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コンフィギュレーション管理プロジェクトのチェックポイントの作成
CLI EQUIVALENT 
si checkpoint
プロジェクトのチェックポイントを作成すると、プロジェクトの新しいリビジョンが作成され、それがプロジェクト履歴に追加されます。プロジェクトのチェックポイントを作成すると、プロジェクトを完全に再作成するために必要なすべての情報がチェックポイントの作成日時の状態で保存されます。保存される情報には、プロジェクト構造、およびメンバーの一覧とそれらのリビジョン番号が含まれます。
たとえば、ABC Financial Toolkit のリリース 3.0 の完成が近づき、割賦償却プロジェクトに対する作業が完了し、品質管理に渡されたとします。ここで担当者は、プロジェクト構造を保持するため、割賦償却プロジェクトのチェックポイントを作成します。
Windchill RV&S でプロジェクトのチェックポイントを作成すると、プロジェクトのリビジョンがプロジェクト履歴に作成されます。プロジェクトの履歴を表示したり、プロジェクトを以前のチェックポイントに復元したり、チェックポイント間の差異を比較したりできます。
インタフェース
手順
GUI
プロジェクトまたはサンドボックスを選択し、「プロジェクト」 > 「チェックポイント」を選択します。
Web インタフェース
プロジェクトを選択し、「プロジェクト」 > 「プロジェクトのチェックポイントの作成」を選択します。
すべてのチェックポイントはトランザクションになります。これは、チェックポイントによってチェックポイントの作成日時の時点のプロジェクトの構造と内容が記録されることを意味します。チェックインやサブミット済みの変更パッケージなど、チェックポイントの作成日時より後にプロジェクトまたはそのサブプロジェクトに追加されたものは含まれません。
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完全な変更パッケージだけがプロジェクト チェックポイントに含まれるようにするには、管理者が変更パッケージ レビューを有効にする必要があります。
チェックポイントが進行しているときには、プロジェクトに対するメンバー操作およびサブプロジェクト操作は実行できますが、プロジェクトのチェックポイント、開発パス、またはラベルに影響を与える操作は実行できません。次の操作は実行できません。
別の開発パス上にあるプロジェクトのチェックポイントの作成
前のチェックポイントへのプロジェクトの復元
データベースからのプロジェクトの削除
プロジェクト ラベルの追加または削除
開発パスの作成または削除
プロジェクトの削除の詳細については、Windchill RV&S Administration Client のオンライン ヘルプを参照してください。
重要な考慮事項
プロジェクトのチェックポイントの作成は、プロジェクトだけに影響を与えます。プロジェクトのすべてのメンバーをチェックインするわけではありません。
通常のサンドボックスで作業している場合は、チェックポイント コマンドの発行によって、サンドボックスのマスタ プロジェクトのチェックポイントが作成されます。
プロジェクトにチェックポイントを適用するときに「未変更のサブプロジェクトにチェックポイントを作成」オプションがオフになっている場合、未変更のサブプロジェクトにはチェックポイントが適用されません。その代わり、そのサブプロジェクトの既存のリビジョンが親プロジェクトのチェックポイントリビジョンで使用されます。
「未変更のサブプロジェクトにチェックポイントを作成」オプションがオフの場合、以下が「真」となります。
未変更のサブプロジェクトのプロジェクトリビジョンにチェックポイントの説明が追加または変更されていない。
「未変更のサブプロジェクトにラベルを付ける」オプションが設定されていない場合、未変更のサブプロジェクトのリビジョンにチェックポイントのラベルが追加されない。
Integrity 10.7 以前にサブプロジェクトリビジョンが作成されている場合、未変更のサブプロジェクトにはチェックポイントが適用され、リビジョンが増分されている。Integrity 10.7 以降でサブプロジェクトリビジョンが作成されている場合のみ、未変更として認識される。
プロジェクトのリビジョン番号を使用してプロジェクトを追跡することもできますが、リリース後の保守を簡略化するために、プロジェクトのチェックポイントを作成する際に、ラベルを使用して重要なプロジェクト開発のマイルストーンを識別します。チェックポイント ラベルは、新しいプロジェクト チェックポイントを識別するためにユーザーが割り当てる一意のテキスト文字列です (Beta など)。ラベルには、コロン (:)、角かっこ (「 」)、または先頭のスペースを含めることはできません。また、有効なリビジョン番号と同じ形式にすることもできません。
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履歴内の別のチェックポイントに対して使用されたものと同じラベルを指定し、MoveProjectLabel 権限を持っている場合は、前のチェックポイントのラベルが新しいチェックポイントに移動されます。権限の詳細については、管理者に確認してください。
プロジェクトのチェックポイントを作成するときに 「すべてのメンバーにラベルを適用」または「すべてのメンバーに状態を適用」オプションを使用すると、チェックポイント操作の速度は大幅に低下します。すべてのメンバーの状態に個々にラベル付けまたは設定を行う必要があることが明確ではない場合は、これらのオプションを選択しないでください。代わりに、「未変更のサブプロジェクトにラベルを付ける」オプションを使用して、現在の構成内のすべてのサブプロジェクトに対して、メンバーラベルではなくプロジェクトラベルを追加することをお勧めします。
「未変更のサブプロジェクトにラベルを付ける」オプションを選択すると、未変更のサブプロジェクトとビルドサブプロジェクトの両方にプロジェクトラベルが追加されます。このコマンドによるユーザーへの影響を減らすため、プロジェクト階層のロックが解除されてから、ラベルが適用されます。
「指定の日付」オプションは、特定の日付におけるプロジェクト構成を指定します。日付に基づくプロジェクト構成の詳細は、日付ベース プロジェクト構成での作業を参照してください。過去の日付を指定すると、指定された日付で遡及チェックポイントを実行します。
指定の日付でのチェックポイントの作成は、今後使用される予定のない現在のプロジェクト構成にチェックポイントを作成する代わりに、ベースラインとして使用するプロジェクト構成に遡及的なチェックポイントのみを作成することでプロジェクトのチェックポイント総数を減らすために有効な場合があります。指定の日付でのチェックポイントを作成する際の最良事例は、ラベルを指定して今後のチェックポイントの識別をしやすくすることです。
日付に基づくチェックポイントは通常のチェックポイントと同じすべての機能を持っていますが、プロジェクト履歴で使用または表示されるときには、別のものとして認識されます。通常のチェックポイントは、Windchill RV&S のリビジョン ID を使用して識別されます。たとえば、リビジョン 1.1 のプロジェクトにチェックポイントを作成するとリビジョン 1.2 になります。ただし、その日付以前で直近の通常のチェックポイント (日付に基づいていないチェックポイント) がリビジョン 1.1 であるプロジェクトに対して日付に基づくチェックポイントを作成すると、リビジョンの形式は 1.1.0.0.<日付>.<識別子>になります。ここで、<日付>にはプロジェクト構成の日付 (1970 年 1 月 1 日からののべミリ秒で表示)、および <識別子>には整数 (通常は 0 だが、同時に行われた操作があった場合にはより大きい数字) が入ります。たとえば、日付が 2015 年 1 月 5 日 19 時 51 分 29 秒 (グリニッジ標準時) のプロジェクト構成にチェックポイントを作成すると、そのリビジョン ID は 1.1.0.0.1420487490.0 になります。
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次の点に注意してください。
日付に基づくチェックポイントリビジョン ID の書式設定が原因でブランチを視覚的に特定できない場合、グラフィカル履歴ビューを使用してブランチ情報を確認します。
「指定の日付」オプションは、コンフィギュレーション管理 Web インタフェースではサポートされません。