ネーミングサービスのカスタマイズ
ネーミングサービスでは、Windchill サービス代理メカニズムを使用して、作成する新しいダイナミックドキュメントの以下の設定を指定できます。
• ダイナミックドキュメントの番号の設定
• ダイナミックドキュメントの名前の設定
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Windchill 10.0 より前では、カスタムコードを使用して名前と番号を生成するネーミングサービスのカスタマイズをアップロード時に使用できます。ただし、Windchill 10.0 より前のリリースでは、ネーミングサービスのカスタマイズで使用するアップロードリクエストでパラメータを使用できません。
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ネーミングサービスはアップロード操作でのみ使用できます。
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ネーミングポリシーとカスタマイズにシステムが使用する優先順位は以下のとおりです。
• 名前
1. ネーミングサービスのカスタマイズ
2. ネーミングのパラメータセット (ネーミングパラメータ)
3. ファイル名 (「アップロード時にファイル名から拡張子をドロップ」プリファレンスは、名前がファイル名 (アプリケーション名) に基づいて割り当てられている場合にのみ有効です)。
• 番号
1. ネーミングサービスのカスタマイズ
2. 番号付けのパラメータセット (「番号付けパラメータ」)
3. ファイル名 (「アップロード時にファイル番号から拡張子をドロップ」は、名前がファイル名 (アプリケーション名) に基づいて割り当てられている場合にのみ有効です)。
Windchill ネーミングおよび番号付けポリシーが会社のニーズに対応していない場合は、ネーミングサービスおよび番号付けサービスをカスタマイズして、カスタマイズに合わせてダイナミックドキュメントに名前と番号を割り当てることができます。ネーミングサービスをカスタマイズするには、以下の手順を使用します。
1. インタフェース EPMDocumentNamingDelegate を実装する Java クラスを作成します。このインタフェースの定義は以下のとおりです。
package com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n;
public interface EPMDocumentNamingDelegate
{
public void validateDocumentIdentifier
(DocIdentifier docIdentifier);
}
クラス DocIdentifier の定義は以下のとおりです。
package com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n;
import java.util.HashMap;
public class DocIdentifier
{
private String m_modelName;
private String m_docName;
private String m_docNumber;
private HashMap m_parameters;
public DocIdentifier(String modelName, String docName,
String docNumber, HashMap params)
{ m_modelName = modelName; m_docName= docName;
m_docNumber= docNumber;
m_parameters= params; }
/** get the CAD Name for the model **/
public String getModelName()
{ return m_modelName; }
/** get the EPMDocument name for the model **/
public String getDocName()
{ return m_docName; }
/** set the EPMDocument name for the model **/
public void setDocName(String docname)
{ m_docName = docname; }
/** set the EPMDocument number for the model **/
public void setDocNumber(String docnumber)
{ m_docNumber = docnumber; }
/** get the EPMDocument number for the model **/
public String getDocNumber()
{ return m_docNumber; }
/** get the Pro/E designated parameters for the model.
These are name-value pairs indexed by the name **/
public HashMap getParameters()
{ return m_parameters; }
}
2. 新しいクラスで、以下のメソッドを使用して、ダイナミックドキュメント (EPMDocument) をネーミング/番号付けするビジネスロジックを実装します。
public void validateDocumentIdentifier(DocIdentifier docIdentifier)
◦ DocumentIdentifier オブジェクトは、アップロードサービスで作成されるダイナミックドキュメントのダイナミックドキュメント名および番号情報を持っています。
DocIdentifier.getModelName()
を使用して、この DocIdentifier オブジェクトが表現するダイナミックドキュメントの CAD 名を取得します。
◦ オーサリングアプリケーション指定のパラメータを使用してダイナミックドキュメントの番号付け/ネーミングを設定することができます。
DocIdentifier.getParameters()
を使用し関連パラメータを取得します。
DocIdentifier で set メソッドを使用して、新しい名前/番号値を設定します。アップロードサービスでは、適切な場合はこれらの値を使用します。実装例は、以下の場所にあります。
<Windchill home>/codebase/com/ptc/windchill/uwgm/proesrv/
c11n/EPMDefaultDocumentNamingDelegate.java
3. site.xconf ファイル (<Windchill> 内) を編集して、サーバー上のカスタマイズサービスの使用可能性を示す以下のプロパティを追加します。
<Service context="default" name="com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n.
EPMDocumentNamingDelegate" targetFile="codebase/service.properties">
<Option cardinality="singleton" requestor="wt.epm.EPMDocument"
serviceClass="com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n.EPMDefaultDocument
NamingDelegate"/>
</Service>
さらに xconfmanager ツールを使用して、service.properties ファイルに変更を適用します (
xconfmanager -p
)
を実行)。
serviceClass の値の代わりにクラスのパスを使用します (
com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n.EPMDefaultDocumentNami ngDelegate
をクラスへのパスで置き換えます)。
4. メソッドサーバーを再起動します。