Creo Packages
このセクションでは、Creo Packages を Windchill サーバーとともに設定する方法について説明します。このセクションでは、次の手順について説明します。
• 属性を作成する (オプションの手順)。
• Windchill サーバーにインポートされたパッケージの修正を制限する (オプション手順)。
• Windchill サーバーで Creo Packages サービスを登録する (Windchill ProjectLink が Windchill PDMLink とともにインストールされている場合のみ必要)。
• データおよびデータベーススキーマの手動読み込み
属性の作成
Creo Packages をインストールした後、オプションで Windchill の属性を設定して、インポートしたオブジェクトのソースシステム名とソースのオブジェクトバージョンを表示します。これらの属性は、次のとおりです。
• SOURCE_PDMSYSTEM_NAME - ソース Windchill システムの名前を表示します。
• SOURCEVERSION - ソース Windchill システムオブジェクトのオブジェクトのバージョンを表示します。ソースおよびターゲットの Windchill システムが別のバージョン付けスキームをソースバージョンとターゲットバージョンが異なります。たとえば、バージョンはソースシステムで 1.10、ターゲットシステムで A.1 で構いません。
Windchill のサイト管理者または組織管理者は、これらの属性を作成できます。
1. サイト管理者または組織管理者として Windchill にログオンします。
3. 「属性ルート」リストから、属性オーガナイザーを作成または選択し、データ型 string を指定して SOURCE_PDMSYSTEM_NAME 属性を作成します。
a. 「名前」フィールドに、「SOURCE_PDMSYSTEM_NAME」と入力します (すべて大文字、スペースなし)。
b. 必要に応じて、「説明」フィールドに一意な説明を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
c. 「表示名」フィールドに表示名を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
d. 「階層の表示名」フィールドに階層の表示名を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
e. 必要に応じて、「内部名」フィールドに内部名を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
f. データタイプは、「データタイプ」フィールドに文字列と示された状態で淡色表示されています。
g. > の順に選択して、SOURCE_PDMSYSTEM_NAME 属性を作成します。
4. 「属性ルート」リストで、データタイプが「文字列」である SOURCEVERSION 属性を作成します。
a. 「名前」フィールドに、「SOURCEVERSION」と入力します (すべて大文字、スペースなし)。
b. 必要に応じて、「説明」フィールドに一意な説明を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
c. 「表示名」フィールドに表示名を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
d. 「階層の表示名」フィールドに階層の表示名を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
e. 必要に応じて、「内部名」フィールドに内部名を入力します (すべて大文字、スペースなし)。
f. データタイプは、「データタイプ」フィールドに文字列と示された状態で淡色表示されています。
g. > の順に選択して、SOURCEVERSION 属性を作成します。
5. > > の順に選択します。
a. 「CAD ドキュメントマスター」のページで、 > の順に選択します。
b. SOURCE_PDMSYSTEM_NAME 属性を追加して、「タイプ」で「グローバル」を選択します。
6. > > の順に選択します。
a. 「CAD ドキュメント」のページで、 > の順に選択します。
b. SOURCEVERSION 属性を追加して、「タイプ」で「グローバル」を選択し、
プロパティを設定します。
c. タイプが「エイリアス」でデータタイプが「文字列」である SOURCE_PDMSYSTEM_NAME を追加します。
d. レイアウト上で「CAD ドキュメントマスター」属性 (SOURCE_PDMSYSTEM_NAME) をマッピングする必要があります。
e. 「プロパティを設定」ページで、SOURCE_PDMSYSTEM_NAME に対して次のマッピングプロパティを追加します。MBA|masterReference^WCTYPE|wt.epm.EPMDocumentMaster|com.ptc.ptcnet.DefaultEPMDocumentMaster~IBA|SOURCE_PDMSYSTEM_NAME.
f. 「CAD ドキュメント」ページの情報ページに SOURCEVERSION と SOURCE_PDM_SYSTEM_NAME を表示する場合は、該当する「レイアウト」タブを選択します。
g. 属性を表示する先のレイアウトにその属性を追加し、保存します。
Windchill サーバーにインポートされたパッケージの修正の制限
Creo Packages は、ソース Windchill システムからターゲット Windchill システムへの Creo データの交換をサポートします。Windchill ターゲットシステムにデータのオーナーシップが存在しない場合は、Windchill ターゲットシステム内のデータを修正しないことをお勧めします。Creo Packages により、インポートしたデータの修正が強制または禁止されることはありません。データのオーナーシップについては、Creo Packages Administrator's and User's Guide の「はじめに」の章の「オブジェクトのオーナーシップの転送」セクションを参照してください。
Creo Packages サーバー CD に収録されているサンプルコードをガイドとして使用し、Windchill PDMLink、Windchill PDMLink と Windchill ProjectLink の組み合わせ、または Pro/INTRALINK もインストールされている Windchill サーバー上で、インポートしたオブジェクトをチェックアウトしたり改訂したりしないようにできます。サンプル .java スクリプトの StandardWPCVetroService.java については、Creo Packages サーバー CD の <WT_ホーム>\src\wpcserver\Samples\ にある WPCServer.zip というサンプルファイルを参照してください。
サイト管理者または組織管理者は、インポートしたデータに対するアクセス許可を読み取り専用に設定できます。
所有していないデータがターゲットの Windchill システム上にインポートされないようにするために、HTML ソフトウェアまたはその他のサードパーティ製ソフトウェアを使用してサンプルコードを修正し、アクセスポリシーに適合させます。
annotation.jar (または com.ptc.windchill.annotations.metadata.GenAsPersistable ,GeneratedProperty.class) は <WT_ホーム>/codebase ディレクトリにはありません。.jar ファイルは <WT_ホーム>/srclib/tools/ ディレクトリから取得する必要があります。classpath を srclib/tools に設定するか、codebase ディレクトリの classfile を抽出することができます。
Creo Packages サービスと Veto サービスに必要な .java ファイルをコンパイルするには、次の手順を実行します。
| サンプル .java スクリプトの StandardWPCVetroService.java については、Creo Packages ソフトウェア CD の <WT_ホーム>\src\wpcserver\Samples\ にある WPCServer.zip ファイルを参照してください。 |
1. windchill シェルを開き、<WT_ホーム> \src\wpcserver ディレクトリに移動します。
2. 次のコマンドを入力して、<WT_ホーム>\src\wpcserver\cust\service の下に新しいディレクトリ構造を作成します。
javac -g -d. Samples/WPC_Server/src/cust/service/*.java
3. /cust フォルダを <WT_ホーム>\codebase にコピーします。
4. Windchill/bin に移動して、次の xconf コマンドを入力します。Creo Packages の wt.properties ファイルが更新され、xconfmanager によってコードベースに新しいサービスが登録されます。たとえば、次のようになります。
xconfmanager -t codebase/wt.properties-swt.services.service.5010=cust.service.WPCVetoService/cust.service.StandardWPCVetoService -p
5. Windchill サーバーを再起動します。
| 受信用の非モデル化サービスの作成に関する詳細は、Windchill Customizer's Guide を参照してください。 |
Windchill サーバーでの Creo Packages サービスの登録
Creo Packages が Windchill PDMLink データベースに Windchill ProjectLink と一緒にインストールされている場合は、Creo Packages サービスを Windchill サーバーに登録する必要があります。
1. codebase の Creo Packages サービスを xconfmanager に登録します。たとえば、次のようになります。
xconfmanager -t codebase/wt.properties-swt.services.service.5000 =com.ptc.cwp.wncadapter.server.CWPService/com.ptc.cwp.wncadapter.server.StandardCWPService -p
2. Windchill サーバーを再起動します。
| 受信用の非モデル化サービスの作成に関する詳細は、Windchill Customizer's Guide を参照してください。 |
データおよびデータベーススキーマの手動読み込み
PSI を使用したインストール中に、
データローダー設定を選択するように指示されます。PSI を使用してデータを読み込まない場合は、PSI によってソリューションがインストールされた後、
データベースの初期化とデータのロードの手順を使用して手動でデータを読み込む必要があります。ただし、シナリオによっては、インストールを完了するために追加のステップを実行する必要があります。該当するシナリオは、次のとおりです。
• PSI を使用したインストール時に、スキーマの作成とデータの読み込みを自動的に行わない。
• PSI を使用した既存の Windchill インストールへの追加時に、スキーマの作成とデータの読み込みを自動的に行わない。
通常、これらのステップは、カスタマイズされたローカル属性を反映させるために必要です。
4. Windchill コマンドウィンドウを開き、次のスクリプトを実行してデータベーススキーマを作成します。
Non Multi-byte Installations
windchill --java=%JAVA_HOME%/bin/java.exe --javaargs="
-Dwt.tools.sql.autoCommit=true -Dwt.tools.sql.verbose=6 -Dwt.tools.sql.dbUser=<username>
-Dwt.tools.sql.dbPassword=<password>"
wt.tools.sql.SQLCommandTool %WT_HOME%/db/sql/wpcserver/WPCServer/
Make_module_WPCServer.sql
Multi-byte Installations
windchill --java=%JAVA_HOME%/bin/java.exe --javaargs="
-Dwt.tools.sql.autoCommit=true -Dwt.tools.sql.verbose=6 -Dwt.tools.sql.dbUser=<username>
-Dwt.tools.sql.dbPassword=<password>"
wt.tools.sql.SQLCommandTool %WT_HOME%/db/sql3/wpcserver/WPCServer/
Make_module_WPCServer.sql
| 以下の点に注意してください。 • SQL Server を使用している場合は、%WT_HOME%/db/sql をすべて %WT_HOME%/db/sqlServer に置き換えます。 • %JAVA_HOME% は、Windchill によって使用される JDK ディレクトリを示します。 • %WT_HOME% は、Windchill ディレクトリを示します。 |
5. データを読み込むには、次のコマンドを実行します。
windchill wt.load.WindchillLoader -Application=Windchill.WPCSERVER -Unattended -AbortOnError