー
開発のメインラインから離れたメンバーだけを表示します。
保留中の操作 (GUI のみ)
保留中の操作に関連付けられているサンドボックス内のメンバーを表示します。
規則を持つメンバー (GUI のみ)
メンバーの規則を持つメンバーを表示します。
メンバー アーカイブの共有
別のメンバーのアーカイブを共有しているメンバーを表示します。
遅延中の操作 (GUI のみ)
遅延中の操作 (遅延中の追加、除外、チェックイン、移動、名前変更など) に関連付けられているサンドボックス内のメンバーを表示します。
最後のチェックポイント以降に変更されたメンバー (GUI のみ)
プロジェクトに最後にチェックポイントが作成された後に変更されたメンバーを表示します。これには、メンバーリビジョンの変更を発生させた操作によって変更されたメンバーが表示されます。これらの操作には、「メンバーの追加」、「メンバーの名前変更」、「メンバーの移動」、「メンバーリビジョンの更新」などが含まれます。
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組み込みのフィルタの一覧は、「プロジェクト」 ビューまたは 「サンドボックス」 ビューがアクティブな場合にだけ表示されます。フィルタされたメンバーを表示するには、プロジェクト (サブプロジェクトを含む) やサンドボックス (サブサンドボックスを含む) を展開する必要があります。
「空のサンドボックスを表示しない」オプションや 「空のプロジェクトを表示しない」オプションを選択すると、現在のフィルタに一致するメンバーが含まれていないサンドボックスやプロジェクトを削除できます。ただし、プロジェクトでは、「すべてのメンバー」が現在のフィルタの選択である場合は、「空のプロジェクトを表示しない」オプションは使用できません。同様に、通常のサンドボックスでは、「すべてのメンバー」が現在のフィルタの選択である場合は、「空のサンドボックスを表示しない」オプションは使用できません。ただし、スコープされたサンドボックスでは、現在のフィルタ選択にかかわらず、「空のサンドボックスを表示しない」オプションは使用できます。
メンバーが含まれていないディレクトリも削除されます。「空のサンドボックスを表示しない」 フィルタや 「空のプロジェクトを表示しない」 フィルタを選択すると、現在のフィルタに一致するメンバーが各サブプロジェクトで再帰的に検索されます。このため、クライアントのリソースが大量に消費されます。Windchill RV&S多数のメンバーを含む複雑なプロジェクトがある場合は、このフィルタ オプションをあまり使用しないようにすることをお勧めします。
プロジェクトにフィルタが適用されていると、すべてのプロジェクト メンバーに対して実行した操作が、フィルタの結果として表示されたメンバーに対してだけ適用されます。たとえば、「次の状態のメンバー」フィルタが適用されているプロジェクトに対して 「メンバー」 > 「ロック」の操作を実行すると、「次の状態のメンバー」フィルタによって表示されたメンバーに対してだけロック操作が適用されます。
「プロジェクト履歴」 ビューと 「メンバー履歴」 ビューでもフィルタを使用できます。