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LoadFromFile フレームワークについて
Windchill LoadFromFile フレームワークでは、ファイルのデータを読み取り、それを名前と値のペア (ハッシュテーブル形式) に変換します。このペアは、オブジェクトローダーによって処理されます。また、読み込みフレームワークにはローダーが使用できるヘルパーメソッドも用意されています。オブジェクトローダーでは、オブジェクトの作成、オブジェクトの属性の設定、およびデータベースへのオブジェクトの永続化を行います。
フレームワークでは、インポート/エクスポートフレームワークの一部のクラスを使用します。ただし、ほとんどの場合、worker クラス (読み込み用オブジェクトローダーとインポートおよびエクスポート用オブジェクトハンドラ) は別個に用意されており、異なる XML フォーマットのデータを使用します。つまり、XML スキーマは異なります。
LoadFromFile は、使用しているサイトのクラスにデータを読み込むときに使用するフレームワークです。読み込みパッケージの使用例として、wt.doc.LoadDoc.java ソースファイルが含まれています。
メインまたはコマンドライン呼び出し、あるいは doFileLoad メソッド呼び出し内の LoadFromFile では、以下のパラメータを使用してデータをシステムに読み込みます。
「データファイル」(必須) - 読み込むデータを含み、メソッドサーバーホストに常駐します。データファイルは必須のパラメータです。文字列が Null であるか、コマンドラインに指定されていない場合、読み込みは失敗します。ファイルの完全パス名を指定してください。完全パスを指定しないと、読み込みが開始されたディレクトリ内のファイルの読み取りが試行されます。
「ユーザー」(オプション) - データファイルの行にユーザーが指定されていない場合に、メソッドを実行するユーザーを指定します。
コマンドラインでは -u ユーザーオプションは使用しないので、ユーザーが事前に設定されることはありません。LoadFromFile 内のメインでは、SessionHelper.manager.getPrincipal() を呼び出して、ユーザーにプロンプトを表示し、認証を実行します。doFileLoad には渡されたユーザーがまだ含まれていますが、Null の場合もあります。Demo および Developer では、doFileLoad を呼び出す前に認証を行います。doFileLoad ではユーザーを認証しないので、doFileLoad を呼び出す前にユーザーを認証してください。ユーザーは、その後サーバー側が doFileLoad から渡されたユーザーを使用して setPrincipal を試行したときに認証されますが、エラーメッセージは doFileLoad を呼び出す前にクライアント側で処理するのが最適です。
「ユーザーのパスワード」(オプション) - 認証するユーザーのパスワードを指定します。
CONT_PATH - データのターゲットコンテナを指定します。デフォルトのターゲットコンテナは Exchange です。
LoadFromFile をコマンドラインから実行するには、サーバーマネージャとメソッドサーバーが実行されていることを確認してから以下を呼び出してください。
windchill wt.load.LoadFromFile -d c:\ptc\Windchill\loadfiles\ReqDocs.xml
-CONT_PATH \
"/wt.inf.container.OrgContainer=TST/wt.pdmlink.PDMLinkProduct=part 4\"