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Web 層
Windchill アプリケーションサーバーから分離された Web サーバー層を使用してシステムを設定することは、ますます一般的になっています。サーブレットエンジンは、以前と同様に、Windchill と同じサーバー上で動作するように設定されます。Windchill のインストールファイルには、PTC HTTP Server という Apache ベースの Web サーバーと、(Apache Tomcat ベースの) Embedded Servlet Engine が含まれます。リモートの Apache Web サーバーと連動するように Windchill を設定する方法については、その他のオプションを使用した Apache および Tomcat の設定を参照してください。
場合によっては、Web サーバー層と Windchill アプリケーションサーバーとの間にファイアウォールを設定する方がよい場合もあります。この場合、Web サーバーは、以下のコンポーネントと通信できる必要があります。
LDAP サーバー : デフォルトポート 389。
サーブレットエンジン: デフォルトポート 8010 ~ 8018。
デフォルトの PTC HTTP Server および Embedded Servlet Engine 設定では、これらが ajp13 プロトコルによって使用されるポートになります。実行中の Windchill メソッドサーバーごとに 1 つのポートと、一定のポート範囲があります。ポートの範囲によって、追加のメソッドサーバーの設定を処理できるようになります。このポート範囲は、以下のロジックに基づいて計算されます。
wt.servlet.ajp.minPort プロパティで、使用するポート番号の最小値を設定します。デフォルト値は 8010 です。
使用できるポート番号の最小値は 9 (wt.method.maxPort プロパティと wt.method.minPort プロパティの差) に 1 (追加のスペアのメソッドサーバー用) をプラスした数値です。
ポート範囲は <HTTP サーバーのホーム>/conf/extra/workers.properties ファイルにおいて AJP Worker を割り当てるために使用されます。PTC HTTP Server はこれらのポートを通じて Embedded Servlet Engine と通信します。