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ファイルのしきい値の指定
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以下の説明では、"ディレクトリ" という用語は Windows 環境のフォルダと同じ意味です。
一部のオペレーティングシステムでは、ディレクトリ内のファイル数がしきい値を超えて増えるにつれて、ディレクトリアクセスのファイルシステムパフォーマンスは大幅に低下します。パフォーマンスは、ディレクトリのコンテンツの読み込みとディレクトリへのファイルの追加の両方で影響を受けます。
そのような環境においても Windchill の十分なパフォーマンスを確保するために、ボルトフォルダごとにファイル数を制限できるようになっています。これは、CAD ファイルやテキストドキュメントなど、Windchill が管理するアプリケーションファイルの非 DBMS Windchill ストレージ領域すべてに適用されます。Windchill の新規インストールでは、フォルダごとのアプリケーションファイルの制限が、デフォルト値として 50,000 ファイルに設定されています。各 Windchill インストールの Windchill wt.properties ファイルの次のプロパティを使用して、この設定の有効または無効を切り替えることができます。
wt.fv.useFvFileThreshold=true
制限を有効にした場合 (言い換えれば、wt.fv.useFvFileThreshold を true に設定した場合)、実際のファイル制限値は
wt.fv.fvFileThreshold=<ディレクトリごとの最大ファイル数>
プロパティを使用して設定されます。
この制限が設定されており、現在書き込み可能なフォルダがファイル数の制限に達した場合、Windchill では自動的にフォルダが読み取り専用に設定され、ファイルのアップロード先が次の書き込み可能なフォルダに切り替えられます。
この制限の値を大きくする前に、新しい値がパフォーマンスに悪影響を与えないかどうかを確認してください。必要に応じて、オペレーティングシステムおよびファイルシステムに関するドキュメンテーションを参照してください。
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また、フォルダの基本となるファイルシステムディレクトリにストレージ容量がない場合、フォルダは読み取り専用になります。
パフォーマンス上の理由から、フォルダごとのファイル数の制限には、プラスマイナス 10% の幅があります。たとえば、制限が 10,000 に設定されている場合、フォルダは 9,000 ~ 11,000 ファイルの間で読み取り専用になります。
Windchill の制限が無効な場合、管理者は Windchill フォルダのファイル数の増加を監視する必要があります。最終的に、読み取り専用にすることによって現在書き込み可能なフォルダへの追加を手動で中止し、次の使用可能なフォルダに切り替えてファイルをアップロードすることが適切な場合に、あるポイントに達します。