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属性の制約規則
次の表は、Windchill で属性の制約に利用できる規則を、適用されるデータタイプとともに示しています。
属性に複数の制約を追加した場合、各属性値はその属性で有効になっているすべての制約を満たす必要があります。
規則
データタイプ
説明
データ例
「有効値リスト」
実数
単位を持つ実数
ハイパーリンク
整数
文字列
日付と時刻
ブール
指定できる属性値のリスト。属性値は、指定するいずれかの制約値と同じである必要があります。
パイプ文字 ( | ) で区切ってテキストフィールドに複数の値を入力するか、テキストフィールドの横の編集アイコン をクリックして制約を編集ウィンドウを開きます。
文字列データタイプでは、有効値リストを abc|cde|efg と指定した場合、属性で指定できる有効な文字列は abccde、または efg となります。
整数データタイプでは、有効値リストを 1|2|3 と指定した場合、指定できる有効な整数は 12、または 3 となります。
「列挙値リスト」
文字列
有効な値の列挙リスト。列挙リストでは以下のことが可能です。
グローバル列挙を使用する
グローバル列挙に基づく
特定の条件に対して一意に作成する
「列挙値リスト」条件がグローバル列挙を使用、またはそれに基づいている場合、制約の作成または編集時には選択したグローバル列挙名が表示されます。
列挙値リストへのデータの追加の詳細については、列挙値リストの制約を参照してください。
「推奨値リスト」
実数
単位を持つ実数
ハイパーリンク
オブジェクト参照
整数
文字列
日付と時刻
属性に対する推奨値のセットを提供します。
パイプ文字 ( | ) で区切ってテキストフィールドに複数の値を入力するか、テキストフィールドの横の編集アイコン をクリックして制約を編集ウィンドウを開きます。
文字列データタイプでは、推奨値リストを abc|cde|efg と指定した場合、属性の推奨値は abccde、または efg となります。
「有効桁数セット」
実数
単位を持つ実数
「有効値リスト」の特殊な形式で、四捨五入されて指定した値セットの値と同じ有効桁数になる場合、そのセットに一致する任意の値が許容されます。数字が完全に一致する必要はありません。
パイプ文字 ( | ) で区切ってテキストフィールドに複数の値を入力するか、テキストフィールドの横の編集アイコン をクリックして制約を編集ウィンドウを開きます。
値の有効桁数セットが 2.0 | 4.5 | 265.400 の場合、許容される値は 1.95 <= value <= 2.054.45 < value < 4.55265.3995 <= value <= 265.4005 のいずれかです。
「有効範囲」
実数
単位を持つ実数
日付と時刻
整数
文字列
属性の実際の値は、指定した値に等しいか、指定した値の範囲内 (指定値も含む) にする必要があります。「はじめ」フィールドには最小値を指定し、「終わり」フィールドには最大値を指定します。
数値データタイプでは、「はじめ」1「終わり」7 として有効範囲を指定した場合、27 は指定可能な属性値に含まれますが、9 は指定できません。
文字列データタイプでは、「有効範囲」制約は辞書的に動作します。「はじめ」aardvark「終わり」button として有効範囲を指定した場合、antelopebread は指定可能な属性値に含まれますが、carrot は指定できません。文字列データタイプで数値の有効範囲を、「はじめ」1「終わり」7 に指定した場合、22258 は指定可能な属性値に含まれますが、82 は指定できません。
「正規表現」
文字列
属性値が一致する必要があるテキストのパターンを定義する正規表現です。標準的な正規表現の構文がサポートされます。
c.t
有効な値の例: catcotcut
「文字列フォーマット」
文字列
文字列のフォーマットを調整するための基本的なマスキングを提供します。この制約データは、文字列コンテンツの位置フォーマットを定義する文字列のセットです。制約データで C、L、および D は予約文字なので、区切り記号として使用できません。その他の文字はすべて区切り記号と判断されます。
C は 1 文字または 1 桁 (数字) を意味します。
L は 1 文字を意味します。
D は 1 桁 (数字) を意味します。
文字および数字の定義は Java.lang.CharacterClass にあります。
* 
「文字列フォーマット」制約規則は、以前のリリースとの互換性を維持する目的で提供されています。新しい制約では、「正規表現」制約規則を使用してください。
1. 社会保障番号のフォーマット値: DDD-DD-DDDD.
有効文字列の例:
123-456789
452-98-4444
2. 電話番号のフォーマット値: (DDD)DDD-DDDD|DDD-DDD-DDDD|D-DDD-DDD-DDDD
有効文字列の例:
(555)454-6789
555-198-3247
1-800-436-7869
「ワイルドカード」
文字列
ハイパーリンク
属性値は、指定した制約データのワイルドカードパターンと一致している必要があります。
「含む」- 指定した値を含みます。
「開始文字」- 指定した値で開始します。
「終了文字」- 指定した値で終了します。
「指定値と等しい」- 指定した値と等価です。
1. 「含む」abc
有効な文字列は、AbabcabcZAabcZ などです。
2. 「終了文字」er
有効な文字列は、ABCerDeveloper などです。
「最大文字数」
文字列
文字列値の長さは、指定した最小値以上かつ最大値以下の長さ (指定値も含む) にする必要があります。「はじめ」フィールドには最小値を指定し、「終わり」フィールドには最大値を指定します。
文字列の長さを「はじめ」3「終わり」200 で指定した場合は、3 文字以上 200 文字以下の文字列を使用できます。
「小文字」
文字列
小文字以外の文字は保存時に小文字に変換されます。
たとえば、属性値に MyValue と入力した場合は、myvalue に変換されます。
この制約にはデータが指定されていません。
「大文字」
文字列
大文字以外の文字は保存時に大文字に変換されます。
たとえば、属性値に MyValue と入力した場合は、MYVALUE に変換されます。
この制約にはデータが指定されていません。
「不変」
すべて
属性値は設定、編集、または除去できません。この制約は、属性をユーザーインタフェースから除去せずに無効にすることを主な目的としています。
* 
計算属性には常に「不変」制約があります。この値は編集されたものではなく、計算式から派生したものだからです。
この制約にはデータが指定されていません。
「必須」
すべて
この属性には、1 つ以上の値が必要です。
この制約にはデータが指定されていません。
「1 つの値」
すべて
値を 1 つだけ指定できます。
* 
Windchill ProjectLink は、複数値の属性をサポートしません。Windchill ProjectLink のすべての属性は、この制約が適用されると見なされます。
この制約にはデータが指定されていません。
「有効タイプリスト」
オブジェクト参照
参照リンクで使用可能なタイプのリストです。
* 
「もう一方のクラス」属性で指定されたタイプおよびタイプのサブタイプのみを指定できます。
パイプ文字 ( | ) で区切ってテキストフィールドに複数のタイプを内部名で入力するか、テキストフィールドの横の編集アイコン をクリックして制約を編集ウィンドウを開きます。
* 
タイプは「表示名」ではなく、「内部名」で指定する必要があります。
指定したタイプとそのサブタイプすべての両方を含める場合は、タイプ名の前にキャレット (^) を付加します。
「有効タイプリスト」wt.doc.WTDocument|com.ptc.ptcnet.Agenda|com.ptc.ptcnet.General として指定した場合、この属性では「ドキュメント」親タイプと「一般」および「議題」ドキュメントサブタイプのドキュメントのみを選択できます。
「有効タイプリスト」を ^wt.doc.WTDocumentとして指定した場合、この属性では「ドキュメント」親タイプとそのすべてのサブタイプのドキュメントだけを選択できます。
分類
文字列
(Windchill PartsLink Classification and Reuse がインストールされている場合のみ使用可能。)
分類のために部品にバインド属性を作成するために使用します。この制約が適用される属性は、ネストされた分類レイアウト要素を属性レイアウトに追加するときに選択できます。
名前空間 (たとえば com.ptc.csm.default_clf_namespace) と、オプションで分類ノードの内部名を指定します。
分類の詳細については、分類の管理についてを参照してください。
重複した値なし
グローバル属性のすべてのデータタイプ。
複数値指定属性の値のセットが異なる必要があります。重複する値は許可されません。
この制約にはデータが指定されていません。
外部列挙値リスト
文字列
外部ソース (ERP システムや Windchill の外部にあるその他のデータベースなど) の有効値の列挙リスト。
たとえば、ERP システムの値を、Windchill のオブジェクトタイプの「名前」属性にリンクできます。ユーザーは、その Windchill タイプのオブジェクトを作成または編集するときに、ERP システムの列挙リストから選択できます。
列挙リストでは以下のことが可能です。
ローカライズされた値のサポート
並べ替え順序のサポート
外部ソースからの動的な更新
外部列挙値リストの制約を属性に追加した後、EnumerationInfoProvider 実装のクラス名と、この値リスト用にカスタマイズされた初期化文字列を指定します。
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外部列挙値リストの制約には、条件は追加できません。
外部列挙値リストに対するデータの作成と追加の詳細については、外部列挙値リストを参照してください。
属性の動作のカスタマイズの詳細については、属性のカスタマイズを参照してください。