製品構造と部品表の使用
設計技術者の主な成果物は製品仕様と設計部品表 (eBOM) で、通常は 2D 図面と 3D デジタルモックアップを伴います。これらの仕様と eBOM は、製品の詳細設計の概要を説明します。
eBOM とデジタルモックアップを使用して、製造技術者はこれらのエンジニアリング仕様を満たす製品の構築方法について方針を立てます。製造技術者は、eBOM を製造部品表 (mBOM) に再構成および再構築します。mBOM は製造プロセスおよび方針の視点から製品の概要を説明するものです。
設計のとおりに製造するため、Windchill MPMLink では eBOM と mBOM 間のリンクを維持して、部品数と変更を完全に記録します。
製品構造は、組み立てたオブジェクトで使用される部品または材料のリストです。Windchill では、BOM は、通常基準としてコンフィギュレーション仕様を使用して生成できる構造です。
• eBOM (設計部品表):
設計に従った製品構造。eBOM は、製品を定義するエンジニアリング仕様 (形状、フィット性、および機能) を提供し、製品のデジタルモックアップが含まれる場合もあります。
• mBOM (製造部品表):
計画に従った製品構造。製品またはアセンブリを構築するのに必要なすべての部品とその数量のリストです。製造の観点から見ると、BOM は製品を生産するのに必要なコンポーネントのセットと実際のアセンブリの順序を表します。関連プロセス計画のオペレーションによって、BOM のさまざまなコンポーネントを消費、破棄、生成、または分解できます。
• 代替 BOM:
製品を生産するための代替の方法。既存の BOM と同じ製造部品番号を使用して製品やアセンブリを構築するために必要なすべての部品とそれらの数量の一覧です。たとえば、同じオブジェクトをさまざまな製造プラントで生産できるようにしたり、さまざまな BOM タイプ (生産、テスト、見積り) を考慮に入れたり、代替生産方法の定義をサポート (たとえば、ロットサイズが大きく異なる場合など) したりする場合に、代替 BOM が必要になります。
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