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起動メソッドサーバーの数の設定
空のデータベースを初期化するときは、複数のサーバー間における更新時の競合を避けるために、1 つのメソッドサーバーだけを実行する必要があります。要求に応じてデータを作成するサーバーモニターのプロセスでは、空のデータベースに対してサービスマネージャの複数のインスタンスが同時に起動した場合に競合が発生します。そのため、データベースに初めてベースデータをロードする前に、起動メソッドサーバーの数を 1 つに設定する必要があります。その後は、起動メソッドサーバーの数を必要に応じて再設定して、残りのデータをロードできます。
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複数のメソッドサーバーおよびバックグラウンドメソッドサーバーの使用の詳細については、Windchill Advanced Deployment Guide を参照してください。
メソッドサーバーの数を確認するには
一般的な使用事例のシナリオでは、この時点では、1 つの Windchill メソッドサーバーのみが実行されています。ただし、場合によっては (データを読み込む前に Windchill Configuration Assistant (WCA) が実行された場合など)、複数のメソッドサーバーが実行されている可能性があります。この状態でプロセスの続行を試みると、データが破損する可能性があります。したがって、プロセスを続行する前に、実行されているメソッドサーバーの数を確認することが推奨されます。
1. wt.manager.monitor.services プロパティでメソッドサーバーのみが指定されていることを確認し、そのプロパティについて表示されるほかのすべてのサービスを書き留めておきます。
また、定義した可能性があるカスタマイズ済みのモニターサービスプロパティも無効にする必要があります。windchill シェルで次のコマンドを実行し、wt.manager.monitor.services に割り当てられた値を表示します (カスタマイズされたモニターサービスのプロパティについても同様にこのコマンドを実行します)。
xconfmanager -d wt.manager.monitor.services
2. メソッドサーバーのみが表示されている場合、使用中のメソッドサーバーは 1 つだけなので、ほかの手順を実行する必要はありません。それ以外の場合は、次のように wt.manager.monitor.services を変更して、1 つのメソッドサーバーのみを指定します。
xconfmanager -s wt.manager.monitor.services=MethodServer
-t <Windchill>/codebase/wt.properties -p
3. wt.manager.monitor.start.MethodServer プロパティが存在することを確認します。存在する場合は、値が 1 に設定されていることを確認します。
これらの条件が満たされている場合、ほかの手順を行う必要はありません。それ以外の場合で、このプロパティが存在するときは、プロパティの値を 1 に設定します。xconfmanager を使用し、これらの変更内容を適用します。windchill シェルで以下の手順を実行します。
プロパティの値を表示するには、次のコマンドを実行します。
xconfmanager -d wt.manager.monitor.start.MethodServer
プロパティの値を 1 に変更するには、次のコマンドを実行します。
xconfmanager -s wt.manager.monitor.start.MethodServer=1
-t <Windchill>/codebase/wt.properties -p
これで、メソッドサーバーのみが指定されたので (1 つに限定されたので)、データベースをロードできます。データベースをロードしたら、これらのプロパティを元の設定に戻します。