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ドキュメント バージョン
プロジェクトのライフサイクルをとおしてドキュメントの進展をトラックするために、プロジェクトのさまざまなステージで一意のドキュメント バージョンを作成できます。ドキュメントまたはコンテンツ アイテムをチェックインすることで、新しいバージョンが作成されます。ドキュメントまたはコンテンツのバージョンを作成することにより、チェックイン操作が行われたときの状態で、ドキュメントの正確な記録を残します。
新しいドキュメント バージョンを作成するには、「ドキュメント」 > 「チェックイン」 を選択します。新しいコンテンツ バージョンを作成するには、「コンテンツ」 > 「チェックイン」 を選択します。
作成された各バージョンには、次の形式で一意の識別子が付きます: ライブ アイテム ID-メジャー バージョンマイナー バージョン。たとえば、7201-1.0 7201-1.1 または 7201-2.0 など。新しいバージョン ID は、アイテムがバージョン付きの場合にのみ表示されます。ライブ アイテムは、バージョン情報なしで内部 ID を表示し続けます。ドキュメントおよびコンテンツ バージョンの操作についての詳細は、Windchill RV&S ヘルプセンター を参照してください。
さまざまなドキュメントとコンテンツのバージョンをチェックインした後、選択したバージョンをドキュメントのベースラインの一部として含めることができます。選択したドキュメント バージョンには、特定のプロジェクトのマイルストーンに対して必要な情報が含まれている必要があります。たとえば、選択したドキュメント バージョンは設計文書、契約書、部品表に対してドキュメントのベースラインを作成するために使用できます。
ドキュメント バージョンをチェックインした後、作成されたバージョンを表示することができますが、それに重要な変更を加えることはできません。また、ユーザーは管理者によって編集可能なユーザーとしてマークされていない限り、ドキュメント バージョンのフィールドを変更することはできません。
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ドキュメントのベースラインの一部として、ドキュメントまたはコンテンツのバージョンにラベルを適用できます。
ドキュメント バージョンを表示する際、挿入、移動、コピー、削除に関連するすべてのメニュー コマンドとツールバー ボタンは、Windchill RV&S GUI および Web インタフェースでは使用できません。また、ドキュメントまたはコンテンツのバージョンを操作している場合は、次の操作を実行できません。
変更パッケージの作成
テスト結果の作成
タイム エントリの作成
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コマンドでバージョン ID の使用がサポートされていない場合、Windchill RV&S では、バージョン付きドキュメントまたはコンテンツアイテムの ID を入力するとエラーメッセージが表示されます。バージョン付きドキュメントまたはコンテンツ アイテムはチェックインできません。
ライブ フィールド
ドキュメント バージョンは、ドキュメントの履歴の特定の時点におけるドキュメントの記録を表しますが、個々のアイテム バージョンのフィールドによってはフィールド定義に基づいて更新が継続されることがあります。これらは、ライブ フィールドと呼ばれ、ライブ フィールド アイコン () で表示されます。
計算フィールドに対しては、計算フィールドの定義に基づいてそのフィールドが更新されるかどうかを設定することができます。
次のフィールドは、フィールド定義に基づいて常に更新されます。
アイテムに結び付けられた選択肢フィールド
クエリーに結び付けられた関連フィールド
フェーズ フィールド (参照されているフィールドがフィールド定義に基づいて更新されるよう設定されている場合にはアイコンが表示されます)
範囲フィールド
フィールド値属性フィールド (参照されているフィールドがフィールド定義に基づいて更新されるよう設定されている場合にはアイコンが表示されます。それには上記フィールドのいずれか、ライブ アイテムのフィールド、または結び付ける関連が編集可能なものが含まれます)
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ライブフィールドアイコン () は、バージョン管理の時点でのフィールド構成ではなく、現在のフィールド構成に基づいて表示されています。たとえば、フィールド設定を編集可能に変更するか、バージョン管理後に更新を許可すると、すべてのアイテム バージョンにライブ フィールド アイコンが表示されます。
アイテムに結び付けられた選択肢フィールド
アイテムに結び付けられた選択肢 (IBPL) フィールドは、ドキュメント バージョンの一部としてコピーされます。コピーされた IBPL フィールドは、そのバージョンにチェックインした時点で存在していたアイテム ID を参照しますが、IBPL フィールドに対して表示された値は、現在存在するアイテムとしてのライブ アイテムの値です。選択肢の値は記録され変更されませんが、IBPL フィールドに対して表示された値は、参照するライブ アイテムが変更される場合に変更されることがあります。
クエリーに結び付けられた関連フィールド
クエリーに結び付けられた関連 (QBR) フィールドは、ドキュメント バージョンの一部としてコピーされません。ドキュメント バージョンの QBR によって返されたアイテムは、表示された時点で、現在のフィールド定義に基づいて計算されます。返されたアイテムの値は、現在存在するアイテムです。その値は、履歴として表示されません。
関連フィールド
関連フィールドは、ドキュメント バージョンの一部としてコピーされます。ドキュメント バージョンの関連フィールドの値は、バージョン管理されたアイテムではなく、常にライブ アイテムを指します。
ドキュメント バージョンにコピーするには、後方関連フィールドで複数の値を許可する必要があります。たとえば、すべての関連フィールドをコピーするには、バージョン付きコンテンツに関連付けられているアイテムで、複数の値を許可する必要があります。そのバージョンに含まれる複数の値の関連フィールドには、それを指すライブ アイテムと同じ関連フィールド値が含まれます。
ドキュメントに、1 つの値のみを許可する後方関連フィールドがある場合は、Windchill RV&S「単一値の関連フィールドを無視しますか」 ダイアログボックスが表示されます。「詳細」で、そのバージョンに含まれない関連フィールドについての情報をレビューできます。
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関連フィールドが複数の値を許可するように設定するには、Windchill RV&S 管理者に連絡してください。
「共有項目」 / 「共有元」関連フィールド
「共有項目」および「共有元」関連フィールドは、ドキュメント バージョンの一部としてコピーされません。元のドキュメント コンテンツに「共有項目」または「共有元」関連フィールドの値が含まれる場合、結果のコンテンツ バージョンには「共有項目」または「共有元」の値は含まれません。
ドキュメントおよびコンテンツ バージョンは変更できないため、「共有項目」または「共有元」関連フィールドの値は表示されません。
「構成要素」 / 「構成元」関連フィールド
ドキュメントのコンテキスト外でバージョン付きコンテンツ アイテムを表示する場合、「構成要素」または「構成元」関連フィールドの値は不明 (または不確定) になることがあります。「構成要素」関連フィールドまたは「構成元」関連フィールドに不明な値が含まれている場合、不確定なフィールド値アイコン () と、そのフィールドの値を計算できないことを示すツールチップが Windchill RV&S によって表示されます。
フィールド値属性 (FVA) フィールドで「構成元」フィールドが使用されている場合、FVA フィールドは不確定になり、不確定な計算アイコンが表示されることがあります。
計算フィールド
計算式のあるフィールドで計算が実行されない場合があります。バージョン付きアイテムで不明な (または不確定な) 計算フィールド値を示すために、Windchill RV&S では不確定な計算アイコン () が表示されます。
ソース リンク
ソースリンクはチェックインの一部としてコピーされ、現在も有効なリンクであるかを確認するために再評価されることはありません。「ソース トレース」はチェックインの一部としてコピーされません。
トレースの関連の処理を含む、ドキュメント バージョン管理の詳細については、Windchill RV&S ヘルプセンター を参照してください。
テスト管理
テストステップは現在バージョン付きアイテムではサポートされていません。新規バージョンを作成する際、「テストステップ」および「共有テストステップ」フィールドは新規バージョンにコピーされません。Windchill RV&S Client の Web、GUI、および CLI では、「テストステップ」がバージョン付きアイテムでサポートされていないことを示すメッセージが表示されます。Windchill RV&S API では、空の値が表示されます。
また、次の制限が適用されます。
「テスト ケース」関連は、新規バージョンにコピーされません。
「レビューセッション」関連は、単一値の関連フィールドのため、新規バージョンにコピーされません。(複数値の関連フィールドのみがコピー可能です)。
Windchill RV&S トリガーメソッドと JavaBeans
Windchill RV&S には、管理者がカスタムドキュメントバージョン管理ソリューションを定義できるトリガーメソッドと JavaBeans があります。カスタム ソリューションは、次のように使用できます。
ワークフローの変更に基づいてドキュメントを自動的にチェックインする (たとえば、状態が「レビュー」のときなどの状態の移行)
バージョン付きでない変更が含まれているドキュメントの編集を試みるなど、特定の編集を拒否または避ける
Windchill RV&S のトリガーメソッドと JavaBeans の詳細については、次に示す Windchill RV&S のホームページにある『イベントトリガーに関する Java のドキュメンテーション』を参照してください。
http://localhost:port/documentation/javadocs/triggers/index.html
以前リビジョンが適用されたドキュメントとそのコンテンツのチェックイン
ドキュメントとそのコンテンツが、Integrity 10.4 以前の「リビジョン増分」コマンドを使用してすでにリビジョンが適用され、重要な編集が含まれていない場合は、そのドキュメントまたはコンテンツの初期チェックを行うことで、ドキュメントのバージョンまたはコンテンツのバージョンが正常に作成されます。これは、すでにリビジョンが適用されたドキュメントとそのコンテンツにのみ適用されます。