データベースのコンポーネント
以下にデータコンポーネントについて説明します。
オブジェクトリレーショナルデータベース管理システム (ORDBMS)
Windchill システムでは、構造化および非構造化のビジネスデータの保存にデータベースが使用されます。通常、データベースマネージャは Windchill サーバーと同じホストで稼動しますが、大規模なサイトでは専用ホストで稼動し 1 つまたは複数の Windchill サーバーホストからリモートアクセスする場合があります。
ORDBMS は最先端の技術ですが、Windchill では、この技術の有用性と安全性が十分に確保されていません。Windchill は、非常に多くのオブジェクトおよびオブジェクト参照 (サイズの大きい BLOB、オブジェクト ID ナビゲーション機能) をサポートしています。また、DBMS が拡張子 (オブジェクトタイプ、カートリッジなど) を通して Java オブジェクトの構造と意味を理解する必要がある複雑なデータタイプからなるような先進的な機能には依存していません。
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Windchill は、データベースサーバーのオブジェクトリレーショナル機能を使用して、データオブジェクトを保存します。保存されたオブジェクト間の関連の統合を保持するため、ユーザーと管理者はデータベースデータを直接操作する市販のツールを使用しないでください。データベース内のデータに直接変更を加えると、データの統合性が損なわれる可能性があります。テーブルに保存されている値を変更しない標準のデータベース管理ツールは、使用しても構いません。
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単一の論理データベース
単一の Windchill システムでは、1 つの論理データベースが使用されます。データベース管理者は市販のツールを使用してデータベースを物理的にパーティションに分割できますが、Windchill では処理を簡略化するため複数のデータベース間のトランザクションはリアルタイムでは調整されません。個別のデータベースにする場合は、複数のフェデレーションされたシステムとして Windchill を配備するか、DBMS の保存および転送の繰り返しテクノロジーを使用することが前提になります。
大規模なオブジェクトとしてのファイルの内容の保存
Windchill で管理する情報は、純粋に構造化されたビジネス情報 (オブジェクトおよび関連の属性) あるいは標準または専有のデータフォーマットを利用する外部ファイル形式のアプリケーションで作成された非構造化の情報として存在します。以下の図に、構造化または非構造化の属性の ORDBMS 管理を示します。
構造化されたデータは通常のリレーショナル手法 (テーブル) で保存され、非構造化のデータはオブジェクトとして保存されます。データベースにファイル内容を保存すると、データベースが明らかに大規模になり、従来の RDBMS テクノロジーではパフォーマンスに問題が生じる可能性があります。ただし、新しい ORDBMS テクノロジーは、この方法が可能なように設計されています。
永続のランタイムマネージャを以下の図に示します。永続可能なインタフェースを適用するオブジェクトにはすべて、永続 ID が割り当てられています。永続マネージャのインタフェースでは、ビジネスオブジェクトの永続状態を管理するためにアプリケーションで使用される一連のメソッドが識別されます。このインタフェースで宣言されるメソッドはすべてサーバーで実行されますが、ヘルパークラスを使用するとクライアントのアプリケーションにアクセスできます。
永続オブジェクトマネージャは永続リクエストにより、それを PersistentDataService に転送して実際の永続操作が行われます。データベースにオブジェクトを出し入れするために使用されるプロトコルは、イントロスペクションと、保存済みプロシージャへの JDBC 呼び出しの組み合わせです。イントロスペクションは、保存済みプロシージャの変数に属性をバインドするために使用されます。