関連構造ブラウザでのオブジェクトビューのデフォルトのカスタマイズ
関連構造ブラウザで上流構造から下流構造へのオブジェクト変換操作を実行したときに、下流構造に新規作成されたオブジェクトには、「新規オブジェクトブランチ」パネルで指定した「下流ビュー」属性の値が使用されます。次の図に例を示します。
プリファレンス
ユーザーは、Windchill の「プリファレンス管理」ユーティリティ内で次の 1 つ以上のプリファレンスを設定することで、このパネルに表示されるこの属性のデフォルト値を制御できます。
| これらのプリファレンスの値を変更した場合、影響を受ける構造変換操作でこの変更を有効にするためには、関連構造ブラウザを再表示する必要があります。 |
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設定するプリファレンスおよび値の入力方法については、以下の表を参照してください。
変更するもの | 設定するプリファレンスの番号 | プリファレンス値 |
構造変換操作のデフォルトビュー、およびユーザーインタフェースを使用した構造変換のドロップダウンメニューに表示される適用可能な値のオプションリスト | 1 | • コンマ区切り値のリストとして入力します。例: Design, Manufacturing, Service。定義による有効なビューの値はサイトのビュー階層に含まれています。値が無効である場合、その値は無視されます。 • 適用可能な値のオプションリストにデフォルト値が含まれていない場合、ビュー階層の順序で最初に使用可能な値から取得されます。 • プリファレンス値が空のままになっているか、入力されているすべての値が無効である場合、そのビューのデフォルトはターゲット構造のコンフィギュレーション仕様を使用して設定されます。 |
フィルタのデフォルトビュー | 2、3、4、または 5 | 1 つの値として入力します。定義による有効なビューの値はサイトのビュー階層に含まれています。値が無効である場合、その値は無視されます。プリファレンス値が空のままになっているか、入力されているすべての値が無効である場合、そのビューのデフォルトはビュー階層の順序で最初に使用可能な値になります。 |
「新規を挿入」構造変換操作のデフォルトビュー | 6 | 1 つの値として入力します。定義による有効なビューの値はサイトのビュー階層に含まれています。値が無効である場合、その値は無視されます。 |
委任
Windchill 管理者は、ビュー属性に会社固有のデフォルト値を指定したり、選択した下流オブジェクトに適用可能なオプションの値のリストを指定したりすることもできます。これを行うには、以下の手順で説明するように、標準の委任を修正するか、標準の委任を独自のカスタム委任に置き換えます (タイプ属性とビュー属性のみ)。
| プロパティファイルを修正する場合、修正の内容が不適切であると、予期しない結果につながる可能性があります。 |
標準の委任を修正したり、カスタム委任に置き換えたりするには、以下の手順に従います。
1. メソッドサーバーを停止します。
2. <Windchill_home>\codebase\com\ptc\windchill\enterprise\associativity\asb\xconf\ asb.service.properties.xconf に移動します。
3. DefaultDownStreamViewDelegate をサーチし、会社のニーズに合わせて修正します。
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DefaultDownStreamViewDelegate をサーチし、会社のニーズに基づいてデフォルト値を設定するカスタムロジックを使用する独自の委任 (別の名前を使用) に置き換えます。
属性 | 標準の委任 | カスタム委任の入力/出力 | 影響を受ける操作 |
ビュー | DefaultDownStreamViewDelegate | 入力: • 上流ビューの名前/フィルタ情報 • 下流ビューの名前/フィルタ情報 • 上流ツリー情報 (デフォルト値用) • 下流ツリー情報 (デフォルト値用) • 入力情報のシードとして選択したオブジェクト • 呼び出された操作のタイプ 出力: • 選択したオブジェクトによって決まるデフォルトのビュー。 • 選択したオブジェクトよって決まる適用可能なビューのオプションリスト | • 新規下流部品 • 新規下流ブランチ • 新規部品として貼り付け • 新規ブランチとして貼り付け • 新規下流部品バリエーション • 新規下流ブランチバリエーション • 複製 • 新規で置換 • 上流フィルタプロパティ • 下流フィルタプロパティ • 新規部品を挿入 • 複数の新規を挿入 • BOM 対応を拡張 • 新規部品としてアセンブリ/新規ブランチとしてアセンブリ |
4. Windchill シェルで以下のコマンドを入力して xconfmanager を使用すると、関連するプロパティファイルに修正した/カスタム委任が適用されます。
xconfmanager -pF
5. メソッドサーバーを再起動します。
委任の実装の手引き
• 委任によって与えられる値が、作成されるオブジェクトに有効であるかどうかは、サーバーが判別します。この値が無効である場合、サーバーはそのオブジェクトを作成できないことをユーザーに通知するメッセージを返します。構造変換操作のユーザーインタフェースでは委任の値は検証されません。
• 変換対象として選択するオブジェクトは、WTPart などの単純なデータベースオブジェクトでなければなりません。
• Windchill システム管理者は、独自の委任クラスを作成し、インタフェースを拡張し、適用して実装できます。委任は Windchill の service.properties ファイルで指定します。