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FSA とは
FSA は、プロキシを介してクライアントの要求を処理するように構成された Windchill RV&S Server の実装です。プロキシは、ローカルキャッシュから情報を取得するか、変更が検出された場合はサーバーから直接情報を取得して、Windchill RV&S Server に格納されているプロジェクトメンバーにアクセスします。
以前は、分散型開発はレプリケーション/同期化パラダイムに依存していました。レプリケーション モデルでは、開発者がローカル サーバーからプロジェクトにアクセスできるように、定期的にソース リポジトリが複製され、リモート サイトに転送されます。次に、同期化プロセスによってリモートでの変更内容が収集されて返されると、マスター プロジェクトの情報が更新されます。このプロセスは管理者によって促進されます。レプリケーション モデルのリスクには次のようなものがあります。
リモート アクセスの視認性が低い
ユーザーは同期化と同期化の間にプロジェクト情報へのリアルタイム アクセスができません。マネージャによる重要な決定が遅れる可能性があり、他の開発者が同じデータで作業していることを知らずに、開発者が同じ作業を繰り返す可能性があります。
ネットワークの可用性が低い
社内ネットワークを介して複数の場所の間で大量のバルク データをやり取りするので、開発が遅れます。信頼性の低いネットワーク上での不完全な転送によって時間も無駄になります。
管理の要件
プロジェクト情報にリアルタイムにアクセスできないので、管理者は開発上のすべての変更内容をまとめるためにマージ プロセスと競合解決プロセスを管理する必要があります。これが完了した後、別の同期化プロセスによって、更新されたデータをすべてのユーザーが使用できるようにする必要があります。
FSA は、ユーザーにリアルタイムでのリモート アクセスを提供し、レプリケーションをインテリジェントなキャッシュおよび更新に置き換えてネットワーク パフォーマンスを向上させることによって、分散型開発でのこれらの問題に対処しています。