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rsync デーモンへの手動接続と接続の受け入れ
リモートシェル機能を使用できない場合、または 1 つのソースシステムから複数のマシンをリモート同期する必要がある場合、rsync デーモン (rsyncd) は最も効果的なソリューションです。これは Windows の場合であり、通常はリモートシェルアクセスは有効化されていません。
サーバー上の rsyncd.conf ファイルの例を次に示します。
use chroot = no
[windchill]
path=/location/to/windchill
comment= Windchill application
この rsyncd.conf ファイルでは、/location/to/windchill が示す場所で [Windchill] モジュールが定義されます。
use chroot = no ディレクティブが必要となるのは、root 以外のユーザーとして rsync デーモンを実行する場合だけです。
rsync デーモンは次のコマンドで起動できます。
rsync --daemon --config=[path to rsyncd.conf file]
デフォルトでは、rsync ポートは 873 です。このポートにバインドするにはルート権限が必要です。ルート権限がなくてもバインドできるようにするには、次の行を追加します。
--port=[some port higher than 1024]
rsync デーモンの設定の詳細については、次の Web サイトで rsyncd.conf のマニュアルページを参照してください。
http://rsync.samba.org/ftp/rsync/rsyncd.conf.html
rsync デーモンが起動した後、rsync クライアントを使用してデーモンに直接接続し、同期を実行できます。同期を実行するには、次のコマンド形式を使用します。
rsync -av rsync://[source system]:[rsync daemon port]/[rsync module] /location/to/windchill
たとえば、windchillserver 上で実行されているサンプルの rsyncd.conf ファイルを使用して、rsync デーモンを設定するとします。この場合は、次のコマンドを入力します。
rsync -av rsync://windchillserver:873/windchill /location/to/windchill
rsync デーモンがデフォルトポートで実行されている場合、ポート部分 (:873) は省略できます。
その他の rsync コマンドオプションと rsync デーモンコンフィギュレーションファイルのパラメータについては、rsync のドキュメンテーションで説明されています。rsync のドキュメンテーションは、次の Web サイトにあります。
http://samba.anu.edu.au/rsync/documentation.html
高度な rsync 設定が必要な場合は、rsync のドキュメンテーションを参照してください。