ReportTemplate データソースのカスタマイズ

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目的

レポートで使用する新しい Windchill データ照会を作成します。

バックグラウンド

Windchill Business Reporting (WBR) ソリューションでは、データソースオブジェクトを使用して Windchill からデータを読み込みます。データソースのタイプの 1 つは ReportTemplate です。ReportTemplate は、レポート管理ユーティリティを使用して管理される永続的な標準 Windchill ビジネスオブジェクトです。このアプレットによって、ReportTemplate の一部として保存される照会を作成および編集するための照会ビルダーが起動されます。ReportTemplate 照会が実行されると、すべての Windchill ビジネスロジック (Windchill オブジェクトメソッドの呼び出しやアクセス制御の適用など) を適用する標準の Windchill API が使用されます。新しい ReportTemplate オブジェクトが作成されると、そのオブジェクトはレポートオブジェクトから参照できます。また、カスタムのデータソースとして WBR ソリューションで公開および使用できます。

範囲/適用可能性/前提条件

このマニュアルでは、Windchill Business Reporting (WBR) ソリューション (Cognos など) が正常にインストールおよび設定されていることを前提としています。Windchill のインスタンス名は <Windchill インスタンス名> です。Cognos のルート URL は <WBR_ホーム_URL> です。通常、WBR ソリューションが <WBR ホスト> にインストールされている場合、<WBR_ホーム_URL> は http://<WBR ホスト>/cognos8/cgi-bin/cognos.cgi になります。<WBR_ホーム_URL> にログインでき、Windchill データソースオブジェクトを表示してレポートを作成する Cognos 権限があることを前提とします。

サイトコンテキストで、ReportTemplate ビジネスオブジェクト <マイレポートテンプレート> を作成するアクセス権限があることを前提とします。

WBR 統合では、レポートメタモデルを更新するためのアクセス権限も必要です。

このマニュアルでは、ReportTemplate 照会を構築する方法については説明していません。詳細については、照会ビルダーのオンラインチュートリアルおよびヘルプを参照してください。

予測される結果

このソリューションの最終結果は、Cognos レポートの作成に使用できるデータソースの作成です。

ソリューション

レポート管理と照会ビルダーを使用して、ReportTemplate データソースを構築します。

前提となる知識

この目的を達成するには、次のことを理解している必要があります。

• レポート管理のユーザーインタフェース

• 照会ビルダーのユーザーインタフェース

• ReportTemplate 照会で使用される Windchill ビジネスオブジェクトに関連する領域の Windchill データモデル

• JConsole のユーザーインタフェース

• Cognos のユーザーインタフェース

ソリューションエレメント

エレメント	タイプ	説明
<マイレポートテンプレート> Windchill ReportTemplate	Windchill オブジェクト	Windchill データを読み込むための照会を指定する Windchill オブジェクト。

手順 - ReportTemplate データソースの作成

1. Windchill で「サイト」> 「ユーティリティ」の順に移動して、「レポート管理」ユーティリティを起動します。

2. 「レポート管理」の UI で、「新規」をクリックして照会ビルダーを起動します。

3. ReportTemplate 照会を作成して保存します。これで、WBR データソースとして使用できる Windchill の ReportTemplate ビジネスオブジェクトが作成されます。

4. Cognos モデルを更新して、この新しいデータソースを認識します。インストールされている Windchill のショートカットから JConsole を起動します。Embedded Servlet Engine (Tomcat ベース) JVM インスタンスに接続します。「MBeans」タブで「com.ptc」 > 「Monitors」 > 「ReportingSystem」の順に選択して、レポート管理ビーンを選択します。「Operations」タブで「updateModel」をクリックします。

5. Cognos にデータソースが存在することを確認します。<WBR_ホーム_URL> を使用して Cognos にログインし、"Report Studio" を起動します。「Insertable Objects」ウィンドウの「Source」タブの「Windchill」 > 「Report Templates」の下で、<マイレポートテンプレート> データソースを見つけます。

カスタマイズポイント

手順 - サイトコンテキスト以外での ReportTemplate データソースの作成

前述の基本手順では、ReportTemplate がサイトコンテキストで作成されました。Windchill のサイトコンテキストは、「Source」タブの「Windchill」 > 「Report Templates」レベルに関連付けられています。基本手順に準じる手法として、組織など、サイト以外のコンテキストで ReportTemplate を作成する方法があります。

1. 組織 <自分の組織> で、ユーザーに ReportTemplate の作成権限があることを前提とします。

2. ステップ 1 で、「サイトユーティリティ」ページの代わりに、<自分の組織> の下にある「ユーティリティ」ページに移動します。

3. ステップ 5 で、データソースが「Windchill」 > 「Report Templates」 > 「<自分の組織>」の下で使用できるようになります。

手順 - ReportTemplate データソースの削除

必要なくなった ReportTemplate データソースは、Windchill から削除して Cognos モデルを更新することによって、システムから除去できます。

1. ReportTemplate に関連付けられたコンテキストからレポート管理を起動し、オブジェクトを選択して「削除」をクリックします。

2. 次に、ReportTemplate データソースの作成手順のステップ 4 に従って、Cognos モデルを更新します。

制限事項

なし。

サンプルコード

Windchill コードでの使用例

ReportTemplate データソースオブジェクトに直接依存する定義済みの機能はありません。ただし、いくつかの定義済み ReportTemplate オブジェクトがあり、これらは Cognos で ReportTemplate データソースオブジェクトとして使用できます。これらのデータソースは、Cognos レポートの作成に使用できます。ただし、これらの ReportTemplates の直接修正はサポートされていません。

パッケージ化されたサンプル

デモ ReportTemplate データソースオブジェクトである PartList を使用できます。このオブジェクトは、以下のコマンドを使用してロードできます。

wt.load.LoadFromFile -d
<WindchillHome>/loadXMLFiles/DemoReports.xml -CONT_PATH /

これらのオブジェクトがすでにロードされている場合、このコマンドを実行すると例外が発生することがあります。PartList ReportTemplate オブジェクトは、部品番号情報が入った 2 つの列を返す、部品に対する単純な照会です。このオブジェクトはサイトコンテキストで作成され、モデルの更新操作を実行した後に Cognos で使用できます。