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コンフィギュレーション管理プロジェクトのメトリックの使用
最上位のコンフィギュレーション管理プロジェクトに対するメトリックを追跡し、イベント トリガーを通じて計算できます。計算されたメトリックは、コンフィギュレーション管理プロジェクトに対して表示したり、ワークフローとドキュメント プロジェクト アイテムの計算フィールドに表示したりできます。メトリックによって、特定のチェックポイントの時点でのプロジェクトの情報が提供されます。
Windchill RV&S には、標準的な物理メトリックがいくつか用意されています。サード パーティのツールを使用して独自のメトリックを作成することもできます。
Windchill RV&S に含まれているメトリック
Windchill RV&S では、次のメトリックが提供されています。
物理行
テキスト ファイルの文字数
バイナリ ファイルのバイト数
アーカイブのリビジョン数
標準メンバー数
サブプロジェクト メンバー数
チェックポイント数
Java ソース ファイルの数
バイナリ ファイルの数
テキスト ファイルの数
C または CPP ファイルの数
任意のサブプロジェクトの最大メンバー数
任意のサブプロジェクト内の最大サブプロジェクト数
これらのメトリックは、次のイベント トリガーによって計算されます。
チェックイン
チェックポイント
メンバーの追加
サブプロジェクト内の操作によって生成されたメトリック計算は、自動的に親プロジェクトに集められます。
プロジェクト メトリックの追跡
既にチェックポイントが作成されているプロジェクトに対してメトリックを追跡する場合、GUI の 「プロジェクト メトリックの計算」 コマンドまたは CLI の si calculateprojectmetrics コマンドを使用すると、既存のチェックポイントのメトリックを計算できます。
プロジェクト メトリックの表示
プロジェクトに対して計算されたメトリックは、プロジェクト メトリック ビューか、CLI の si viewmetricsinfo コマンドで表示できます。
計算されたメトリックは、コンフィギュレーション管理プロジェクトに関連付けられたワークフローとドキュメント プロジェクト アイテムでも表示できます。ワークフローとドキュメント プロジェクト アイテムには、コンフィギュレーション管理プロジェクトにリンクする si プロジェクト データ型フィールドと、目的のメトリック計算を表示する計算フィールドが必要です。たとえば、対応するワークフローとドキュメント プロジェクト アイテムにコンフィギュレーション管理プロジェクトのメンバー数を表示するには、次の式を使用して 「メンバーの数」 フィールドを作成します。
SIMetric("siproject-name","Number of Members")
コンフィギュレーション管理プロジェクトのチェックポイントを夜間に作成し、si プロジェクト フィールドにエンコードされたビルドリビジョンを更新すると、メンバーの数の変更がすべてワークフローとドキュメント プロジェクト アイテムに反映されるようになります。
サード パーティのメトリック ツールの使用
追加のコンフィギュレーション管理メトリックを追跡するには、サード パーティのツールを使用します。サード パーティのツールで追跡するメトリックは、Windchill RV&S で定義し、特定のプロジェクト チェックポイントに対して記録する必要があります。CLI で si createmetricinfo コマンドを使用し、名前と説明を指定して、メトリックを定義します。メトリックを定義するには、Metrics 権限が必要です。
Java のメトリックを計算するには、サード パーティのツールを使用できます。たとえば、プロジェクト内の Java ソース ファイルの数を計算するために JavaNCSS1 などのツールを使用できます。サード パーティのツールで計算するメトリックを、特定のプロジェクト チェックポイントに追加するには、スクリプトを作成する必要があります。メトリック用スクリプトの作成の詳細については、サンプル スクリプト metrics.js 内のコメントを参照してください。このファイルを基にして、ファイルのサフィックスをいずれかのテーブルに追加し、新しい JavaScript 関数を作成すると、メトリックを実装できます。
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スクリプトからカスタム Java コードを実行する場合、カスタム Java コードは、クラス ファイルとして個別に インストールディレクトリ/data/java/classes ディレクトリに配置することも、1 つ以上の JAR ファイルにパッケージ化して インストールディレクトリ/data/java/jars ディレクトリに配置することもできます。クラスの一部をパッケージ化し、一部を個別に公開する場合、両方のディレクトリを同時に使用できます。
サンドボックスのコンテキストで C や C++ のメトリックを計算するには、サード パーティのツールを使用します。計算されたメトリックの値をプロジェクトのチェックポイントに追加するには、CLI で si addprojectmetric コマンドを使用します。CLI コマンドの詳細については、『CLI マニュアルページ 』を参照してください。
メトリック使用時のパフォーマンス
プロジェクト メトリックの使用時に、パフォーマンスに影響が出る場合があります。メトリック実装前に多数のメンバーが存在していたプロジェクトに対して、初めてチェックポイントを作成するときには、メトリック計算に非常に時間がかかる場合があります。時間がかかるのは、メトリック計算をまず既存のメンバーに対して行う必要があるためです。それ以降のメトリック計算は、プロジェクトの複数のメンバーをまとめて行われます。

1 JavaNCSS はサポートされていますが、Windchill RV&S には同梱されていません。