「チェックアウト」を使用する場合の規則
「チェックアウト」操作を使用する場合は、以下の規則を考慮してください。
• 「インスタンスを単独で修正」プリファレンスが「いいえ」に設定されていると、iPart ファクトリのすべてのメンバーが同時にチェックアウトされます (iPart ファクトリは分離できないオブジェクトとして扱われます)。たとえば Windchill 属性を修正する場合は、個別のインスタンスをチェックアウトできるようにデフォルトの動作を変更できます。
• ファミリー全体をチェックアウトせずに、1 つのインスタンスに対して Windchill 属性を変更できます。
• Autodesk Inventor で iPart ファクトリのメンバーを変更するには、その iPart のメンバーをすべてチェックアウトする必要があります。
「インスタンスを単独で修正」プリファレンスが「はい」(デフォルト値) に設定されていると、以下の原則が適用されます。
• 修正されたインスタンスとジェネリックだけが修正/再生成されます。インスタンスのファミリーテーブル全体は再生成されません。
• 以前のリリースでは、インスタンスを追加するために、インスタンスのセット全体を再生成する必要がありました。Windchill 10.1 では、新しいインスタンスだけが作成されて、ジェネリックが修正されます。
個別のインスタンスファイルの修正
Windchill ファミリーテーブルインスタンスは、ファミリーテーブル内のほかのインスタンスとは個別にチェックアウトおよびチェックインすることができます。「インスタンスを単独で修正」プリファレンスが「はい」(デフォルト値) に設定されていると、設計テーブルは修正されたインスタンスのみを再生成します (また、作業版数が再適用されます)。このプリファレンスを変更するには、次の手順に従います。
1. Windchill の「ユーティリティ」ページで「プリファレンス管理」に移動します。
2. > の順に選択します。行を右クリックして、「プリファレンスを設定」を選択します。
3. プリファレンスのデフォルトは「はい」です。値を「はい」から「いいえ」に変更して、「OK」をクリックします。
これで、ジェネリックをほかのインスタンスとは個別に、ワークスペースにチェックアウトおよび追加できるようになりました。Windchill で「チェックイン」または「ワークスペースに保存」を選択すると、ファミリーテーブルのジェネリック部品に対する変更が作業版数に適用され、影響を受けるインスタンスがワークスペースに追加されてディスクに再生成されます。
「ワークスペースにインポート」コマンドは、インポート時に iPart ファクトリのすべてのメンバーを Windchill ファミリーテーブルインスタンスとして公開します。Windchill 内で新しく生成された iPart ファクトリは、次のように動作します。
• iPart ファクトリメンバーは、特定のインスタンスが以下のどちらかに該当する場合は、Windchill ファミリーテーブルインスタンスとしてのみ公開されます。
◦ アセンブリで使用されている (つまり、iPart ファクトリメンバーは、Windchill ファミリーテーブルインスタンスがアセンブリで使用されている場合は、ファイルを生成し、そのメンバーを Windchill ファミリーテーブルインスタンスとして公開するだけです)。
◦ 次に示すように Autodesk Inventor のユーザーによって「Generate Files」を使用して内部で生成されている。
iPart ファクトリテーブルにすでに含まれている iPart ファクトリメンバーが前述のように Windchill に公開されると、その iPart ファクトリメンバーを表すために Windchill CAD ドキュメントファミリーテーブルインスタンスが作成されます。このインスタンスは、ジェネリックの作業版数を適用することなく Windchill ファミリーテーブルに追加されます。これはすでに iPart ファクトリテーブル内に存在するため、テーブルから物理的なメンバーファイルが生成されるだけです。iPart ファクトリを含んでいるファイルは修正されていないため、ジェネリックの作業版数を適用する必要がありません。
• ジェネリックをチェックアウトすることで、iPart ファクトリメンバーテーブルに新しいインスタンスを追加できます。これらは、前述の操作が実行されないかぎり、Windchill に公開されません。
• インスタンスは修正できます。これを行うには、ジェネリックと、修正する特定のインスタンスをチェックアウトします (その他のファミリーテーブルインスタンスは修正されません)。
| 最良事例として、インスタンスは使用前にワークスペースで利用可能な状態にしておきます。インスタンスがワークスペースにダウンロードされていない場合、ユーザーがジェネリックをアセンブリに追加してインスタンスを選択すると、アセンブリの保存時に、選択したインスタンスが自動的にワークスペースに追加されます。後で、ジェネリックとインスタンスの両方でチェックアウトのコンフリクトが発生することになります。 |