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レポートの入力ページのカスタマイズ
目的
Windchill Business Reporting (WBR) システムで、レポートのパラメータ入力ページを提供します。
バックグラウンド
Windchill Business Reporting (WBR) ソリューションでは、パラメータ付きのレポートがサポートされています。Windchill と Cognos の両方のビューアでは、レポートの実行時にパラメータ値を収集するための基本的な入力ページがユーザーに表示されます。多くの場合、この入力ページは、エンドユーザーによる操作性を改善するためにカスタマイズが必要です。入力ページをカスタマイズするには、2 つの基本的な方法があります。標準 Windchill Java Server Page (JSP) を使用する方法と、Cognos レポート機能を使用する方法です。Windchill JSP の方法は、Windchill または Cognos ビューアで使用できます。Cognos の方法は、Cognos ビューアのみで使用できます。
範囲/適用可能性/前提条件
このマニュアルでは、Windchill Business Reporting (WBR) ソリューション (Cognos など) が正常にインストールおよび設定されていることを前提としています。Windchill のインスタンス名は <Windchill インスタンス名> です。Cognos のルート URL は <WBR_ホーム_URL> です。通常、WBR ソリューションが <WBR_ホスト> にインストールされている場合、<WBR_ホーム_URL> は http://<WBR_ホスト>/Cognos/cgi-bin/cognos.cgi になります。<WBR_ホーム_URL> にログインでき、Windchill データソースオブジェクトを表示してレポートを作成する Cognos 権限があることを前提とします。
Windchill サーバー JSP ディレクトリ <Windchill_ホーム>/codebase/wtcore/jsp へのアクセス権限があり、関連するサブディレクトリ <マイ入力ページパッケージ> に JSP 入力ページ <マイ入力ページ> を作成できることを前提とします。
サイトコンテキストで既存の Windchill レポートオブジェクト <マイレポート> を編集するアクセス権限があることを前提とします。
ソリューション
レポートのカスタム入力ページを構築および指定します。
手順 - オプションのパラメータの指定
カスタマイズポイント
Windchill データソースを使用する Cognos レポートでは、すべてのパラメータ値を指定する必要があります。ただし、ユーザーがオプションでパラメータ値を未設定のままにしておき、レポートによって関連基準が無視されるか、適切なデフォルト値が暗黙的に使用される場合、レポートはより役立つものになることがあります。この動作を実現するには、1 つのスペース (" ") からなるパラメータ値を渡すことができます。また、入力ページで 1 つのスペースをパラメータのデフォルト値にすることによって、ユーザーはパラメータ入力フィールドに何も入力する必要がなくなります。この方法を使用する場合は、基になるデータソースによって、渡されるスペースの値が必ず適切に処理されるようにする必要があります。
手順 - データソースを使用する Cognos コンポーネントの入力
Cognos 入力ページでは、Windchill データソースを使用してコンポーネントに入力できます。たとえば、Windchill 製品のリストをピッカーコンポーネントに表示できます。このコンポーネントが入力される際に、Windchill から製品が動的に読み込まれ、表示名が表示されます。ユーザーが表示名を選択する際、レポートに入力されたパラメータ値として内部 Windchill オブジェクト ID が渡されます。
手順 - 追加のパラメータの指定
デフォルトでは、データソースパラメータのみが Windchill からの Cognos リクエストに含まれます。つまり、リクエストパラメータのように見える可能性のある非表示フォームフィールドは、HTTP リダイレクト経由で Cognos に送信される http リクエストから削除されます。ただし、Cognos リクエストに含まれるパラメータ名のリストを指定する "extraReportParameters" というパラメータを含めることによって、追加のパラメータを明示的に追加できます。レポートのデータソースに対するパラメータのリストにない名前 "paramA" と値 "valueA" をパラメータに渡すとします。この指定の例は次のとおりです。
type="hidden" name="paramA" value="valueA"/>
type="hidden" name="extraReportParameters" value="paramA"/>
データソース
データソースパラメータは、通常の「parametersToOmit」リクエスト属性を使用して除外できます。これはサーブレットリクエストオブジェクト属性リストであり、パラメータリストではありません。使いやすく単純にするために選択されました。
手順 - 省略するパラメータの指定
デフォルトでは、データソースパラメータのみが Windchill からの Cognos リクエストに含まれます。ただし、パラメータは、「parametersToOmit」リクエスト属性を使用して明示的に除外できます。これはサーブレットリクエストオブジェクト属性リストです。レポートのデータソースに対するパラメータのリストにある名前 "param1" を持つパラメータを省略するとします。この指定の例は次のとおりです。
<%
request.setAttribute("parametersToOmit",
Arrays.asList("param1"));
%>
制限事項
なし。
サンプルコード
Windchill コードでの使用例
すべての定義済みレポートでは Windchill JSP 入力ページを使用します。
関連 Web サイト
http://www.ibm.com/cognos/support