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配布ターゲットの割当方法の定義
Windchill ESI は、オブジェクトをパブリッシングするとき、さまざまな方法で Windchill ESI 配布ターゲットを識別します。標準インストールで使用できる方法は以下のとおりです。
最上位レベルターゲット割り当て
明示的ターゲット割り当て
デフォルトターゲット割り当て
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Windchill ESI が使用するターゲット割当方法は、「配布ターゲットファインダー」プリファレンスによって制御されます。これらの割当方法の違いを理解することは重要です。この違いを理解しないと、パブリッシングされたオブジェクトが目的の配布ターゲットシステムに届かなかったり、オブジェクトが不適切な配布ターゲットに誤ってパブリッシングされたりする場合があります。
製品構造をパブリッシングすると、Windchill ESI は製品構造をナビゲートし、構造内の各オブジェクトの配布ターゲットを識別することによって宛先を決定します。このターゲット識別プロセスでは、オブジェクトに関連ターゲットがなかったり、親と子の関連付けが違ったりしても構いません。異なる配布ターゲット割当方法を使用することによって、Windchill ESI は適切な割当を決定できます。
マルチレベル製品構造での配布ターゲットの割り当て
以下のセクションでは、製品構造の例を使用して、最上位および明示的な割当方法とそれらの方法でパブリッシングされるオブジェクトについて説明します。
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上の図で、円形は Windchill PDMLink 部品マスターオブジェクトを表し、四角形は部品作業版数オブジェクトを表し、菱形は Windchill ESI 配布ターゲットオブジェクトを表します。
最上位レベル配布ターゲット割り当て
最上位レベル割当方法は、ユーザーがパブリッシング対象として選択した製品構造内の最上位レベルアセンブリから、その製品構造内のオブジェクトがターゲット割当を継承することを前提としています。トップレベルアセンブリの、子オブジェクトにまだ明示的に割り当てられていないターゲットのみ継承されます。したがって、トップレベルアセンブリと子オブジェクトに同じセットのターゲットが割り当てられている場合、親アセンブリから子アセンブリへのターゲットの継承は発生しません。
たとえば、この割当方法を上の図のマルチレベル製品構造に適用した場合、アセンブリ 100-A のパブリッシング結果は以下のようになります。
部品 100-A は、明示的割当によって Windchill ESI 配布ターゲット 1 にパブリッシングされます。
部品 200-A および 400-A は、明示的割当によって Windchill ESI 配布ターゲット 1 と Windchill ESI 配布ターゲット 2 にパブリッシングされます。
部品 300-A は、継承によって Windchill ESI 配布ターゲット 1 にパブリッシングされます。
BOM 100-A は、部品 200 および部品 300 という 2 つのコンポーネントとともに Windchill ESI 配布ターゲット 1 にパブリッシングされます。
BOM 200-A は、部品 400 という 1 つのコンポーネントとともに Windchill ESI 配布ターゲット 1 と Windchill ESI 配布ターゲット 2 にパブリッシングされます。
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ある製品構造の子オブジェクトが、暗黙的に割り当てられた配布ターゲットにパブリッシングされると、その割当は保持され、オブジェクトの明示的割当として UI に表示されます。また、オブジェクトが属する組織に応じて、パブリッシングが起きるときのデフォルトの配布ターゲットをオブジェクトが持つこともできます。
前述の例では、配布ターゲット 1 および 2 は同じ ERP インスタンスに属することを前提にしています。
明示的配布ターゲット割り当て
明示的割当は、Windchill ESI 配布ターゲットとパブリッシング可能オブジェクト間の関連付けです。明示的割当は Windchill PDMLink に保持され、ユーザーインタフェースに表示できます。オブジェクトをパブリッシングする前に、適切な関連付けを識別して維持する必要があります。
たとえば、この割当方法を上の図のマルチレベル製品構造に適用した場合、アセンブリ 100-A のパブリッシング結果は以下のようになります。
部品 100-A は、Windchill ESI 配布ターゲット 1 にパブリッシングされます。
部品 200-A および 400-A は、Windchill ESI 配布ターゲット 1 と Windchill ESI 配布ターゲット 2 にパブリッシングされます。
BOM 100-A は、部品 200 および部品 300 という 2 つのコンポーネントとともに Windchill ESI 配布ターゲット 1 にパブリッシングされます。
BOM 200-A は、部品 400 という 1 つのコンポーネントとともに Windchill ESI 配布ターゲット 1 と Windchill ESI 配布ターゲット 2 にパブリッシングされます。
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部品 300 が前のパブリッシングによって配布ターゲット 1 に作成されていないかぎり、BOM 100-A を作成しようとするとき、このリクエストは配布ターゲットで失敗します。部品 300 は Windchill ESI 配布ターゲット 1 向けに作成されていません。原則として、アセンブリのすべてのコンポーネントは、そのアセンブリに割り当てたすべての Windchill ESI 配布ターゲットに割り当てる必要があります。コンポーネントは追加の Windchill ESI ターゲットに割り当てることもできますが、コンポーネント部品のパブリッシングを成功させるには、割り当てるターゲットは、親アセンブリに割り当てたのと同じ ERP インスタンスに属する必要があります。また、オブジェクトが属する組織に応じて、パブリッシングが起きるときのデフォルトの配布ターゲットをオブジェクトが持つこともできます。
デフォルトの配布ターゲット割当方法の変更
Windchill ESI は、初期状態では明示的配布ターゲット割当方法を使用するように設定されています。配布ターゲット割当方法を変更するには、「プリファレンス管理」ユーティリティを使用して次のプリファレンス値を変更する必要があります。
プリファレンス名
説明および値
Distribution Target Finder
使用するターゲット割当方法のタイプを定義します。
使用するターゲット割当方法のタイプに応じて以下のいずれかの値を指定します。
com.ptc.windchill.esi.tgt.ESISimplePartTargetFinder
これがデフォルト値であり、明示的ターゲット割当方法が選択されます。
com.ptc.windchill.esi.tgt.ESIRootInheritTargetFinder
最上位レベルターゲット割当方法を選択します。
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ESI サービスの観点では、ここで説明した配布の割当方法は製品構造だけでなく、CAD ドキュメント構造にも適用することができます。「コンテキストのデフォルト」オプションを使用することにより、配布ターゲットを作成または編集する際に、その特定のターゲットを、ターゲットのコンテキスト内のすべてのビジネスオブジェクトまたは製造オブジェクトについてのデフォルト配布ターゲットに設定できます。コンテキスト内のオブジェクトは、パブリッシングが起きるときに自動的にそのデフォルトターゲットに割り当てられます。ただし、部品に対するデフォルト配布ターゲットの自動割当は、Windchill ESI の「ビューと配布ターゲットのマッピング」プリファレンスに設定された値セットに依存します。このプリファレンスの説明については、「プリファレンス管理」ユーティリティを参照してください。このプリファレンスの値が配布ターゲットの自動的な関連付けにどのような影響を及ぼすかについては、オンラインヘルプおよび以下のガイドを参照してください。
Windchill Enterprise Systems Integration Customizer's Guide - Oracle Applications
Windchill Enterprise Systems Integration Customizer's Guide - SAP
ERP Connector Customizer's Guide