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システム設定コレクターのプラグインの作成
使用可能なプラグインにない機能の一部を実行するために、Windchill のシステム設定コレクター UI で使用する新しいプラグインを作成する必要がある場合があります。プラグインは、Windchill のコンフィギュレーション、インストール、および実行時の問題をデバッグするために役立ちます。
バックグラウンド
システム設定コレクターは、Windchill の UI ページであり、現時点では、システム管理者 LDPA グループのユーザーとして Windchill にログインしているときに、「サイト」 > 「ユーティリティ」 > 「システム設定コレクター」という UI ナビゲーションパスでアクセスできます。この UI は、システム管理者が PTC テクニカルサポートを含むローカルシステムとリモートシステムの両方に Windchill のシステム情報とコンフィギュレーション情報を収集、保存、および送信するために使用できる機能を提供します。
システム設定コレクターのディレクティブは、Windchill システムに関する適切な情報を一度に可能なかぎり多く収集することを許可しています。ユーザーは、収集された情報をただちに使用して、Windchill インスタンスでシステム上またはコンフィギュレーション上の問題が発生する可能性があるかどうかを診断できます。
システム設定コレクターページでは、システム管理者は、問題のカテゴリ (パフォーマンス関連の問題や実行時関連の問題など) を選択できます。多数の対応するプラグインが実行されます。実行されるプラグインのリストは、UI 上でそれぞれのカテゴリのルートのツリーノードを展開することによって確認できます。プラグインごとに、現在の Windchill システムおよびコンフィギュレーションの離散セットが収集されます。たとえば、一部のプラグインは、Windchill メソッドサーバーのログ、xconf プロパティファイル、JMX Mbean のコンフィギュレーション情報、データベース情報などの情報を収集します。
プラグインは、システム設定コレクターのカテゴリ別にタスクを実行するための手段です。これらのプラグインは、SQL および QML スクリプト、java コマンドユーティリティ (main() メソッドを含んでいる)、Windchill WinDU タスクなどの Java を使用して実行できるタスクを実行するように設計できます。
プラグインは、特定の機能をシステム設定コレクターに追加する、1 つまたは複数のカテゴリの一連のソフトウェアオペレーションから成ります。システム設定コレクターは、提供されている機能を PTC R&D、PTC グローバルサービス、PTVC テクニカルサポート、および PTC ユーザーがカスタマイズできるようにするプラグインアーキテクチャを使用して設計されています。このプラグインアーキテクチャにより、開発者は機能を拡張したり、使用している Windchill システム上のシステム設定コレクターに新しい機能を追加したりできます。したがって、新しいプラグインがシステム設定コレクターによって認識されるようにするために Windchill サーバーを再起動する必要はありません。このプラグインアーキテクチャにより、開発されたプラグインをただちに使用できます。
システム設定コレクタープラグインは、このプラグインアーキテクチャを基盤にしており、ほかの Java システム、データベース、WinDU タスク、スクリプトなどに対しても実行できるため、きわめて強力な機能です。
プラグインは、JMX Management Bean (MBean) でもあります。したがって、Windchill 付属の JConsole や VisualVM などの JMX コンソールを介してプラグインを管理できます。MBean インタフェースを使用すると、プラグインをより簡単に管理および展開できます。
システム設定コレクターとその使用法の詳細については、システム設定コレクターを参照してください。
JMX MBeans の詳細については、Windchill MBeansを参照してください。
範囲/適用可能性/前提条件
範囲は、システム設定コレクター UI ページとそのページで実行されるプラグインの作成に限定されます。
たとえば、Windchill システムに問題があり、診断を行う必要がありますが、現在使用できるプラグインにはこの問題を診断するために必要な機能がないとします。
既存のプラグインの機能を拡張するとします。
予測される結果
プラグインが適切に設計され、作成されて、Windchill で展開されていれば、このプラグインはシステム設定コレクターページでただちに使用できます。このプラグインは、診断を行うために役立つ、その設計目的である機能を実行します。
プラグインを作成し、展開した後に、システム設定コレクター UI を再表示すると、展開したプラグインを利用できるようになります。次のスクリーンショットでは、プラグインはユーザー定義の「Custom Plugins」カテゴリに追加されています。このカテゴリには、カスタム作成された Tomcat Property Config File というプラグインのみが含まれています。詳細については、サンプルコードを参照してください。
これで、ユーザーが作成した任意のカテゴリでこのプラグインを利用し、それに応じてプラグインを実行できます。
JMX コンソールを介してカスタムプラグインを利用することもできます。Windchill システムにプラグインを作成し、展開した後に、JMX コンソールを介してそのプラグインをロードし、実行することができます。これが可能なのは、各プラグインが JMX MBean でもあるからです。
ユーザーは、まず CustomerSupport MBean で reloadPlugins() MBean オペレーションを実行する必要があります。次のスクリーンショットを参照してください。これにより、プラグインアーキテクチャがすべての MBean を再読み込みし、以前に展開されていたカスタムプラグインを検索します。
このプラグインが再読み込みされると、カスタム作成されたプラグインがプラグインの「MBean」リストに表示されます。
この場合、新しくロードされたプラグインは "TomcatConfigProperties" MBean です。詳細については、サンプルコードを参照してください。
これで、JMX コンソールを介してこのプラグインの属性を編集したり、このプラグイン (のオペレーション) を実行したりできます。さらに、既存のカスタムカテゴリにカスタムプラグインを追加できます。JMX MBeans の使用法の詳細については、ドキュメンテーションを参照してください。
JMX MBeans の詳細については、Windchill MBeansを参照してください。
作成されたプラグインは、システム設定コレクター UI または JMX コンソールから実行されます。