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リソース情報 (.rbInfo) ファイル
wt.L10N.complete
リソース情報ファイルはローカライズ可能なテキストを ListResourceBundle ソースコードファイルに保存するための代替です。リソース情報ファイルは自動化されたツールによって操作を簡単にする構造化されたプロパティファイルです。
リソース情報 (すなわち rbInfo) ファイルは、Java プログラムのローカライズ可能な文字列を保存するリソースファイルです。rbInfo ファイルの主な目的は、ローカライズ可能な文字列を、リソースバンドルよりも簡単に処理できる方法を提供することです。RbInfo ファイルには、リソースバンドルより優れた多くの利点があります。
リソースバンドルファイルは Java ソースファイルです。したがって、中括弧の配置を 1 つでも間違える、二重引用符を付け忘れる、またはコンマを余分に付けるなどを行うと構文エラーが発生し、コンパイルおよびインテグレーションプロセスが中断します。RbInfo ファイルのフォーマットはより単純で、ローカライズしやすく、構文エラーも起こりにくくなっています。
rbInfo ファイルのフォーマットは単純なので、ローカライズツールを使用した処理、および追跡や反映の切り替えなども簡単に実行できます。
rbInfo ファイルフォーマットを間違って使用したり、扱いが難しいリソースタイプを指示することはまずありません。Java リソースバンドルには、任意のタイプのオブジェクトを含めることができますが、rbInfo ファイルは文字列のみを処理できますこれは欠点のようですが欠点ではありません。むしろ、ローカライズを容易にします。
インテグレーションプロセス時、rbInfo ファイルは、コンパイルした Java クラスファイルに変換されます。これにより、リソースバンドルと同じネーミング規則が rbInfo ファイルに適用されますローカライズされたバージョンは個別のファイルに保存されます。したがって、言語ごとに 1 つのリソースファイルが存在し、ロケールの名前がローカライズされたファイルの名前に付加されます。
rbInfo ファイルのフォーマットは PTC 独自のものです。このフォーマットは Windchill 用に設計されましたが、ほかの Java ベース製品でも使用できます。リソースバンドルから rbInfo ファイルへの移行はシームレスに行われるため、ソースコードを書き換える必要はありません。古いバージョンのリソースバンドルは、比較的簡単な手順で rbInfo フォーマットに変換できます。移行の詳細については、Windchill Upgrade and Migration Guide を参照してください。
リソース情報のカテゴリ
ローカライズ可能なテキストは、リソース情報ファイルの用途に合わせて以下の 3 つのカテゴリに分類されます。
リソースタイプ
ソースファイル
ランタイムファイル
メッセージテキスト
*RB.rbInfo*Resource.rbInfo
*RB.class*Resource.class
モデル化されたメタデータ (表示名)
<パッケージ>ModelRB.rbInfo
<パッケージ>ModelRB.RB.ser
EnumeratedType オプションの定義
<列挙タイプ>RB.rbInfo
<列挙タイプ>RB.RB.ser
リソース情報ファイルの使用に関する一般的規則
# で始まる行は、自由形式のコメントであると見なされます。
各ファイルにはファイルを分類するヘッダ行が含まれます。
文字列値のみがサポートされています。
値は文字列であると想定されるので、引用符で囲む必要はありません。
各エントリは 1 行の中に納まる必要があり、\\、\n、\r、\t、\f、\" などのエスケープ文字がサポートされています。
= はキーまたは値のセパレータなので、キーに含めることはできません。
# はコメント文字なのでキーに含めることはできませんが値には含めることができます。
リソースエントリフォーマット
以下のキーでリソースエントリの構造を定義します。
キー
説明
用途
<キー>.value
表示されるローカライズ可能なテキスト。
必須
<キー>.constant
ランタイムリソースバンドルに定数フィールドを生成する文字列。リソースルックアップを行うコードによって使用されます。
メッセージテキスト: オプション
メタデータ: 未使用
EnumeratedType: 未使用
<キー>.comment
エントリを説明するコメント。
オプション
<キー>.argComment<n>
値文字列の各代用引数のコメント。
オプション
<キー>.customizable
リソースエントリがカスタマイズ可能かどうかを示します。
オプション
<キー>.deprecated
リソースエントリが破棄されるかどうかを開発者に示します。
オプション
<キー>.abbreviatedDisplay
将来の使用のために確保。
未使用
<キー>.fullDisplay
将来の使用のために確保。
未使用
<キー>.shortDescription
将来の使用のために確保。
未使用
<キー>.longDescription
将来の使用のために確保。
未使用
<キー>.order
値の明示的な並べ替え順。アルファベット順の並べ替えには使用しません。
メッセージテキスト: 未使用
メタデータ: 未使用
EnumeratedType: オプション
<キー>.defaultValue
列挙タイプのデフォルト値になる値を指定します。
メッセージテキスト: 未使用
メタデータ: 未使用
EnumeratedType: オプション
<キー>.selectable
値が選択可能な値かどうかを指定します。
メッセージテキスト: 未使用
メタデータ: 未使用
EnumeratedType: オプション
カテゴリごとのリソース情報ファイルの説明
メッセージテキスト
メッセージテキストカテゴリには、通常、ユーザーインタフェース操作のエラーメッセージとラベルが含まれていますが、その他のカテゴリに分類されないローカライズ済みのテキストを含む一般カテゴリでもあります。メッセージテキストファイルはユーザーによって管理されます。一方、ほかの 2 つのカテゴリのエントリのメンテナンスはさまざまな生成ツールによって自動化されます。このカテゴリは自動化されたツールによって管理されず、結果のランタイムバンドルは ListResourceBundle ソースコードファイルに保存される情報と同じ ListResourceBundle サブクラスです。そのため、メッセージテキストでの .rbInfo ファイルフォーマットの使用はオプションです。
以下のセクションではメッセージテキストのリソース情報ファイルについて説明します。
メッセージテキストのリソース情報ヘッダ
各リソース情報ファイルには特定のファイルレベル情報を定義する以下の行を含んでいる必要があります。
ResourceInfo.class=wt.tools.resource.StringResourceInfo
ResourceInfo.customizable=false
ResourceInfo.deprecated=false
最初の行ではリソース情報を分類します。この行は変更しないでください。ファイルをカスタマイズし、破棄する場合は、パッケージのオーナーとして 2 行めと 3 行めの値を変更できます。
メッセージテキストのリソースエントリの例
//Labels
lblAdministrative.value=Administrative
lblAdministrative.constant=LBL_ADMIN
lblAdministrative.comment=administrative ui label
lblAllGroups.value=All Groups
lblAllGroups.constant=LBL_ALL_GROUPS
//Button Labels
btnAdd.value=Add>>
btnAdd.constant=BTN_ADD
btnAddAll.value=Add All>>
btnAddAll.constant=BTN_ADD_ALL
//MultiList column headings
Class.value=Class
Created On.value=Created On
モデル化されたメタデータ (表示名)
モデル化されたメタデータのリソース情報ファイルは、Windchill システム生成ツールによって生成されます。
EnumeratedType オプションの定義
列挙タイプのリソース情報ファイルについては、列挙タイプを参照してください。
リソース情報ファイルのランタイムリソースバンドルの構築
情報が Java ソースコードファイルに保存されていないので、Java コンパイラ以外のツールを使用してランタイムリソースバンドルを構築する必要があります。このツールは ResourceBuild スクリプトを使用して実行できます。