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再利用可能なウィザードステップのカスタマイズ
概要
ユーザー入力を捕捉し、その入力からデータベースの Windchill ビジネスオブジェクトを作成または編集するウィザードを開発する必要があります。ウィザードには、すでにほかのウィザードに存在するステップがあり、重複してはいけません。
バックグラウンド
Windchill には、設定してカスタムウィザードに追加できる再利用可能なウィザードステップが多数用意されています。
多くの場合、ウィザードステップの再利用は単純で、ウィザードステップの操作を指定する正しい wizardStep タグを wizard タグに追加するだけです。このドキュメントでは、この最も単純なケースは取り扱いません。ときには、ステップまたはステップに加えるカスタマイズによって追加の情報が必要になることがあります。このドキュメントでは、追加の必要な情報またはカスタマイズオプションを含むいくつかの再利用可能なステップについて説明します。このセクションでは、これらのステップを使用する場合と方法について詳しく説明します。
範囲/適用可能性/前提条件
カスタムの Windchill ビジネスオブジェクトクラスまたはサブタイプを作成し、ユーザーがそのオブジェクトタイプの 1 つのインスタンスをデータベースに作成または編集できるウィザードを開発すると仮定します。
このドキュメントでは、再利用可能な共通のウィザードステップについて説明します。また、WTPartWTDocumentWTChangeIssue などの既存の Windchill ビジネスクラスがカスタムタイプによって拡張される場合は、ここで説明するコンポーネントの代わりに、そのクラスにより適したコンポーネントを使用できることがあります。このようなクラス固有のコンポーネントは、このドキュメントで説明する共通コンポーネントをベースとして構築されます。このドキュメントでは、このようなクラス固有のコンポーネントについては詳しく説明しません。
予測される結果
新しいウィザードに既存のステップを追加して、そのステップを設定します。
前提となる知識
この最良事例を適用するには、以下を理解しておく必要があります。
ウィザードの作成、カスタムウィザードステップの作成、ウィザードデータの処理を行う Windchill フレームワーク。詳細については、次を参照してください。
単一オブジェクトを作成するウィザードの構築
単一オブジェクトを編集するウィザードの構築
これらのトピックは、それぞれに複数の前提知識を必要としており、それについても学習する必要があります。このガイドには、上記に関する情報とそのコンポーネントについての追加情報が記載されており、データベースに Windchill ビジネスオブジェクトを作成するという特定の目的に適したウィザードを開発者が作成および処理できるようになっています。
使用する用語の定義
用語
定義
基本タイプ
ウィザードのタイプピッカーのルートタイプとなるハードタイプクラスまたはサブタイプクラス。ウィザードにタイプピッカーがない場合、作成されるオブジェクトタイプは基本タイプになります。ユーザーが特定のタイプを選択するまでは、異なるサブタイプの異なる JSP バリエーションを持つウィザードステップに適切な JSP を検索するために、基本タイプが使用されます。
分類属性
部品に割り当てられた分類ノードに関連付けられた属性。分類属性は一般に、ハード属性およびグローバル属性とは別のステップで指定し編集します。
コンテキスト
その中でオブジェクトが作成されるコンテナ (製品、ライブラリ、プロジェクトなど.)。
依存属性
値および表示特性、またはその両方が、オブジェクト初期化規則 (OIR)、アクセス制御ポリシー、またはその他のメカニズムを介して、"ドライバ属性" と呼ばれるその他の属性の値によって全体的にあるいは部分的に決定される属性。
ドライバ属性
オブジェクト初期化規則 (OIR)、アクセス制御ポリシー、またはその他のメカニズムを介して、"依存属性" と呼ばれるその他の属性の値および表示特性、またはその両方を指定する属性。
ハード属性
Java クラスで定義されるオブジェクトの属性。
ハードタイプ
Java クラスで定義されるオブジェクトのタイプ。ハードタイプは一般的に、注記を使用して java クラスに作成され、既成の Windchill ビジネスオブジェクトクラスを拡張します。
オブジェクトタイプ
作成するビジネスオブジェクトの属性と動作を定義する Java クラスまたはサブタイプ。
グローバル属性
Windchill の「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで定義されるオブジェクトの属性。これらの属性は Java ビジネスオブジェクトクラスでは定義されず、Java ビジネスクラスのテーブルとは区別してデータベーステーブルに格納されます。
サブタイプ
Java クラスではなく、「タイプおよび属性の管理」ユーティリティによって定義されるオブジェクトタイプ。サブタイプによってその他のサブタイプを拡張することができますが、すべてのサブタイプには、そのルートタイプとしてハードタイプが含まれています。このドキュメントの末尾で例として作成する Literature オブジェクトがサブタイプの一例です。