Windchill MBeans
前述のように、Windchill MBean には、JMX クライアント (JConsole など) の com.ptc ノードからアクセスできます。ツリーで Windchill MBean を選択すると、その MBean に関連する情報が表示されます。
以下のセクションでは、いくつかの重要な Windchill MBean について説明します。MBean はアルファベット順に記載されています。また、JMX クライアントツリーで Monitors ノードの下に表示される MBean については、MBean 名の後に (Monitors) と表示されています。
ActiveUsers (Monitors)
ActiveUsers MBean は、現在のシステムのアクティブユーザーに関する情報を表します。
アクティブユーザーの情報を示す属性は以下のとおりです。
属性
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説明
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ActiveUserCount
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対象となる特定のメソッドサーバーノードにログインしているユーザーの数。
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ActiveUsers
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対象となる特定のメソッドサーバーノードにログインしているユーザーの名前リスト。
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TotalActiveUserCount
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任意のメソッドサーバーノードにログインしているユーザーの数。システムで使用しているメソッドサーバーが 1 つだけの場合、この数は、ActiveUserCount 属性に表示される数と同じになります。
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TotalActiveUsers
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任意のメソッドサーバーノードにログインしているユーザーの名前リスト。
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Windchill にはログアウト機能がないので、いったんログインしたユーザーは、何も操作しない時間が指定時間に達するまでアクティブユーザーと見なされます (デフォルトでは 30 分)。何も操作しないまま指定時間が経過すると、そのユーザーはアクティブユーザーリストから削除され、アクティブユーザー数が 1 少なくなります。wt.properties にある wt.session.sessionUsers.timeout プロパティで、このタイムアウト時間を指定します。
また、監査レポートでは、指定した期間内に
Windchill にアクセスしたユーザー数の履歴を参照できます。監査サービスにより、ログイン/ログアウトに関する監査イベント情報がデータベースに記録され、ユーザー情報が使用状況レポートとして表示されます。監査および使用状況レポートについては、
監査管理についてを参照してください。
また、監査レポートでは、指定した期間内に Windchill にアクセスしたユーザー数の履歴を参照できます。監査サービスにより、ログイン/ログアウトに関する監査イベント情報がデータベースに記録され、ユーザー情報が使用状況レポートとして表示されます。監査および使用状況レポートについては、Windchill ヘルプセンターの「監査」に関するオンラインヘルプを参照してください。
DirContexts (Monitors)
DirContexts MBean は、システムの JNDI リクエストを監視します。目的としては、MBean を監視するサーブレットリクエストやメソッドコンテキストに似ています。DirContexts MBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって制御されます。
Dumper
Dumper MBean には以下のような特徴があります。
• スタックトレース、すべてまたは (XML として) 選択した MBean の属性 MBean、またはテキストファイルコンテンツを jconsole の新しいウィンドウにダンプするための操作を備えています。
• このデータを、特定の電子メールアドレス、または Emailer MBean によって管理されるメーリングリストに送信するための操作を備えています。
• MBean 属性の XML に XSLT スタイルシートを適用するための機能を提供します。
• Emailer MBean によって、実際の電子メール送信が実行されます。
• MBean 属性の XML スタイリングにデフォルトで使用される XSLT スタイルシートへのファイル、URL、または Java リソースによるパス参照である DefaultXsltStylesheet 属性。デフォルトでは、読みやすい HTML を生成する単純な XSLT スタイルシートが指定されています。
Emailer
Emailer MBean には以下のような特徴があります。
• その他のすべての MBean が使用する基本の電子メール機能を提供。
このような電子メール機能は、あらゆる Java プロセスから使用できることを目的とするため、Windchill の永続キューを使用しません。しかし、バックグラウンドで電子メールを送信します。また、停止 (およびエラーの記録) 前にコンフィギュレーション可能な間隔でコンフィギュレーション可能な回数メッセージを再送するよう設定する再試行機能があります。
• 複数の電子メールアドレスに電子メールを送信する際、ほかの MBean が使用する電子メールリストを管理します。
これらの電子メールリストは、Jconsole の Emailer MBean の下に表示される EmailList MBean によって表されます。
• 電子メールサーバーやポートなどを適切に設定するための属性を備えています。
これらの属性は、デフォルトで wt.properties または Java システムプロパティから読み取られますが、オーバーライド可能です。
EmailList を設定するには、
JMX 環境の設定のセクション「JMX-Administrators リストへの追加」を参照してください。
GarbageCollection (Monitors)
GarbageCollection MBean は、コンフィギュレーション可能な期間の間隔で、ガーベジコレクションに費やされる時間全体の割合を監視します。この値がコンフィギュレーション可能なしきい値を超えると、JMX 通知が送信されます。
IeCalls (Monitors)
IeCalls MBean は、外部への Info*Engine 呼び出しに関する統計情報を提供します。IeCalls MBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって制御されます。
IeContexts (Monitors)
IeContexts MBean は、メソッドサーバーによって処理される Info*Engine リクエストを監視します。目的としては、MBean を監視するサーブレットリクエストやメソッドコンテキストに似ています。IeContexts MBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって制御されます。
InfoEngine
InfoEngine MBean は、サービスビーンおよびその他の管理情報ビーンが公開されている Info*Engine システムのルート MBean です。この MBean は Loader MBean によって管理されます。
Loader
Loader MBean は、コンフィギュレーションファイルの変更を検出し、既存の MBean をアンロードし、ファイルから新しい MBean をインスタンス化します。MBean の変更は自動的に検出されず、MBean も自動的または定期的には保存されません。
逆に、変更された設定をサーバー JVM のライフスパン以上に保存する場合、管理者は自分の判断で保存操作を使用できます。詳細については、
Loader MBean を使用した設定変更の永続化を参照してください。
Logging
Logging MBean を使用すると、log4j ログ設定を調べたり、動的に変更したりできます。
Logging MBean 自体は、log4j コンフィギュレーションファイルが変更された時期を検出し、変更された設定を適用します。JMX を使用した log4j 設定の変更は、ログコンフィギュレーションファイルに保存できません。ただし、JMX を使用したログ設定の変更は、ターゲット JVM のライフスパンの間しか適用されません。
ログファイルに永続的な変更を適用するには、
MBeans を使用したログファイルの処理の手順を参照してください。
wt.logs.dir (LogsDirViewers)
wt.logs.dir MBean は、Windchill の logs ディレクトリ (およびそのサブディレクトリ) にある *.log ファイルを表示、確認、および電子メール送信するための MBean を生成します。目的は、レガシー (非 log4j) ログの基本的な機能を提供することです。
wt.logs.dir MBean は現在、サーバーマネージャ、メソッドサーバー、およびサーブレットエンジンのプロセスでインスタンス化されています。
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logs ディレクトリとそのサブディレクトリを表す MBean (wt.logs.dir MBean 自体を含む) は、対応するディレクトリの変更をポーリングしません。代わりに、MBean で「Refresh」操作を明示的に使用して、変更を表示してください。
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Memory (Monitors)
Memory MBean を使用すると、さまざまなメモリプールについて、割合のしきい値が設定されます。また、メモリ使用量全体の割合のしきい値も設定され、この値を超えていないかどうかが定期的に確認されます。いずれかのしきい値を超えると、JMX 通知が送信されます。また、現在の割合の使用量の値がその属性によって調べられます。
MethodContexts (Monitors)
MethodContexts MBean はメソッドサーバーのメソッドコンテキストを監視する MBean で、メソッドサーバーでのみインスタンス化されます。
この MBean を使用して、メソッドサーバーで記録するデータを確立します。
デフォルトでは、ContextLoggerOutputAttributes に以下の値が設定されます。
StartTime, Id, ParentId, IeContextIds, ServletRequestId, UserName,
RemoteAddr, TargetClass, TargetMethod, AccessLogDetail, Redirects,
JDBCQueryCalls, ElapsedJDBCSeconds, ElapsedTotalCpuSeconds, ElapsedTotalSeconds
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出力の属性を変更する場合、Windchill でのトレースに必要なデータを取得するには、ContextLoggerOutputAttributes に IeContextIds と ServletRequestId を含める必要があることに注意してください。
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ContextLoggerLevel が INFO に設定されている場合、メソッドサーバーのログに以下のような情報が出力されます (ページに合わせて改行されています)。
2010-12-30 14:55:10,246 INFO [RMI TCP Connection(23)-132.253.12.51]
wt.method.MethodContextMonitor.contexts.rmi wcadmin - 2010-12-30 20:55:09.715
+0000, 10wdulv;gic4vdn7;5780;cplas;9, -, -, -, wcadmin, 132.253.12.51,
wt.query.template.ReportTemplateHelper$Server, hasModifyAccess, ,
0, 1, 0.233122646, 0.03125, 0.530067928
このサンプルにはデータフィールドの名前が表示されていません。ログエントリにフィールド名が繰り返し出力されるのを防ぐため、デフォルトの簡略形式ではフィールド名が省略されます (このデフォルト設定を変更するには、MethodContextMonitor MBean または Performance Feedback Settings を使用します)。
このサンプルに示されている項目は以下のとおりです (最初に、ログ時間、ログイベントレベル、スレッド、ロガー名、現在のユーザーが表示されます)。
• StartTime - メソッドコンテキストの開始時刻: 2010-12-30 20:55:09.715 +0000
• Id - メソッドコンテキストの ID: 10wdulv;gic4vdn7;5780;cplas;9
区切り記号がコンマであることに注意してください。セミコロンは contextId 文字列の一部と見なされます。
• ParentId - 親メソッドコンテキストの ID: なし (-)
• IeContextIds - 関連する Info*Engine コンテキストの ID: なし (-)
• ServletRequestId - 関連するサーブレットリクエストの ID: なし (-)
• UserName - このメソッドコンテキストを呼び出したユーザーの名前: wcadmin
• RemoteAddr - メソッドコンテキストコールのリモート IP アドレス: 132.253.12.51
• TargetClass - ターゲットクラス: wt.query.template.ReportTemplateHelper$Server
• TargetMethod - ターゲットメソッド: hasModifyAccess
• AccessLogDetail - その他の詳細: なし
• Redirects - 呼び出しがリダイレクトされた回数: 0
• JDBCQueryCalls - JDBC クエリー呼び出しのカウント: 1
• ElapsedJDBCSeconds - JDBC 呼び出しの所要時間: 0.233122646 秒
• ElapsedTotalCpuSeconds - メソッドコンテキストで使用した CPU 時間: 0.03125 秒
• ElapsedTotalSeconds - メソッドコンテキストの経過時間: 0.530067928 秒
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Operations ノードで、captureActiveContexts ボタンを使用して実行中のコンテキストを取り込むことができます。取り込んだ情報は MethodContexts MBean の下に表示されます。
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wt.method.MethodContextMonitor.stats.summary によってメソッドサーバーログに記録される統計情報は、システムパフォーマンスを検証する場合に役立ちます。たとえば、メソッドサーバーログから抜粋した次のサンプル出力には (ページに合わせて改行されています)、指定の時間間隔 (ElapsedSeconds で指定) にわたって、このメソッドサーバーを使用するアクティブなメソッドコンテキストに関する情報が表示されています。
2010-12-10 17:48:50,290 INFO [wt.jmx.core.SharedScheduledExecutor.worker]
wt.method.MethodContextMonitor.stats.summary Administrator -
ElapsedSeconds=600.008322566, CompletedContexts=630, ErrorCount=0,
RedirectCount=0, ContextSecondsAverage=0.3671603731396825,
ContextSecondsMax=42.013152789, ContextCpuSecondsAverage=0.03640873015873016,
ContextUserSecondsAverage=0.03318452380952381,
ContextJDBCConnWaitSecondsAverage=1.294644634920635E-4,
ActiveContextsAverage=0.38546599761132355,
ActiveContextsMax=10, ActiveContextsStart=0, ActiveContextsEnd=0,
AverageJDBCCallsPerContext=3.212698412698413,
AverageJNDICallsPerContext=0.009523809523809525,
PercentageOfContextTimeInJDBCCalls=10.215606919069739,
PercentageOfContextTimeInJDBCConnWait=0.03526101207082334,
PercentageOfContextTimeInJNDICalls=0.008320770340035786
ほとんどのログ項目は特に説明はいりませんが、以下の補足説明を参照してください。
• CompletedContexts: 指定した時間間隔内に実行を完了したメソッドコンテキストの数。
• ContextCpuSecondsAverage: コンテキストに費やされた平均 CPU 時間 (秒数)。
• ActiveContextsAverage: この時間間隔でのアクティブコンテキストの平均数。
• ContextSecondsMax: この時間間隔内に実行されたコンテキストの最大所要時間 (秒数)。
• ActiveContextsMax: この時間間隔内に同時に実行された最大コンテキスト数。
• ActiveContextsStart: この時間間隔の開始時に実行されたコンテキストの数。
• ActiveContextsEnd: この時間間隔の終了時に実行されたコンテキストの数。
MethodServer
MethodServer MBean は、最上位レベルのメソッドサーバーの情報の一部について概要を作成します。この MBean はメソッドサーバーでのみ使用可能です。
MethodServers (Monitors)
MethodServers MBean は、サーバーマネージャでのみインスタンス化され、これによって管理される子 MBean を使用してサーバーマネージャのメソッドサーバーの情報を提供します。
デフォルトでは、これらの子 MBeans によって、対応するメソッドサーバー JMS からのすべての MBean がサーバーマネージャの JVM に (ネストされた MBean として) プロキシされます。これによって、管理者は、サーバーマネージャに接続するだけでサーバーマネージャおよびそのすべてのメソッドサーバーの詳細を管理および監視できます。また、メソッドサーバーを表す各 MBean によって、JMX クライアントを指定のメソッドサーバーに直接接続するために使用される JMX URL を指定する RemoteJmxUrl 属性が公開されます。
MethodServers MBean は、以下の条件のとき JMX 通知を生成します。
• メソッドサーバーが登録されたとき
• メソッドサーバーが削除されたとき
• メソッドサーバーへの JMX 接続が失われたとき
MethodServers MBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって管理されます。
NotificationHandlers
NotificationHandlers MBean を使用すると、NotificationHandler MBean を作成および管理できます。NotificationHandlers MBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって管理されます。
管理者は NotificationHandler MBean を使用して、JMX 通知時に実行するログ操作や電子メール送信操作を指定します。対象の通知の種類に応じてフィルタ処理することによって、1 つまたは複数の MBean がリッスン可能になります。管理者は、通知の発生時に通知を生成する MBean またはその他の MBean から照会する追加データを指定できます。このデータは、ログおよび電子メールに含まれるように指定されています。
留意事項:
• MBean は、正確な ObjectName または ObjectName パターンの ObjectName 構文を使用して参照されます。詳細については、ObjectName のドキュメンテーションを参照してください。また、JConsole で MBean を選択すると、右側表示枠の MBeanInfo テーブルにその MBean の ObjectName が表示されます。
• 電子メールの件名を指定しないと、通知の受信時に通知のメッセージおよびその他のデータに基づいて自動的に件名が作成されます。
• "attributeName.fieldName" 構文を使用すると、"*" またはフィールドによって複合データの属性内で複数の属性を指定できます。
• NotificationHandler MBean のログレベルは、実際は永続属性である少数のロガーレベル属性の 1 つです (すなわち、JVM の再起動時に再適用されます)。ほとんどの場合、このような属性は、log4j ログレベルへの JVM セッションごとの微調整またはオーバーライドを可能にするショートカットにすぎません。ここでは、新しい通知ハンドラの動的な作成および指定を簡単にするための例外とします。
ProcessCpuTime
ProcessCpuTime MBean は、最新のコンフィギュレーション可能な時間間隔の全体で、ターゲットプロセスによって消費される CPU 時間全体の割合を監視します。このメトリックがコンフィギュレーション可能なしきい値を超えると、JMX 通知が送信されます。
プロパティ
Properties MBean を使用すると、現在の WTProperties の設定が表示され、プロパティ値を変更することができます。この MBean は、すべてのサーバー JVM でデフォルトでインスタンス化されます。
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変更内容が site.xconf ファイルに書き込まれ、影響を受けるプロパティファイルが変更内容に従って再生成されます。再生成されたプロパティファイルは、次回にシステムを再起動するときに、システムプロパティの設定に使用されます。詳細については、 MBeans を使用したプロパティ値の修正を参照してください。
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PropertiesManager
PropertiesManager MBean を使用すると、プロパティファイル内の設定を読み取り専用で表示できます。この MBean は、すべてのサーバー JVM でデフォルトでインスタンス化されます。
Queues (Monitors)
この MBean はバックグラウンドメソッドサーバーでインスタンス化されており、キューの管理および監視を行います。この MBean は Loader MBean では管理されません。
MBeans を使用したキュー属性の確認も参照してください。
Reporting System
Reporting System MBean は、Cognos の接続を定期的に確認し (インストール時および有効設定時)、システムの可用性が変更されたときの通知を含め、その可用性をレポートします。また、この MBean では、この MBean に対するさまざまな管理操作が公開されます。
この MBean は、サーブレットエンジンおよびメソッドサーバーの JVM の両方に配置できますが、デフォルトではサーブレットエンジンにのみ配置されています。Reporting System MBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって制御されます。
RMICalls (Monitors)
RMICalls MBean は、Windchill メソッドサーバー呼び出しへの合計および最近の送信 RMI 呼び出し数の統計およびそのタイムスパンで消費された平均時間を示します。
ServerManager
ServerManager MBean は、最上位レベルのサーバーマネージャの統計の一部について概要を作成します。この MBean はサーバーマネージャで使用可能です。
ServerManager (Monitors)
この MBean は Jconsole の "Monitors" グループに表示され、このグループ以外に表示される ServerManager MBean とは異なります。この MBean は、サーブレットエンジンで実行され、ping を通じてローカルサーバーマネージャを監視します。この MBean によって、ping 統計、サーバーマネージャのステータス変更時の通知、およびローカルサーバーマネージャの起動、停止、および再起動の操作を使用できます。
ServletRequests (Monitors)
ServletRequests MBean は、サーブレットリクエストを監視する MBean で、サーブレットエンジンでのみインスタンス化されています。Tomcat が組み込まれているメソッドサーバーの場合、以下のメソッドサーバーノードの下に ServletRequests MBean があります。
> > >
この MBean の属性を使用してロガーのレベルを設定し、統計を収集することができます。以下の表に収集可能な統計のレベルを示します。
統計のグループ
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説明
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総数
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Web アプリケーションの起動時から累積された統計。
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ベースライン
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resetBaselineStatistics() 操作の最後の呼び出し (または、この操作が呼び出されていない場合は、Web アプリケーションの起動) から累積された統計。
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サマリー
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SummaryIntervalSeconds 属性で指定された時間間隔で累積された統計。サマリー統計は、記録されますが、MBean 属性に反映されません。
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最新
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RecentIntervalSeconds 属性で指定された時間間隔で累積された統計。対応する Recent* MBean 属性は、各測定間隔の終わりに更新されます。
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リクエスト
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個々のサーブレットリクエストのデータ。
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この MBean で RequestLoggerOutputAttributes および StatisticLoggerOutputAttributes の値を設定して、記録するサーブレットリクエストおよび収集する統計を設定できます。
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メソッドサーバーへのユーザーセッションをトレースするには、RequestLoggerLevel を INFO に設定し、RequestLoggerOutputAttributes で Id と SessionID を設定します。
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RequestLoggerUseShortFormat 属性は、ログの値の前にプロパティ名を付加するかどうかを制御します。Excel に列見出しを付けた場合、これを false に設定し、データをより簡単にインポートして分析することができます。
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メソッドサーバーの下にある Operations ノードで、captureActiveContexts ボタンを使用して実行中のコンテキストを取り込むことができます。取り込んだコンテキストは ServletRequests MBean の下に表示されます。
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また、ServletRequests MBean によって、MaxAverageActiveRequestsThreshold 属性も使用可能になります。サマリー統計の間隔で平均的に (同時に) アクティブなリクエストがこのしきい値を超えると、JMX 通知が送信されます。通知については、
JMX 環境の設定を参照してください。
ServletSessions (Monitors)
ServletSessions MBean は、サーブレットセッションを監視する MBean で、サーブレットエンジンでのみインスタンス化されています。
ServletSessions MBean の機能は ServletRequest MBean の機能と似ていますが、対象はサーブレットリクエストではなくサーブレットセッションです。たとえば、ServletSessions MBean の機能に取り込み操作が含まれていない点が異なります。代わりに、この MBean では SessionRegistrationEnabled 属性が true に設定され、ネストされた Session MBean を使用して新しいセッションが表されます。
Summaries
Summaries MBean は NotificationHandlers MBean と非常に似ています。この MBean を使用すると、Summary MBean を作成および管理でき、ユーザーは定期的に 1 つまたは複数の MBean から収集された属性を記録できます。このように、Summary MBean は NotificationHandler MBean とよく似ていますが、トリガが通知でなくタイマーであり、トリガによってもたらされ得る結果が電子メールでなくログである点が異なります。
PTC が提供しているデフォルトのサマリー MBean wt.summary.general はインスタンス化され、基本的な JVM 統計の情報要約を行います。
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少なくとも、デフォルトで提供されるログサマリー情報を指定し、1 日のシステム動作状況が記録されるようにしてください。システム状態をチェックしたり、パフォーマンスの問題を解決したりするときに、この情報が役立ちます。
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IntervalSeconds 属性の値によって、このサマリーの記録頻度が決定されます。デフォルト値は 600 秒に設定されています。これは、以下のようなエントリが 10 分ごとにメソッドサーバーログに追加されるということを意味します。
2010-12-10 17:48:54,501 INFO [wt.jmx.core.SharedScheduledExecutor.worker]
wt.summary.general Administrator - JVMName=4668@JMHOLLE03L,
HeapMemoryUsage=255381976, NonHeapMemoryUsage=136583088, Uptime=1518824,
ProcessCpuTime=199546875000, JITCTime=82080,
GarbageCollectors=[PS MarkSweep,PS Scavenge], GCTime=[3148,3217],
GCCount=[5,44], Classes=20148, Threads=83, TotalStartedThreadCount=465,
PermGenPercentCollUsage=40.03666542671822, PermGenPercentUsage=40.03666542671822
デフォルトのサマリーに含まれる項目について、以下の表で説明します。
アイテム
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説明
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JVMName
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JVM の内部名。
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HeapMemoryUsage
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ヒープメモリ使用量 (バイト単位)。
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NonHeapMemoryUsage
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ヒープに関係しないメモリ使用量 (バイト単位)。
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Uptime
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システムを起動してからのミリ秒数。
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ProcessCpuTime
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プロセスが使用した CPU 時間 (ナノ秒単位)。
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JITCTime
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Just In Time コンパイラによって費やされた時間 (ミリ秒単位)。
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GarbageCollectors
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現在のガーベジコレクタのリスト (この場合は Copy および MarkSweepCompact)。
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GCTime
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各ガーベジコレクタによって費やされた時間のリスト。時間はミリ秒単位で、GarbageCollectors 項目にリストされたガーベジコレクタと同じ順序でリストされます。この例では、Copy ガーベジコレクタによって費やされた時間は 5201、MarkSweepCompact ガーベジコレクタによって費やされた時間は 34411 です。
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GCCount
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各ガーベジコレクタのガーベジコレクタアクティビティ数のリスト。数は GarbageCollectors 項目にリストされたガーベジコレクタと同じ順序でリストされます。この例では、Copy ガーベジコレクタのアクティビティ数は 121、MarkSweepCompact ガーベジコレクタのアクティビティ数は 60 です。
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Classes
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システムにロードされたクラスの数。
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Threads
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この Java プロセスのライブスレッド数。
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TotalStartedThreadCount
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プロセスが実行されてから、この Java プロセスで開始されたスレッドの数。
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PermGenPercentCollUsage
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最後のガーベジコレクションの直後に使用される Perm Gen のパーセンテージ。
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PermGenPercentUsage
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このログエントリの時点で使用されている Perm Gen のパーセンテージ。
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サポート
Support MBean を使用すれば、ログおよび JMX MBean データを PTC テクニカルサポートへ簡単に送信できます。Support MBean 操作は、送信した情報に既存のテクニカルサポートコール番号を関連付けます。Support MBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって制御されます。
データを PTC テクニカルサポートに送信するすべての操作については、
システム情報を送信する操作を参照してください。
TopSQL (Monitors)
TopSQL MBean は、メソッドサーバーの Windchill 永続層から呼び出される SQL を監視します。各時間枠内で、この MBean は、最もコスト (合計経過時間) のかかる SQL ステートメントを追跡します。
SQL ステートメントの呼び出し数が多い場合、または合計経過時間が長い場合、その状態トレースも記録されます。この情報により、アプリケーションのどの部分が呼び出しを行ってるかを判断できます。
TopSQL の監視設定は Loader MBean によって管理されます。
UserSpecified (Monitors)
UserSpecified Monitors MBean によって、(管理) ユーザーは、UserSpecified Monitors MBean で管理および維持される javax.management.monitors.Monitor のさまざまな組み込み Java サブクラスの独自のインスタンスを作成できます。
Monitor インスタンスの作成は、UserSpecified Monitors MBean の操作によって実行されますが、Monitor インスタンスの詳細な設定は、Monitor インスタンス自体 (MBean でもあります) の属性および操作によって行います。UserSpecified Monitors MBean は、すべてのサーバー JVM で、デフォルトでインスタンス化されます。
VaultSites
VaultSites MBean は、HTTP(S) リクエストへの Windchill ボルトサイトのアクセス性を監視します。この MBean は、定期的に単純な短い "ping" リクエストをすべてのサイト (自身のサイトを含む) に送信し、結果を記録します。総統計および最後の ping 結果は、SiteStatusInfo 属性で取得できます。JMX 通知は、サイトが ping に応答しない場合、自動的に生成されます。
VaultSites MBean は、デフォルトでメソッドサーバーに配置されるため、ファイルボルトサービスの要求と一致します。
WebAppContexts
WebAppContexts MBean は、サーブレットエンジンでのみインスタンス化され、Web アプリケーション全体の最上位レベルの情報ノードを提供します。WebAppContexts MBean は、Tomcat が組み込まれているメソッドサーバーからのみ使用できます。
>
WindchillVersion
WindchillVersion MBean は、インストールされている製品、パッチ、およびロケールサポートを含む Windchill バージョン情報のサマリーを提供します。WindchillVersion McBean の存在、ライフサイクル、および設定の永続性は、Loader MBean によって制御されます。
WrappedSockets
WrappedSockets MBean によって、Windchill "WrappedSocket" RMI ソケット数およびこれらのソケット間で送受信されるバイト数が表示されます。現在、この MBean は、メソッドサーバープロセスとサーバーマネージャプロセスの両方でインスタンス化されています。