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初期組織コンテキストの使用
Windchill 環境は、一連のコンテナで構成されます。コンテナには、Windchill ユーザーが作業するコンテキストを構成する、すべての管理領域 (ドメインとも呼ばれる)、規則、およびデータが保存されています。基底コードはコンテナを指しますが、「コンテキスト」という用語は、限定的な規則、ドメイン、およびデータがフレームワークの中で常駐する場所を識別するために、ユーザーインタフェース全体で使用されます。「コンテキスト」はインタフェースで表示されるラベルなので、この一連のトピックでは、ユーザーインタフェースとの整合性を確保するために、コンテナではなく「コンテキスト」という用語を使用します。もしコードを使用しなければ、コンテキストとコンテナは同じことを指すものであると前提できます。
コンテキストは階層構造で設定されるので、あるコンテキストで作成された規則やデータは、子コンテキストで使用できます。また、あるコンテキストのドメインに、子コンテキストの子ドメインを含めることができます。子ドメインは、情報を祖先ドメインから継承します。
インストールを完了すれば、すべての Windchill ソリューションによって、最上位レベルのサイトコンテキストおよび初期組織コンテキストがインストールされています。サイトコンテキストアクティビティは「サイト」から実行します。組織コンテキストアクティビティは「組織」から実行します。
組織コンテキストは、サイトコンテキストの子です。初期組織コンテキストのコンテキスト名は、インストール実行中に入力した組織名です。たとえば、組織名が Org1 の場合、以下のようなコンテキスト階層が設定されます。
この例では、Org1 組織コンテキストは、規則およびデータをサイトコンテキストから継承します。
サイトコンテキストおよび初期組織コンテキストは、同じ所有組織参加者 (WTOrganization タイプ) を持ちます。組織コンテキストで作成されたオブジェクトをほかのコンテキストから分離する場合は、このことが重要になります。参加者という用語がここで導入され、ユーザー、グループ、組織を識別する Windchill オブジェクトを分類する方法として、Windchill 全体で使用されます。インストールプロセスで作成された組織参加者は、サイトコンテキストと初期組織コンテキストの両方で作成されたオブジェクトに対する所有組織になります。たとえば、サブタイプは所有組織に関連付けられています。したがって、初期組織コンテキスト内で作成するサブタイプは、所有組織が同じであるため、サイトレベルのサブタイプになります。
サブタイプを、サイトレベルのサブタイプとしては使用可能にできない組織コンテキストで作成するために、サブタイプが作成されるコンテキストを、インストール時に作成された初期組織コンテキストにすることはできません。
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Windchill PDMLink では、インストーラでデモデータをインストールできます。デモユーザーのインストール時に、Demo 組織コンテキストが作成され、組織管理者として Demo ユーザーが作成されます。ほかの組織コンテキストの場合と同様、Demo 組織コンテキストは規則およびデータをサイトコンテキストから継承します。ただし、Demo 組織は、サイトコンテキストまたは初期組織コンテキストと同じ所有組織を持ちません。
追加の組織コンテキストを作成できます。将来、複数の組織コンテキストの使用を検討する場合、製品、ライブラリ、プロジェクト、またはプログラムを初期組織コンテキストで作成するのではなく、これらを作成する追加の組織コンテキストを少なくとも 1 つ作成してください。このことによって、追加組織 (参加者およびコンテキスト) を、管理データを再編成することなく追加できます。その結果、ある組織のメンバーがほかの組織からのデータを参照することはありません。
組織コンテキストのそれぞれに、組織管理者を設定する必要があります。詳細については、管理者の設定を参照してください。
組織コンテキストの作成および使用の詳細については、組織を参照してください。