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カスタマイズしたファイルの管理とテキストの調整を行うディレクトリ構造の設定
Windchill システムをカスタマイズするには、多くの場合、PTC からリリースされたファイルを修正する必要があります。これらのファイルは、いずれ PTC によるメンテナンスリリースで更新される可能性があるので、カスタマイズした内容がメンテナンス更新のインストール時に失われないようにファイル管理を計画する必要があります。
原則として、Windchill Service Pack インストーラは、Windchill 製品がインストールされているインストールディレクトリ内に確立された PTC ディレクトリにある任意のファイルを、その修正ステータスにかかわらず上書きできます。更新が適用されたときに変更内容を失わないように、カスタマイズしたファイルを責任を持って管理し、それらのファイルに、PTC による変更が影響を与えるかどうかを簡単に識別できるようにする必要があります。
安全領域と呼ばれるディレクトリ 構造を作成して、カスタマイズしたファイルを管理してください。実際のディレクトリ名は <Windchill>/wtSafeArea です。<Windchill> は Windchill Services がインストールされているディレクトリです。wtSafeArea ディレクトリを使用すると、PTC ファイルのカスタマイズバージョンのコピーを Windchill Service Pack インストーラによって上書きされない場所に保存できるだけでなく、オリジナルの PTC ファイルのバージョンも保存できます。さらに、Windchill Service Pack インストーラは、この安全領域を使用して、カスタマイズしたファイルに対応する更新ファイルを保存します。その後、PTC によって更新されたファイルとオリジナルのファイルを比較し、変更が行われた箇所を特定することができます。比較は、カスタマイズしたファイルに PTC の更新を取り込む際に役立ちます。PTC では、カスタマイズしたファイルを管理するための、または <Windchill> インストールディレクトリ内にあるシステムのランタイム場所にインストールするためのスクリプトを用意しています。
さらに、リソースバンドル情報ファイル (RBINFO ファイル) に変更を加えた場合、それらの変更内容の保存には、<Windchill>/wtCustom ディレクトリ構造を使用する必要があります。