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相対 URL と絶対 URL
相対ハイパーリンク (HREF) という概念は、HTML ページのコンテキスト内にのみ存在します。Windchill では、静的 HTML ページ、および HTML テンプレートファイルの静的部分で HREF が使用されます。絶対 HREF は、動的に生成されるすべての HREF に使用されます。
動的に生成される一般的な Windchill HTML ページには以下のものがあります。
wt.server.codebase プロパティの設定に基づき、静的 Windchill コードベースの絶対 URL を指定する <BASE> タグ
静的リソースへの相対 HREF
他の動的に生成されるページへの絶対 HREF
ほとんどの Windchill HTML ページは HTML テンプレートファイルから生成されます。ドキュメントベースが Windchill 仮想ディレクトリのルートとして指定されている場合、スクリプトの呼び出しでリンクを生成しなくても、テンプレートにほかの静的リソース (イメージ、背景、スタイルシートなど) を含めることができます。テンプレートのコンテンツをリクエスト URL と密接に結び付けないために、スクリプトコードを使用して <BASE> タグが動的に生成されます。このため、レスポンステンプレートを、任意の数の PATH_INFO エレメントを持つ多くのリクエストで共有できます。サーブレットを通じて動的に生成されるほかのページへのリンクも、スクリプト呼び出し、および製品の絶対 HREF によって生成されます。
動的に生成される HREF のほとんどは、一部の URL コンポーネント (プロトコル、ホスト、ポート、パスのプリフィックスなど) を、それらを含むページのベース URL と共有します。これにより、Windchill は相対 HREF をページ内に生成できます。ただし、現在、ほとんどの Windchill コードは HREF の生成時に java.net.URL オブジェクトを内部で使用しており、相対 java.net.URL オブジェクトのようなものは存在しません。したがって、現在のところ、すべての HREF を相対リンクとして生成するように Windchill を設定することができません。たとえ可能であっても、内部ユーザーはある URL を使用し、再利用プロキシ経由でアクセスする外部ユーザーは別の URL を使用するなど、複数のベース URL を使用して Windchill システムへアクセスする方法は推奨しません。これによって内部システムのコンフィギュレーションが変更されることはありませんが、ホスト名と URL は HTTP リクエストおよびレスポンスだけで使用されるわけではありません。ホスト名は RMI スタブにも表示され、URL は HTML の電子メールにも表示されます。
エンタープライズ内での展開、特にリバースプロキシコンフィギュレーションでは、以下のセクションで解説するように、名前の割り当てなどによりネットワーク接続の制御を可能にするために、単一のアプリケーション固有ホスト名のエイリアスを使用します。