Windchill で管理される CATIA V5 データを使用した CATIA 3DEXPERIENCE での設計

Windchill Workgroup Manager for CATIA 3DEXPERIENCE は、CATIA 3DEXPERIENCE の Windchill ワークスペースまたはコモンスペースでの CATIA V5 データへのアクセスおよび表示をサポートしています。

CATIA V5 データを CATIA 3DEXPERIENCE で開くと、データフォーマットが、CATIA 3DEXPERIENCE セッションに読み込まれるときの CATIA 3DEXPERIENCE フォーマットにアップグレードされます。CATIA V5 データを読み取り専用オブジェクトとして使用し、データをナビゲートするか、CATIA 3DEXPERIENCE の物理オブジェクトにアセンブルできます。

CATIA V5 データを構成部品として CATIA 3DEXPERIENCE の物理オブジェクトをチェックインすると、CATIA 3DEXPERIENCE データは保存されません。そのかわりに、Windchill は物理製品 (CATIA 3DEXPERIENCE、.3dxml) と CATIA 3DEXPERIENCE データ (.CATPart または .CATProduct) の構造関係を作成します。

CATIA 3DEXPERIENCE で「Windchill から開く」操作を使用し、CATIA V5 データを開きます。この操作では、CATIA V5 のファイルタイプ .CATPart および .CATProduct がサポートされています。

この動作は現在、Windows システムの環境変数で制御されています。CATIA V5 のファイルタイプを表示するには、「Windchill から開く」ダイアログボックスで ENABLE_V5_V6_INTEROP に "Yes" を設定します。

Windchill Workgroup Manager for CATIA 3DEXPERIENCE は、CATIA V5 データを読み取り専用として開きます。このデータには Windchill の PDM 操作は使用できません。以下に、CATIA V5 のフォーマットファイルを含む「Windchill から開く」ダイアログボックスのイメージを示します。

以下の方法で、CATIA V5 データを使用できます。

1. アップグレードされた CATIA V5 のトップレベルドキュメントを、CATIA 3DEXPERIENCE の物理製品にアセンブルします。

2. CATIA 3DEXPERIENCE の追加データ (サブ製品、部品) を挿入し、アップグレードされた CATIA V5 データセットの設計で使用します。

3. CATIA 3DEXPERIENCE で、「自動チェックイン」、「カスタムチェックイン」、または「ワークスペースに保存」操作を使用して、Windchill のデータをチェックインします。

CATIA 3DEXPERIENCE データを CATIA V5 データとアセンブルすると、以下の処理が実行されます。

• CATIA 3DEXPERIENCE データのみが Windchill にチェックインされます。

• CATIA 3DEXPERIENCE の親製品と CATIA V5 のデータセットの間に構造リンクが作成されます。