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管理移行ウィザードの使用
運用環境サーバーに最終的な変更を移行する準備ができたら、移行ウィザードを起動できます。移行ウィザードを実行して、運用環境サーバーとステージング サーバー間の同期の既存状態やオブジェクトの順序を表示することもできます。管理オブジェクトの順序がステージング サーバーと運用環境サーバーのどちらに基づくかを指定でき、選択した順序をオブジェクトの移行前に変更することもできます。変更内容を以降するための最終的な操作を実行できるのは、Windchill RV&S Server の管理者だけです。タイプ管理者は、ウィザードを使用して移行の詳細を表示することだけ許可されます。
Windchill RV&S Administration Client から移行ウィザードを起動するには、「ワークフローとドキュメント」 ノードを右クリックして、ショートカット メニューから 「管理移行ウィザードの起動」 を選択します。「管理移行ウィザードの起動」メニューアイテムは、サーバーがステージングサーバーとして構成されている場合に、Windchill RV&S Server 管理者またはタイプ管理者として割り当てられているユーザーに対してだけ表示されます。
移行を実際に実行できるのは、Windchill RV&S Server 管理者だけです。タイプ管理者は移行ウィザードにアクセスして情報を表示することはできますが、移行操作は実行できません。タイプ管理者は、すべての管理者指定オブジェクトを表示できますが、編集できるのは権限があるオブジェクトだけです。
移行ウィザードで行われた変更は、移行操作を実行した Windchill RV&S Server 管理者ユーザーが実行しているものとして表示されます。すべての変更は、オブジェクトの履歴と監査ログに表示できます。
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監査ログを表示するには、Windchill RV&S 管理者から ViewAuditLog または AdminServer 権限を付与してもらう必要があります。
ステージング サーバーまたは運用環境サーバーが切断されたり、システム全体が移行を実行できない状態になった場合、操作がロールバックされて運用環境サーバー (またはステージング サーバー) は使用できる状態に戻ります。進行中の移行をキャンセルすることもできます。操作がロール バックされ、運用環境サーバーは使用可能な状態に戻ります。
ステージング サーバーから運用環境サーバーへの管理者指定オブジェクトの移行では、変更されているオブジェクト全体の構成も更新されます。移行を実行すると、すべての上書きが運用環境に転送されます。したがって、ステージング サーバーですべての変更が完成している場合にだけ移行を開始する必要があります。これは、複数のタイプ管理者の作業に影響する可能性があるため、必要に応じて移行を開始する前にすべてのタイプ管理者に確認します。移行が完了すると、移行レポートが表示されます。
次の点に注意してください。
移行操作を実行する Windchill RV&S Server 管理者は、移行先の運用環境サーバー上でも Windchill RV&S Server 管理者として設定されている必要があります (つまり、この管理者には、mks:imAdmin ACL 権限が割り当てられている必要があります)。
移行の実行中は、すべてのロックを維持することをお勧めします。運用環境サーバーのロックが移行中に解除されると、エラー メッセージが表示され、移行が停止します。
管理移行中のデッドロックを回避するために、既に運用環境サーバーに移行されている管理オブジェクトはステージング サーバーで削除できません。運用環境サーバーに移行されていない管理オブジェクトは削除できます。
複数のユーザーが同時に管理オブジェクトを編集することはできません。別のユーザーと同時に変更を保存しようとすると、同時に変更が行われたことを示すメッセージが表示されます。コンフィギュレーション管理とは異なり、システムで変更のマージは試行されません。選択できる唯一の操作は、ダイアログ ボックスを終了して再入力することです。
上書きを含む共有フィールドまたは状態を移行する際に、それを参照する新しいタイプの上書きを移行しないようにする方法については、共有フィールドまたは状態の上書きの移行を参照してください。
ビューセットのカスタムビューを適切に移行するには、各カスタムビューで指定されている server.hostname プロパティが、対応する Windchill RV&S Server の mksis.hostname プロパティで指定されたサーバーホスト名になっている必要があります。たとえば、サーバーで mksis.hostname=abcFinancial.com が指定されている場合は、そのサーバーに接続するカスタム ビューでも server.hostname=abcFinancial.com と指定されている必要があります。
動的な計算フィールドを運用環境サーバーで静的な計算フィールドに変換する場合は、計算フィールドの再計算が必要です。
ステージングサーバーから運用環境サーバーにアイテムプレゼンテーションテンプレート (IPT) の変更を昇格する場合、クライアントを再起動した後でも Windchill RV&S Client GUI に IPT の変更が表示されないことがあります。この問題は、CLI からデータベース内の IPT を更新する場合にも発生することがあります。Windchill RV&S Server の IPT キャッシュが正常に更新されない場合に発生します。
サーバーで IPT キャッシュを消去および更新するには、次のコマンドを使用します。
im diag --diag=flushIPTCache
このコマンドを使用後は、IPT の表示が正常に更新されるよう Windchill RV&S Client GUI を再起動することを推奨します。
ワークフローとドキュメントの管理者指定オブジェクトを運用環境サーバーに移行するには
管理者提供オブジェクトの列
管理者移行のサマリーの印刷に関する情報
共有フィールドまたは状態の上書きの移行