基本グループの作成と表示
オブジェクトのグループは、ほかの Webject が情報を利用できるように VDB に保存されます。以下のシナリオは、データベース照会を実行してブラウザに結果を返すために、VDB を使用して情報を Task Webject から Display Webject に渡す方法を示します。
このシナリオでは、以下の一連のイベントがシナリオで要求された操作を含むことを前提としています。
1. ユーザーが Info*Engine JSP ページを識別する URL をブラウザから入力します。
2. ページ上の Task Webject がデータベースに照会を実行します。
3. Task Webject からの出力が Display Webject によってフォーマットされ、ブラウザに返されます。
このシナリオを実行するには、まず、データベースに従業員の情報を照会する JSP ページを作成します。ページ上の Query-Objects Webject は以下のようになります。
<ie:webject name="Query-Objects" type="OBJ">
<ie:param name="INSTANCE" data="com.myHost.Adapter"/>
<ie:param name="CLASS" data="salesemp"/>
<ie:param name="WHERE" data="()"/>
<ie:param name="SORTED" data="ASC"/>
<ie:param name="SORTBY" data="ename"/>
<ie:param name="GROUP_OUT" data="employees"/>
</ie:webject>
この Webject は INSTANCE パラメータに指定されたアダプタを使用して salesemp テーブルの照会を実行します。CLASS パラメータはどのテーブルを照会するかを定義します。WHERE パラメータに戻り値の制限が指定されていないため、テーブル内のすべてのデータが返されます。SORTED パラメータは値 ASC をとります。この値に設定すると、データベースから返されるデータは昇順に並べ替えられます。SORTBY パラメータは、並べ替えの基準とする属性を指定します。このシナリオで、SORTBY パラメータに設定されている ename 属性は従業員の名前を保持します。したがって、情報の並べ替えは、見つかった各項目の最初の属性に基づいて行われるのではなく、従業員名に基づいて行われます。
照会からすべての情報が収集されたら、Webject は employees という名前のグループを VDB 内に置きます。その後、ほかの Webject はこのグループを使用できます。照会の結果、前述の VDB の例と同じデータが返される場合は、employees グループを以下の表のように考えることができます。
ename
|
phone
|
department
|
title
|
Burton, Jack
|
873-2302
|
営業
|
Sales Representative
|
Law, Gracie
|
873-2200
|
営業
|
Sales Manager
|
LoPan, David
|
873-3313
|
営業
|
Administrative Assistant
|
従業員名のデータが含まれている ename 列が、VDB 内で昇順に並べ替えられていることに注目してください。
employees グループに保存されている従業員情報を表示するには、Display Webject を JSP ページに追加します。Display Webject には、入力グループとしてフォーマットするグループを指定します。Info*Engine は、デフォルトではグループ内のデータを表示できるようにデータを HTML で囲みます。情報をテーブルとして表示するように設計されている Display-Table Webject は以下のようになります。
<ie:webject name="Display-Table" type="DSP">
<ie:param name="GROUP_IN" data="employees"/>
<ie:param name="BORDER" data="1"/>
<ie:param name="ATTRIBUTE" data="ename,phone,title"
delim=","/>
<ie:param name="HEADER" data="Name,Telephone,Title"
delim=","/>
</ie:webject>
Display-Table Webject は、VDB 内に保存されている 4 つの属性のうちの 3 つを指定し、ATTRIBUTE および HEADER パラメータ内で属性のヘッダ値を指定します。生成される表示は以下のテーブルのようになります。各オブジェクトの 3 つの属性が対応するヘッダ値の下に含まれています。