Windchill は、ライセンスグループのメンバーシップとユーザーによる操作に基づいて、ライセンスの使用状況をトラックしています。Windchill のライセンスについては、以下の用語が使用されます。

Windchill は、数多くのチェックを実行してライセンスの使用状況をモニタリングしており、その判定基準となるのは、ユーザーによる操作および (ライセンスグループを通じて拡張される) ライセンスプロフィールへの参加です。Windchill は、ユーザーのログイン時に、ユーザーが同時使用ライセンスグループのメンバーであるかどうかを確認します。メンバーである場合は、そのライセンスの使用状況の合計に、ユーザーを記録します。その後、ライセンス定義に関連付けられている操作をユーザーが実行した場合、Windchill は、ユーザーが (ライセンスプロフィールの表示設定を拡張する) ライセンスグループの参加者であるかどうかを確認します。ユーザーが、ライセンスグループの (さらに、拡張を通じてライセンスプロフィールの) 参加者であり、グループの表すライセンス定義に関連付けられている操作を実行した場合は、プロフィールベースのライセンスの使用状況の合計に記録されます。ライセンス定義に関連付けられている操作をユーザーが実行したものの、ユーザーはライセンスグループのメンバーではなく、したがってライセンスプロフィールの参加者ではない場合、ユーザーの実行した操作が Windchill モジュールに関連付けられていれば、ユーザーはモジュールベースのライセンスの使用状況の合計に記録されます。ユーザーがどのライセンスグループのメンバーでもなく、ライセンス定義に関連付けられている操作を何も実行していない場合は、未分類のライセンス使用状況として記録されます。以下の図は、Windchill がライセンスの使用状況を特定するプロセスを示しています。

Windchill は、毎日の記録期間中に、ライセンスの使用状況を記録します。ユーザーのライセンス使用状況は、記録期間中にキャッシュされ、翌日にリセットされます。

ユーザーは、複数のライセンスの合計にカウントされることもあります。たとえば、ユーザーが複数のライセンスグループのメンバーである場合や、それぞれ別の Windchill モジュールベースのライセンスに関連付けられている複数の操作を実行した場合は、それらのライセンスに関してユーザーの合計に記録されます。

アクティブなデイリーユーザーライセンスグループとは、一定数のユーザーに関してライセンス契約を購入する同時使用ライセンスです。これらのライセンス契約は、ある一定のライセンスレポート期間中に、関連付けられた Windchill 機能を利用することを許可されるユーザーの人数を定義するものであり、特定のユーザーを定義するものではありません。たとえば、ユーザー 50 人分の同時使用ライセンスのライセンス契約がサイトにあるとします。ある一定のライセンスレポート期間中に、Windchill にログインするアクティブなデイリーユーザー (同時使用) ライセンスグループのメンバーであるユーザーは、そのライセンス使用状況にカウントされます。別のライセンスレポート期間中に、別の一連のユーザーがログインした場合も、ライセンス使用状況の合計が、契約購入済みである同時使用ユーザー数 50 人をいずれかのレポート期間中に超えていない限り、サイトは契約を遵守しているものと見なされます。

プロフィールベースおよびモジュールベースのライセンスは、ユーザーを指名する形態のライセンスと見なされ、ライセンス契約の購入対象は特定のユーザーです。プロフィールベースのライセンスをユーザー用に購入した場合は、適切なライセンスグループに追加して、そのライセンスグループがメンバーになっているライセンスプロフィールがユーザーに適用されるようにしてください。モジュールベースのライセンスをユーザー用に購入した場合、Windchill では、そのライセンスに関連付けられている機能をどの指名ユーザーが利用したのかについては、ユーザーの操作に基づいてレポートされます。

同時使用ライセンスグループおよびプロフィールベースのライセンスグループのリストについては、Windchill ライセンスグループを参照してください。

モジュールベースのライセンス定義は、以下の Windchill モジュールについて用意されています。

ライセンス使用状況の情報は、Performance Advisor for PTC Windchill とシステム設定コレクターという 2 つのレポートユーティリティで取得できます。詳細については、ライセンス使用状況レポートを参照してください。