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パーソナルキャビネット名の管理
Windchill における情報の組織化の概念的なモデルは、データを検索するためにディレクトリ、サブディレクトリ、およびファイルの階層を移動する、オペレーティングシステムのモデルと似ています。
Windchill の主要な保管機能はフォルダです。これは、現実の世界における紙のフォルダと似た機能を持つオブジェクトです。キャビネットは、特別な種類のフォルダであり、Windchill ソリューションでトップレベルの分類機能を持ちます。キャビネットは、現実の世界のファイリングキャビネット、Windows オペレーティングシステムにおけるディスクドライブ、または UNIX ファイルシステムにおけるルートディレクトリのようなものと考えることができます。
Windchill 内で作成されたユーザーは、パーソナルキャビネットと呼ばれるキャビネットのオーナーです。また、その中に保管または作成するすべてのサブフォルダと情報のオーナーでもあります。このキャビネットは、Windchill ユーザーが作成された時点で自動的に作成されます。通常、ユーザーのパーソナルキャビネットの作成には、キャビネット名としてそのユーザー名が使用され、/User ドメイン内に作成されます。ただし、この規則にはいくつかの例外があります。
Windchill ユーザー名は一意である必要がなく、すべてのパーソナルキャビネット名は一意である必要があるので、Windchill では wt.properties ファイルの wt.folder.personalCabinetNamingAttribute プロパティを使用して、特定のユーザーのパーソナルキャビネットの最初の名前を決定します。wt.folder.personalCabinetNamingAttribute プロパティには、属性が以下のデフォルトの順序で含まれています。
属性
説明
name
キャビネット名としてユーザー名が使用されます。
eMail
キャビネット名としてユーザーの電子メールアドレスが使用されます。
fullName
キャビネット名としてユーザーのフルネームが使用されます。
oid
キャビネット名として、ユーザーに関連付けられた Windchill オブジェクト ID が使用されます。Windchill オブジェクト ID は、Windchill がシステム内の各オブジェクトを識別するために作成する一意の文字列です。
キャビネット名の場合、Windchill では、リストの最初の属性値を使用して一意の名前を生成します。多くの場合、パーソナルキャビネット名はユーザー名です。その名前を持つパーソナルキャビネットがすでに存在する場合は、ユーザーの電子メールアドレスが使用されます。その電子メールアドレスも別のキャビネット名としてすでに存在する場合は、ユーザーのフルネームが使用されます。フルネームがすでに使用されている場合、そのユーザーのオブジェクト ID がキャビネット名として使用され、そのオブジェクト ID がすでに使用されている場合、キャビネット名が一意になるように、オブジェクト ID に下線と 1 から始まる整数が Windchill によって追加されます (<oid> _1、<oid> _2 など)。
パーソナルキャビネット名に使用される属性の種類、および属性の順序は独自に変更できます。そのためには、wt.folder.personalCabinetNamingAttribute プロパティ内の属性リストを修正します。たとえば、電子メールアドレスを使用する前にフルネームを使用するには、windchill シェルから以下のように xconfmanager コマンドを指定できます。
xconfmanager -s wt.folder.personalCabinetNamingAttribute=
name,fullName,eMail,oid -t <Windchill>
/codebase/wt.properties -p
ここで、Windchill は、Windchill ソリューションがインストールされている場所です。
ユーザーの電子メールアドレスではなく、電話番号を表示するには、以下のように指定します。
wt.folder.personalCabinetNamingAttribute=name,fullName,telephoneNumber,oid
wt.folder.personalCabinetNamingAttribute の属性リストを修正した場合に、修正後のリストを使用してパーソナルキャビネット名が見つからない場合は、Windchill によってリストがデフォルトの順序に戻され、これに基づいて一意のキャビネット名が作成されます。