高度なカスタマイズ > サービスおよびインフラストラクチャのカスタマイズ > インポートとエクスポートのフレームワーク > エクスポート/インポートハンドラの作成方法 > クラス (エレメント) のインポートハンドラの作成方法 > マルチスレッドに関する注意事項
  
マルチスレッドに関する注意事項
Windchill 10.2 M010 以降、マルチスレッドを使用して Windchill パッケージ送信ファイルをエクスポートおよびインポートできます。マルチスレッドでは、パフォーマンスの最適化に使用できる 1 つのオプションが提供されます。複数のスレッドを使用する Windchill パッケージ送信ファイルのエクスポートは、wt.ixb.export.maxThreads プロパティを使用して制御されます。複数のスレッドを使用する Windchill 受信送信物ファイルのインポートは、wt.ixb.import.maxThreads プロパティを使用して制御されます。
マルチスレッドプロパティ
* 
インポートマルチスレッドプロパティは、インポート可能なパッケージの受信送信物のインポートにのみ適用されます。
プロパティ
説明
wt.ixb.import.batchSize
スレッドのバッチサイズを設定します。
バッチサイズは、受信送信物のインポートパフォーマンスにそれほど大きな影響を与えません。各インポートバッチ内のオブジェクト数を決定するためのプロパティを設定できます。デフォルトでは、このプロパティは 10000 に設定されます。
wt.ixb.import.maxThreads
インポートのためのスレッド数。ジョブリストは、ユーザーの定義するスレッド数に分散されます。
マルチスレッドの使用は、受信送信物のインポートパフォーマンスに最も大きな影響を与えます。スレッドが同じデータベース接続を共有するので、その数がしきい値に到達すると、パフォーマンスに影響する可能性があります。オブジェクト数もパフォーマンスに影響する可能性があります。オブジェクト数が増えるほど、マルチスレッドを使用したときにパフォーマンスが大きく向上するようになります。一般的に、差分パッケージ送信には 1 つのスレッドで十分です。特にインポートタイムウィンドウが小さい場合、最初のパッケージ送信がマルチスレッドによるメリットを得ることになります。CAD オブジェクトをインポートする場合、このプロパティが 1 に設定されている必要があります。デフォルトでは、このプロパティは 1 に設定されます。
* 
wt.ixb.import.maxThreads プロパティの値は、インポートに使用するトランザクション数を決定する wt.ixb.import.noOfParallelImportPaths プロパティと組み合わせて使用します。
単一トランザクションのシナリオ: wt.ixb.import.noOfParallelImportPaths プロパティを 1 に設定した場合、wt.ixb.import.maxThreads プロパティの値は、インポートに使用するスレッドの合計数になります。
複数トランザクションのシナリオ: wt.ixb.import.noOfParallelImportPaths の値を 1 より大きい数に設定した場合、wt.ixb.import.maxThreads プロパティの値は、インポートトランザクションごとに使用されるスレッドの数になります。
wt.ixb.import.objPerThreadGuidance
各スレッドに含まれるオブジェクトの数を設定します。
wt.ixb.export.maxThreads
エクスポートに使用するスレッドの最大数を設定します。オブジェクトの数が少なくなれば、それに応じてスレッドの数も減少します。推奨される数は 2 です。
wt.ixb.export.objPerThreadGuidance
各スレッドに含まれるオブジェクトの数を設定します。
関連ドキュメント
このプロパティや、Windchill のパッケージ送信のファイルエクスポートパフォーマンスに影響する可能性があるその他の使用可能なプロパティについては、パッケージ操作に関する最良事例を参照してください。Windchill の受信送信物のインポートパフォーマンスに関連するプロパティについては、受信送信物の処理の最良事例を参照してください。マルチスレッドをサポートするエクスポートおよびインポートハンドラの作成方法については、エクスポート/インポートハンドラの作成方法を参照してください。