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Eclipse による開発
この章の例 (およびそれに類似するカスタマイズ) は、テキストエディタ (記述用) と Ant (構築用) だけで開発できますが、IDE である Eclipse (http://eclipse.org) を使用して開発することもできます (tools.xmleclipse_project.help ターゲットをベースとして使用できます)。
具体的には、Eclipse をインストールし、FileSync プラグインをインストールしてから、ワークスペースとプロジェクトを生成し (eclipse_project target を介して)、ワークスペースとプロジェクトの両方を使用するように Eclipse を設定する必要があります。これについては、eclipse_project.help で説明します。
生成された Eclipse プロジェクトは、tools.xml とまったく同じように、<ロードポイント>/src 内のソースを使用するように設定されています。これは、Eclipse が管理する出力ディレクトリ (<ロードポイント>/eclipse_codebase) に構築され、FileSync を使用して "実際の" codebase (<ロードポイント>/codebase) への変更を適用します。これにより、クラスターゲットを呼び出すことと最終的には同じ結果が得られます。生成されたプロジェクトは、直接 <ロードポイント>/codebase にコンパイルされません。このディレクトリにコンパイルされると、Eclipse がそれを消去するからです。
Eclipse では、コンパイルとアノテーション処理がサポートされています。ソースファイルは、保存されるたびに、ただちにコンパイルされます。コンパイルでは、必要に応じて、アノテーションプロセッサが呼び出され、コードが生成されます。Eclipse では、rbInfo ファイルの構築と SQL の生成まではサポートされていませんが、これらのコンポーネントを構築するためには、引き続き tools.xml を使用する必要があります。
Eclipse ユーザーは、従来の rbInfo によってフォーマットされた StringResourceInfo バンドルの代わりに WTListResourceBundle とそのアノテーションを使用できます。ResourceInfo.class=wt.tools.resource.StringResourceInfo タイプの rbInfo ファイルは、Java クラスファイルにコンパイルできる唯一の rbInfo フォーマットです。Eclipse では、このように生成されたクラスファイルは認識されないため、コンパイルは行われません (このようなバンドルで定数が使用されていることがエラーとして報告されます)。対照的に、WTListResourceBundle は Eclipse によって正常にコンパイルされ、正常に認識されます。既存 StringResourceInfo ファイルがある場合は、bundle_convert ターゲットを使用してこれらのファイルを変換することを検討してください。
生成された Eclipse ワークスペースには、MethodServer をデバッグするためのデバッグコンフィギュレーションが含まれています (詳細については、ヘルプを参照してください)。Windchill にはソースは用意されていませんが、ユーザーは独自のコードをデバッグできます。
eclipse_target には、とりわけ、ほとんどオプションが残されていません。これは、正常に機能するワークスペースまたはプロジェクトが確実に作成されるようにするための意図的な制限です。eclipse_project に関連する tools.xml のターゲットと eclipse_project そのものの出力をおおまかに確認するだけで、どのような処理が行われているかをだいたい把握でき、どのように結果をカスタマイズすればニーズに適合するかを判断できます。