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Oracle Data Guard を使用する場合の Windchill の設定
ここでは、Windchill を Oracle Data Guard とともに使用する場合の設定手順を説明します。
Oracle Data Guard を使用する場合の新規 Windchill インストール環境の設定
Oracle Data Guard とともに使用する新規の Windchill インストール環境を設定するには、以下の手順に従います。
1. Oracle から提供されている情報 (https://docs.oracle.com/database/121/SBYDB/create_ps.htm) に従って、Oracle Data Guard を設定および確認します。
* 
PTC は、データベースフェイルオーバー直後のデータの矛盾を回避するため、Data Guard の保護モードとして MaxProtection を選択することを強くお勧めします。この保護モードによって、データの整合性は確保されますが、システム全体のパフォーマンスは低下することがあります。
2. Oracle から提供されているホワイトペーパー「Client Failover Best Practices for Highly Available Oracle Databases: Oracle Database 11g Release 2」 (http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-wp-11gr2-client-failover-173305.pdf)、または Oracle サポートドキュメント 461874.1 または 1429223.1 に従って、Oracle Data Guard 用にクライアントフェイルオーバーサービスを設定します。
3. SQL*Plus を使用して、以下のステートメントをデータベース管理者ユーザーとして実行し、Windchill Oracle データベースのユーザースキーマを作成します。変数は、システムで適切となる値に置き換えてください。
create user <Windchill_DB_Username> identified by <Windchill_DB_User_password>
default tablespace <Default_Tablespace_Name>
temporary tablespace <Temporary_Tablespace_Name>
/
grant connect, resource to <Windchill_DB_Username>
/
grant create sequence, create view, query rewrite, select any dictionary,
unlimited tablespace to <Windchill_DB_Username>
4. PTC ソリューションのインストーラ (PSI) を起動し、プラットフォームコンポーネントのウィンドウで、「データベースソフトウェア」フィールドの「Oracle アドバンス」オプションを選択して Windchill をインストールします。
5. PSI のデータベース情報ウィンドウで、以下の情報を入力します。
「Oracle データベースの接続文字列」フィールドに、完全な Oracle Data Guard 接続文字列を入力します。変数は、お使いのシステムに該当する値に置き換えてください。
(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(FAILOVER=ON)(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
(HOST=<プライマリ_データベース_ホスト>)(PORT=<リスナー_ポート>))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
(HOST=<スタンバイ_データベース_ホスト>)(PORT=<リスナー_ポート>)))
(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<クライアント_フェールオーバー_サービス_名>)
(SERVER=DEDICATED)(FAILOVER_MODE=(TYPE=session)(METHOD=BASIC)(RETRIES=180)
(DELAY=5))))
「ユーザー名」フィールドおよび「パスワード」フィールドに、既存の Windchill データベースユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。
Oracle Data Guard を使用する場合の既存 Windchill Oracle データベースの設定
Oracle Data Guard とともに使用する既存の Windchill Oracle データベースを設定するには、以下の手順に従います。
1. Windchill を中止します。
2. 既存の Windchill データベースをバックアップし、バックアップが有効であることを確認します。
3. Oracle から提供されている情報 (https://docs.oracle.com/database/121/SBYDB/create_ps.htm) に従って、Oracle Data Guard を設定および確認します。
* 
PTC は、データベースフェイルオーバー直後のデータの矛盾を回避するため、Data Guard の保護モードとして MaxProtection を選択することを強くお勧めします。この保護モードによって、データの整合性は確保されますが、システム全体のパフォーマンスは低下することがあります。
4. Oracle から提供されている JDBC アプリケーション用のホワイトペーパー「Client Failover Best Practices」 (http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-wp-11gr2-client-failover-173305.pdf)、または Oracle サポートドキュメント 461874.1 または 1429223.1 に従って、Oracle Data Guard 用にクライアントフェイルオーバーサービスを設定します。
5. Windchill シェルで、以下のコマンドを実行して必要なプロパティを設定します。変数は、システムで適切となる値に置き換えてください。
xconfmanager -s wt.pom.dbConnectionRetryCount=60 -t "db/db.properties"
xconfmanager -s
wt.pom.jdbc.host="(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
(HOST==<プライマリ_データベース_ホスト>)(PORT=<リスナー_ポート>))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<スタンバイ_データベース_ホスト>)
(PORT=<リスナー_ポート>)))
(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<クライアント_フェールオーバー_サービス_名>)
(SERVER=DEDICATED)(FAILOVER_MODE=(TYPE=session)(METHOD=BASIC)(RETRIES=180)
(DELAY=5))))" -t "db/db.properties"
xconfmanager -s wt.pom.jdbc.port="" -t "db/db.properties"
xconfmanager -s wt.pom.jdbc.service="" -t "db/db.properties"
xconfmanager -p
6. Windchill を起動します。
7. すべての Windchill 機能が正常に動作していることを確認します。