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複数のプライマリコンテンツファイルの検出と解決
WMultiPrimaryDetect コマンドラインユーティリティは、複数のプライマリコンテンツファイルが 1 つの FormatContentHolder オブジェクトに関連付けられているというデータの問題を検出し、訂正します。WMultiPrimaryDetect は、Windchill シェルでコマンド windchill wt.fv.tools.WMultiPrimaryDetect を使用して実行します (必要に応じて適切なパラメータを渡します)。パラメータが与えられない場合、このツールは診断モードで動作します。
このツールをデフォルトモードで実行すると、正しくない FormatContentHolders とその複数のプライマリコンテンツアイテムをすべてリストした XML ファイル multiPrimaryDiagnosis_<YYYYMMDD_HHMM>.xml が出力されます。このツールは、Windchill メソッドサーバーインスタンスが起動され、動作している必要があります。
以下は、使用できる引数とその説明です。
引数
説明
-user=<管理者 ID>
管理者ユーザーのユーザー ID。
-password=<管理者パスワード>
管理者ユーザーのパスワード。
-fix
修復モードで動作します。この引数を使用する場合は、-inputFile パラメータも指定する必要があります。コンテンツファイルが削除されている場合、コンテンツファイルのコピーが <WT_ホーム>/logs/ContentItems ディレクトリに作成されます。
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ボルト内のコンテンツファイルは削除されていません。データベース内のコンテンツファイルのエントリのみが削除されています。
-inputFile=<入力ファイルのフルパスとファイル名>
指定された XML ファイルを使用してプライマリコンテンツアイテムを削除します。入力として使用する XML ファイルは、診断モード (これがデフォルトモード) でこのツールを実行したときに生成される XML ファイルです。診断ファイルを更新して、データベースエントリを削除するコンテンツアイテムの deleteThisItem フィールドの値を Y に変更する必要があります。
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ボルト内のコンテンツファイルは削除されていません。データベース内のコンテンツファイルのエントリのみが削除されています。
-outputPath=<出力パス名>
outputPath パラメータで指定されたディレクトリパスを使用して、XML 出力ファイルを保存します。
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デフォルトでは、ログのタイムスタンプをファイル名に持つファイルが <WT_ホーム>/logs ディレクトリ内に作成され、XML ファイルがそこに保存されます。この引数が指定され、パスが入力されると、指定のパスが代わりに使用されます。
-confirmBeforeDelete=<Y/N>
各ファイルを削除する前にユーザーに確認を求めますデフォルト値は Y です。
-usage
有効な引数のリストを出力して終了します。
このユーティリティを修復モードで実行するには、削除するファイルを指定した入力ファイルが必要です。入力として使用する XML ファイルは、診断モード (これがデフォルトモード) でツールを実行したときに生成される XML ファイルですが、削除するコンテンツアイテムの deleteThisItem フィールドの値を Y に変更します。
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これ以外の方法で XML ファイルを修正すると、矛盾が生じるおそれがあります。
また、ContentHolder ごとに少なくとも 1 つのプライマリコンテンツアイテムが存在している必要があることにも注意してください。ある ContentHolder のすべてのコンテンツアイテムが XML ファイル内で削除用にマークされている場合、このツールはその ContentHolder のすべてのコンテンツアイテムに対してエラーメッセージを印刷し (XML ファイルの errorMessage フィールド)、何も削除せず、XML ファイルの残りの部分の処理を継続します。errorMessage フィールドはオプションで、正常に削除されたオブジェクトに対しては表示されません。
このツールを修復モードで実行すると、結果の XML ファイルが生成され、入力ファイルと同じディレクトリに保存されます。ファイル名は、multiPrimaryResults_<YYYYMMDD_HHMM>.xml という形式になります。この XML ファイルのフォーマットは、deleteThisItem フィールドの代わりに itemDeleted フィールドがあることを除いて、multiPrimaryDiagnosis レポートに非常に似ています。削除されたコンテンツアイテムの場合、このフィールドの値は Y になります。
削除されたコンテンツファイルのコピーが元のファイル名で保存されています。同じ名前を持つファイルが複数ある場合は、_1、_2 のような番号がファイル名の末尾に追加されます。保存した名前も multiPrimaryResults XML ファイルに保存されます。
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WMultiPrimaryDetect ツールの場合、ログ機能は wt.properties ファイルの wt.fv.verbose プロパティによって制御されます。このプロパティを true に設定した場合は、詳細な情報が出力されます。