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ドキュメント コンテンツのカスタマイズ
ドキュメント コンテンツは、ドキュメント内に含まれるすべてのアイテムや、セグメント内に含まれるすべてのノードと共有アイテムを表す一般的な用語です。特定のドキュメントのノードはすべて Windchill RV&S のタイプが同じであるため、それらを見出しやコメントなどの具体的なコンテンツ アイテムに区別する方法が必要です。この目的で使用されるのが 「カテゴリ」 および 「共有カテゴリ」 フィールドです。
カテゴリ
カテゴリは、「共有カテゴリ」 フィールドを使用して共有アイテムまたはセグメント ルートで定義されます。カテゴリの値は、ノードの 「カテゴリ」 FVA フィールドを通じてエンド ユーザーに公開されます。このフィールド ペアに加え、制約を使用すると、ドキュメントの各タイプで使用できる値を限定するのに役立ちます。
たとえば、制約を使用して、Business Requirement というカテゴリの値をユーザーがテスト ケースに割り当てないようにすることができます。
意味を持つコンテンツと意味を持たないコンテンツ
意味を持つコンテンツ、意味を持たないコンテンツとは、コンテンツのタイプを区別するために使用される用語です。デフォルトでは、コメントまたは見出し以外のカテゴリのコンテンツは意味を持っています。
たとえば、カテゴリがパフォーマンス テストであるノードは、実際のテスト ケースを実行して結果を記録する場合に意味を持ちますが、カテゴリがコメントであるコンテンツは意味を持ちません。カテゴリが意味を持つか持たないかは、「共有カテゴリ」フィールドで定義できます。「カテゴリ」の値と同様に、ドキュメント コンテンツが意味を持つか持たないかの定義に基づいて機能するクエリやトリガーを作成することができます。
ドキュメント モデル クエリの作成方法については、Windchill RV&S ヘルプセンター を参照してください。
参照モード
「参照モード」は、ノードで使用できるシステム定義のフィールドで、ドキュメント モデル内でのコンテンツの共有方法や再利用方法を制御するために使用できます。
有効な参照モードの値を次に示します。
作成者
現在のドキュメントに属するコンテンツ。適切な権限を持つユーザーまたはグループはコンテンツを変更できます。
再利用
現在のドキュメントによって参照されている、他のコンテンツからコピー (ブランチ作成) されたコンテンツ。適切な権限を持つユーザーまたはグループはコンテンツを変更でき、変更は、同じ共有アイテムへのその他の参照にはまったく影響しません。
ノードに変更が加えられた場合は、元の共有アイテムを参照している他のノードが更新されるのを防ぐため、共有アイテムがブランチされます。編集されたノード アイテム参照モードは "作成者" になります。共有アイテムに参照ノードが 1 つしかない場合、共有アイテムはブランチされません。ただし、ノードを編集すると、参照モードは "作成者" に変更されます。
共有
現在のドキュメントによって参照されている、他のコンテンツからコピー (ブランチ作成) されたコンテンツ。コンテンツを直接変更することはできませんが、コピー元ノードによる変更がすべて表示されます。
バージョン
ドキュメントの進展における選択された時点でのドキュメントの永続的な記録を残すために、バージョンとしてチェックインされたコンテンツ。バージョンは永続的な記録を示すため、ドキュメントおよびコンテンツ バージョンは表示できますが、編集することはできません。
重要な編集フィールド
重要な編集フィールドは、セグメント、ノード、および共有アイテムに対して定義されます。
フィールドを重要なフィールドとして設定するには、タイプに関する「タイプの編集」ダイアログボックスで「ドキュメントモデル」ノードを選択します。
「ドキュメントモデル」ノード上のフィールドとオプションの詳細については、ドキュメント タイプの作成を参照してください。
重要な編集フィールドは、次の理由からコンテンツの動作にとって重要です。
重要な編集フィールドが変更されると、編集されたアイテムに対応する「入力リビジョン日付」フィールドが更新されます。
影響を受けるノードのうち少なくとも 1 つが「再利用」参照モードになっている場合、共有アイテムへのブランチをトリガーするのは、重要な編集フィールドに対する編集のみです。
推測としてマークされたコンテンツを生成するのは、重要な編集だけです。
Windchill RV&S 内で新しいドキュメント ドメインを定義する場合は、ドキュメント モデル内のタイプごとに重要な編集フィールドを定義する必要があります。
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共有アイテム タイプに追加するフィールドと同じものを 「重要な編集フィールド」リストに追加してください。これにより、共有アイテムが正しくブランチされ、データが上書きされなくなります。
バージョン編集フィールド
デフォルトでは、バージョン管理を許可するようタイプを設定すると、そのタイプのドキュメントおよびコンテンツ バージョンのフィールドは編集できなくなります。管理者は、バージョンの特定のフィールドを編集することができます。
バージョン編集フィールドを構成する場合の重要な考慮事項を以下に示します。
選択されたフィールドは、「重要な編集を含むフィールド」一覧および「バージョン編集フィールド」一覧の両方に表示できません。
ドキュメントコンテンツのバージョンの場合、以下のフィールドとフィールド値属性でのみ編集を行うことができます。
添付ファイル フィールド
一部の浮動小数点フィールド
次のファイルやフィールドに対するフィールド値属性 (FVA): 添付ファイル、浮動小数点フィールド、整数フィールド、選択フィールド、関連フィールド、短いテキストフィールド、長いテキストフィールド (ログテキストコンテンツまたはリッチテキストコンテンツが有効になっているフィールドを含む)
整数フィールド
長いテキストフィールド (ログテキストコンテンツまたはリッチテキストコンテンツが有効になっているフィールドを含む)
選択フィールド
関連フィールド
短いテキストフィールド
以下に示すフィールドを「バージョン編集フィールド」一覧に追加することはできません。
ブックマーク
カテゴリ
コメントテキスト
構成元
構成要素
パラメータ値
パラメータ
参照モード
参照元
参照
レビューセッション
レビューセッションの対象
リビジョン
選択インデックス
共有項目
共有元
共有カテゴリ
共有テストステップ
署名コメント
サマリー
テストケース
テストステップ
テスト
「バージョン編集フィールド」一覧内のいずれかの整数フィールドが範囲フィールドの結び付けを行うフィールドである場合、ドキュメントとコンテンツのバージョンの範囲フィールドにライブフィールドアイコン () が表示されます。
ドキュメントモデルアイテムの場合は、「バージョン編集フィールド」一覧でバージョンに対してユーザーが編集できるフィールドを指定することができます。バージョンに対して更新できるフィールドをユーザーに示すために、バージョンを表示する際、フィールドの横にライブフィールドアイコン () が表示されます。次の標準 (デフォルト) フィールドをバージョンに対して編集できるよう設定できます。
Backward
Forward
たとえば、「バージョン編集フィールド」一覧に浮動小数点または整数フィールドを追加する場合、イベントトリガーによって更新されるドキュメントおよびコンテンツバージョンのメトリックフィールドとして使用できます。
タイプのバージョン付きアイテムに対して編集可能なフィールドとして指定するには、そのタイプに対する「タイプの編集」ダイアログボックスの「ドキュメントモデル」ノードを選択します。「バージョン編集フィールド」で、プラス記号 をクリックすると、そのタイプに対して使用可能な選択フィールドおよび関連フィールドの一覧が表示されます。
フィールドを追加するには、フィールドをハイライトし、「追加」をクリックします。選択したフィールドが一覧に表示されます。
変更をドキュメント モデルに保存するには、「OK」をクリックします。これで、ドキュメントおよびコンテンツ バージョンで操作している際に選択したフィールドを編集することができるようになります。