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コンフィギュレーションプロパティ
Info*Engine コンポーネントは、LDAP ディレクトリエントリに保存されている属性を使用して、コンフィギュレーションプロパティを定義および維持します。Info*Engine コンポーネントプロパティは、ランタイムサービス名で始まる個々のコンポーネントに適用され、そのコンポーネントの使用時に読み込まれます。
たとえば、「com.company.Ldap1」のランタイムサービス名が JNDI アダプタを定義した場合、そのコンフィギュレーションプロパティの名前は「com.company.Ldap1」で始まります。したがって、プロパティ管理フォームで JNDI アダプタの「サーチベース」フィールドに値を入力すると、com.company.Ldap1.searchBase プロパティが設定されます。
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Windows システムでは、円マーク (\) がディレクトリセパレータですが、Info*Engine プロパティ管理ユーティリティの例で示されているファイルのパスでは、スラッシュ (/) がファイルパスのセパレータとして使用されています。スラッシュを指定すると、Info*Engine はすべてのシステムファイルパスを正しく識別します。Windows ファイルパスにバックスラッシュを使用する場合、ファイルパスでバックスラッシュをエスケープする必要があります。つまり、パスの各バックスラッシュ (\) に対して、2 つのバックスラッシュ (\\) を入力します。
プリフィックスとしてランタイムサービス名を使用すると、混乱を引き起こさずに適切なプロパティが適切なコンポーネントに適用されて、すべてのコンポーネントプロパティをメモリにロードできます。同じプリフィックスを持つプロパティが何回も手動で設定されている場合、最後に読み込まれたプロパティの値が使用されます。Info*Engine は、LDAP エントリが読み込まれる順序を制御しないので、プロパティが数回設定されている場合、結果として生じるプロパティの値は予測できません。
通常、ユーザーは Info*Engine の各コンポーネントに一意の LDAP ディレクトリエントリを 1 つ維持します。ただし、1 つの LDAP サービスエントリに複数のコンポーネントに共通するプロパティを維持しておいて、プロパティを使用する各コンポーネントの LDAP エントリを含めることができます。Info*Engine プロパティ管理ユーティリティには、この目的のために、フォーム上に「その他のサービス」セクションが設けられています。
Info*Engine は、コンフィギュレーションプロパティを以下の 2 つの方法で使用します。
コンポーネントが起動する際に、プロパティが設定されます。大部分のコンポーネントでは ie.properties ファイルを使用します。ie.properties ファイルには、LDAP 情報を指定する seeAlso プロパティが含まれています。これによって、このファイルにアクセス制御を設定し、ps コマンドの使用によって機密情報が表示されるのを防ぐことができます。
Info*Engine がリクエストを処理するためにコンポーネントのインスタンスを作成する際に、プロパティが読み込まれます。