選択した ACL に使用する ACL 継承モデルを変更することができます。継承の変更は、組織内で他のグループが親プロジェクトへのアクセス権限を持つ場合であっても、そのコンフィギュレーション管理サブプロジェクトへのアクセスを明示的に指定されたグループのみに限定する場合に有効です。

ACL 継承を解除するためのユースケースは、明示的に指定されたグループだけにサブプロジェクトへのアクセス権を付与するものです。次の例を考えてみます。

図に示すように、グローバル ACL に対する権限は全員拒否されます。プロジェクト ACL への権限が付与されたグループは、グループ A、グループ B、およびグループ C のみです。グループ D は、サブプロジェクト ACL への権限が付与された唯一のグループです。

デフォルトでは ACL 継承が有効になっているので、サブプロジェクト ACL はグループ A、グループ B、グループ C、およびグループ D からアクセスすることができます。これらのグループすべてがサブプロジェクト ACL へのアクセス権を持っているのは、プロジェクト ACL への権限が付与されているユーザーにはサブプロジェクト ACL への権限も与えられるからです。

ただし、このユースケースは明示的に指定されたグループがサブプロジェクトへのアクセス権を持っている場合のみのユースケースです。この例では、グループ D という名前の 1 つのグループのみがサブプロジェクト ACL へアクセスできる必要があります。このようなユースケースは、ACL 継承を変更すると実現されます (ACL 継承の変更を参照してください)。

ACL 継承を解除する場合の重要な考慮事項を次に示します。

ACL の継承ステータスを特定するには、ACL を選択します。次に、「ACL」メニューを選択します。ACL 継承が有効な場合、「ACL 継承」サブメニューの横にチェックマークが表示されます。ACL 継承が解除されている場合、「ACL 継承」サブメニューの横にチェックマークは表示されません。

Administration Client で ACL 継承を変更するには、まず ACL を選択します。次に、「ACL」 > 「ACL 継承」を選択します。ACL 継承が有効な場合、サブメニューの横にチェックマークが表示されます。ACL 継承が解除されている場合、チェックマークは表示されません。

ACL 継承の変更は、開発パスの継承に影響します。次の例を考えてみます。

これは、ACL 継承を解除するためのユースケースでの例を拡張したものです。この例では、バリアントサブプロジェクト ACL には権限が指定されていません。

デフォルトでは ACL 継承および開発パスの継承が有効になっているので、バリアントサブプロジェクト ACL はグループ A、グループ B、グループ C、グループ D およびグループ X からアクセスすることができます。これらのグループすべてがサブプロジェクト ACL へのアクセス権を持っているのは、バリアントサブプロジェクト ACL への権限がどのグループにも付与されていない場合でも、プロジェクト ACL への権限が付与されているユーザーにはバリアントサブプロジェクト ACL への権限も与えられるからです。

ただし、このユースケースは明示的に指定されたグループがサブプロジェクトへのアクセス権を持っている場合のみのユースケースです。この例では、グループ D のみがサブプロジェクト ACL へのアクセス権を持つ必要があります。このようなユースケースは、ACL 継承が解除され、開発パスの継承が有効である場合に実現されます。