「収集ステータス」ウィンドウの詳細
「収集ステータス」ウィンドウは、システム設定コレクターを使用してシステム情報の収集を開始するとき、および収集した情報を送信するときに表示されます。
このトピックでは、「収集ステータス」ウィンドウで利用できるキャンセル機能と、ウィンドウに表示されるメッセージおよびアイコンの詳細について説明します。
情報を収集または送信する Windchill 操作の中止
「収集ステータス」ウィンドウで「操作をキャンセル」ボタンが有効な場合は、まだ実行されていない残りの Windchill コレクターの操作を停止できます。
• プラグインの実行中に「操作をキャンセル」をクリックすると、Windchill はプラグインの実行を停止しようとします。ただし多くの場合は、プラグインの実行を停止できず、プラグインの実行は完了まで続けられます。残りのプラグインはすべてキャンセルされます。残りの操作に送信操作が含まれている場合は、これらの操作もキャンセルされます。
• ファイルの送信中に「操作をキャンセル」をクリックすると、現在の送信操作は停止されませんが、残りの送信操作はすべてキャンセルされます。
Windchill のコレクター操作をキャンセルするとき、完了済みでまだ送信されていないプラグインから生成されたフォルダまたはファイルは削除されません。代わりに、生成された日付と時刻を表すフォルダ名に "-canceled" が付加されます。たとえば、2010 年 7 月 10 日 2:35:05 PM に情報が保存された後、操作がキャンセルされた場合、キャンセルされた操作のディレクトリ名は次のようになります。
100710143505-canceled
収集操作をキャンセルした後、生成された情報を確認して利用できるかどうかを判断します。確認が終ったら、残っているファイルとフォルダを削除してください。
「収集ステータス」ウィンドウに表示されるプラグインメッセージについて
Windchill がシステム情報の収集を開始するときに、「収集ステータス」ウィンドウには、情報収集を開始するときに選択したカテゴリのリストが表示されます。
各プラグインが実行されるごとに、以下のフォーマットでメッセージが更新されます。
Executing plugin: <プラグインの表示名>
<プラグインの表示名> plugin executed using: <プロセス ID>@<ホスト名>
Collected data location: <Windchill>/utilities/SystemConfigurationCollector/saved/
<保存先ディレクトリ>/<タイプ>/<日付と時刻>
<completion_status>
ここで、
<プラグインの表示名>
実行中のプラグインの表示名です。プラグインを作成するときに、システム設定コレクターで使用される表示名をプラグインの作成者が指定します。表示名は、JMX クライアントで表示できる MBean 名と必ずしも同じではありません。
<プロセス ID>@<ホスト名>
プラグインが実行されているソフトウェアプロセス (サーバーマネージャ、メソッドサーバー、または Windchill Directory Server プロセスなどのその他のプロセス) とマシンを識別します。プラグインの実行に問題がある場合は、プロセス ID を使用して実行中のプロセスを判断できます。マシン名は、プロセスが実行されている場所、およびプラグインによって収集された情報が保存されるローカルの場所を識別します。
<Windchill>
Windchill インストールディレクトリのパスです。
<保存先ディレクトリ>
システム設定情報を収集する特定の操作によって収集されたすべての情報を保持するために作成されたサブディレクトリです。
◦ 「収集して保存」オプションを選択した場合、<保存先ディレクトリ> は「システム情報を収集」ウィンドウで指定したディレクトリです。
◦ 「収集、保存、および送信」オプションを選択した場合、<保存先ディレクトリ> は、文字 "C" に「システム情報を収集」ウィンドウで入力したテクニカルサポートコール番号を付加したものです。
<タイプ>/<日付と時刻>
保存されている情報のタイプおよびファイルが作成された日付と時刻から設定される追加のディレクトリパスです。詳細については、
収集された情報の詳細を参照してください。
<完了ステータス>
プラグインが正常に完了したかどうかを表し、ステータス情報が保存されているディレクトリパスを示します。以下のメッセージがあります。
◦ <プラグインの表示名> completed successfully. プラグインの実行がエラーなしで完了したことを示します。
◦ <プラグインの表示名> failed. <メッセージ> プラグインの実行が正常に完了しなかったことを示します。返された <メッセージ> は、発生した問題のタイプを示します。
返されたメッセージが無効なソース位置を示している場合は、原因の 1 つとして、インストールされていないコンポーネントのファイルにプラグインがアクセスしようとしている可能性があります。たとえば、Windchill Business Reporting をインストールしていない場合に Windchill Business Reporting カテゴリのプラグインを実行すると、必要なファイルがインストールされていないために、このカテゴリの多くのプラグインが失敗します。
プラグインの実行中に収集操作をキャンセルすると、以下のメッセージが返されます。
The plugin execution was canceled.
1 つ以上の複数のプラグインが実行され、一部のプラグインが実行されなかった場合は、以下のメッセージが返されます。
Collection operation has been canceled; Before the cancelation, execution of one or more plugins completed successfully. Results: One or more plugin executions failed. クラスタ化された環境でプラグインを実行している場合は、システム設定コレクターが各プラグインを実行する場所を決定します。プラグインがクラスタの複数のノードで実行される場合は、複数のメッセージのセットが返されます。各セットに、プラグインが実行された場所を識別する一意のプロセス ID とホスト名が含まれます。
すべてのプラグインが処理された後、以下のメッセージが返されます。
All plugins have been processed.
Saving the plugin execution status log to: <Windchill>/utilities/SystemConfigurationCollector/saved/<保存先ディレクトリ>/PTC_Logs/<日付と時刻> 保存されるステータスファイルの名前は gatherExecutionStatus.log になります。
たとえば、Web サーバーログプラグインの実行が成功して、「収集ステータス」ウィンドウに以下のメッセージが表示されたとします。
Executing plugin: Web Server Logs Web Server Logs plugin executed using: 3456@myhost Collected data location: D:ptc\Windchill\utilities\SystemConfigurationCollector\saved\issue15\PTC_Logs\100609194415
Web Server Logs completed successfully. メッセージの内容から、以下のことがわかります。
• 選択したカテゴリに、ホスト myhost でプロセス ID が 3456 のメソッドサーバーにより実行された Web サーバーログプラグインが含まれます。
• Windchill インストールディレクトリは D:ptc\Windchill です。
• 保存された情報用に入力されたディレクトリは issue15 です。
• 収集の日付と時刻は 2010 年 6 月 9 日 19:44:15 です。
PTC テクニカルサポートに情報を送信する際のメッセージについて
収集されたファイルを含む各ディレクトリの内容がパッケージ化されて送信されるごとに、以下のフォーマットのメッセージで表示が更新されます。
Sending data on cluster node: <プロセス ID>@<ホスト名>
<タイプ> directory sent from location: <Windchill>/utilities/SystemConfigurationCollector/
saved/<保存先ディレクトリ>/<タイプ>/
<completion_status>
ここで、
<プロセス ID>@<ホスト名>
保存済みファイルの作成に使用されたソフトウェアプロセス (サーバーマネージャ、メソッドサーバー、または Windchill Directory Server プロセスなどのその他のプロセス) とマシンを識別します。
<タイプ>
内容がパッケージ化されて送信されるディレクトリの名前です。タイプについては、収集される情報のタイプを参照してください。
<Windchill>
Windchill インストールディレクトリのパスです。
<保存先ディレクトリ>
システム設定情報を収集する特定の操作によって収集されたすべての情報を保持するために作成されたサブディレクトリです。
◦ 「収集して保存」オプションを選択した場合、<保存先ディレクトリ> は「システム情報を収集」ウィンドウで指定したディレクトリです。
◦ 「収集、保存、および送信」オプションを選択した場合、<保存先ディレクトリ> は、文字 "C" に「システム情報を収集」ウィンドウで入力したテクニカルサポートコール番号を付加したものです。
<完了ステータス>
データが正常に送信されたかどうかを示します。以下のメッセージがあります。
◦ Data sent successfully. 返されたエラーがないことを示します。
◦ Sending data failed with: <エラーメッセージ> 送信操作が正常に完了しなかったことを示します。通常のエラーメッセージでは、HTTP レスポンスコードの後に、転送に問題があったことを示すメッセージか、データ自体に問題があった場合は Java メッセージが続けられます。
データの送信中に収集操作をキャンセルした場合は、以下のメッセージが返されます。
Request received to cancel current operation. 1 つ以上のディレクトリが送信され、一部のディレクトリが送信されなかった場合は、以下のメッセージが返されます。
Send operation has been canceled; one or more directories have not been sent. Before the cancelation, some data was sent. 以下に送信操作が成功したことを示すメッセージの例を示します。
Sending data on cluster node: 3456@myhost WinDU directory sent from location: D:ptc\Windchill\utilities\SystemConfigurationCollector\saved\C7111666\WinDU\
Data sent successfully. この例では、以下のことがわかります。
• WinDU ディレクトリのファイルは、ホスト myhost でプロセス ID が 3456 のメソッドサーバー上のプラグインの実行により作成されました。
• Windchill インストールディレクトリは D:ptc\Windchill です。
• 入力されたコール番号は 7111666 です。
• WinDU ディレクトリの内容が送信されています。
送信されたファイルのコピーをローカルに保存している場合 (デフォルト)、Windchill は ZIP ファイルを保存した後、対応するファイルを saved ディレクトリから削除します。デフォルトの sent ディレクトリの詳細については、送信された情報のローカルディレクトリ構造を参照してください。
すべてのデータが送信された後、ウィンドウに以下のメッセージが表示されます。
Data from all directories has been sent.
いずれかのデータ (レポートを含む) の送信が失敗した場合は、ウィンドウに以下のメッセージが表示されます。
One or more send operations failed.