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サンドボックスの概要
サンドボックスは、クライアント マシン上にあるワークスペースで、サーバー上のプロジェクトの内容を反映しています。サンドボックスはミラー対象のプロジェクトと同じように動作しますが、実際にはマスタ プロジェクト内にある対応するサンドボックスへのポインタの集合です。サンドボックスを使用すると、他のユーザーの作業を妨げることなく、自分のワークスペース内でローカルに作業できます。
開発のタイプによって異なるタイプのサンドボックスを使用できます。
標準サンドボックスは、長期または短期にわたるプロジェクトの連続的な開発に役立ちます。
バリアント サンドボックスは、メインの開発パスのブランチを作成する際に役立ちます。
ビルド サンドボックスは、プロジェクトの特定のリビジョンをテストする際に役立ちます。
バリアント サンドボックスの使用
バリアント サンドボックスは、プロジェクトの特定の開発パスに基づいています。バリアント サンドボックスを作成するときは、使用する開発パスを選択します。バリアント サンドボックスでは、開発パスに沿ったプロジェクトの現在の状態と、他の開発者が加えた変更を参照できます。
最初にバリアント サンドボックスが作成されるときに、割り当てた名前を一意の識別子として確保し、2 つのパスが同じ名前を使用しないように、すべてのサブプロジェクトに対しても作成されます。
異なるパスで作業している開発者がファイルの同じリビジョンで作業する必要がある場合、競合が発生することがあります。たとえば、ある開発者が utility.dll のバージョン 1.4 を含む標準サンド ボックスで作業し、別の開発者が utility.dll のバージョン 1.3 を含むバリアント サンドボックスで作業しているという状況が考えられます。
潜在的な競合を防ぐため、初めてバリアント サンドボックスからメンバーをチェックインするときに、メンバー履歴のブランチを作成するよう求めるメッセージが表示されます。メンバー履歴のブランチを作成すると、各開発パスにリビジョンの独自のコピーが作成されます。
ビルド サンドボックスの使用
製品リリースなどの主要なマイルストーンの後、プロジェクト全体の静的バージョンを、過去のある時点で存在した状態で再作成したい場合があります。新しい開発パスに沿って追加の作業を始めるのではなく、プロジェクトのビルドまたはテストを行うには、ビルド サンドボックスを作成します。ビルド サンドボックスは、品質保証または運用で、固定された構成でファイルを配布するために使用できます。
ビルド サンドボックスは、特定のプロジェクト チェックポイントに関連付けられたサンドボックスであり、開発パスを持ちません。これは、ビルド サンドボックスは静的であり、開発をさらに進めることを目的としたものではないためです。ビルド サンドボックスで開発をさらに進めることはできません。
たとえば、特定の機能を含まない特別なビルド CD を作成する必要が生じた場合、ビルド マネージャは以前のチェックポイントを使用し、CD 書き込みシステムでビルド サンドボックスを作成できます。
ビルド サンドボックス内では、次のことを実行できます。
ラベルおよび状態を変更する
サンドボックスを再同期する
ビルド サンドボックス内のメンバーリビジョンを別のリビジョンと比較する
ビルド サンドボックス内のメンバーリビジョンを別のリビジョンとマージする (マージしたファイルをビルド サンドボックスに再度チェックインすることはできません)
チェックポイント間の差異 (最後にチェックポイントが作成されてからプロジェクトに加えられた変更など) を調べる
ビルド サンドボックスを作成するときは、ビルド サンドボックスの基になるプロジェクト チェックポイントを選択します。
ビルド サンドボックスでは、次のことは実行できません。
メンバーをチェックアウト、ロック、またはチェックインする
メンバーを追加または削除する
開発パスを設定する
メンバーをフリーズまたは解凍する
マスタ プロジェクトのチェックポイントを作成する
プロジェクトまたはメンバーの属性を変更する
メンバーを元に戻す
メンバーリビジョンを設定する
これらはいずれも追加の開発であり、そのためには標準サンドボックスまたはバリアント サンドボックスが必要です。