プロセス計画の調整
プロセス計画ブラウザ (PPB) の
「プロセス計画を調整」操作を使用して、部品をプロセス計画内のオペレーションに割り当てます。
この操作の動作は、「部品の自動割当の属性マッピング名」プリファレンスで設定されている値によって異なります。このプリファレンスでは、部品の自動割当の属性マッピング名を定義します。Part_Usage_Attribute:Operation_Usage_Attribute というフォーマットで値を指定できます。たとえば、Part_Usage:Operation_Usage などです。これらの値は、部品の親子関係とオペレーションの親子関係の間のマッピングを示します。オペレーションの親子関係属性の前に部品の親子関係属性を指定する必要があります。デフォルト値は VMS:VMS です。
ユースケース
PPB に次の構造が存在するとします。
• Process Plan1 の下に 4 つのオペレーションがあります。4 つのオペレーションのうちの 3 つに対して属性 Attribute2 の値が設定されています。PPB の「子部品」タブで属性 Attribute2 を確認できます。
• 「部品の自動割当の属性マッピング名」プリファレンスの値は Attribute1:Attribute2 に設定されています。
• このユースケースでは、「構造で不一致をハイライト」プリファレンスの値が Yes に設定されています。これはオプションの手順です。
1. PPB の「構造」タブで、プロセス計画を選択します。
2. 「編集」操作セットで、 > の順に選択します。
「部品の自動割当の属性マッピング名」プリファレンスで設定されている値に基づいて、部品がオペレーションに自動的に割り当てられます。矛盾するエンティティに関する情報を含む「矛盾レポート」が表示されます。プロセス計画構造で、部品が自動的に割り当てられるオペレーションがハイライトおよび展開されます。
| 「構造で不一致をハイライト」プリファレンスの値を Yes に設定した場合にのみ、オペレーションがハイライトおよび展開されます。 |
◦ Part1 では、属性 Attribute1 の値が 10 に設定されています。オペレーション 0010 では、属性 Attribute2 の値が 10 に設定されています。したがって、Part1 はオペレーション 0010 の下に割り当てられます。「矛盾レポート」では、Part1 のステータスは「自動」です。
同様に、Part2 はオペレーション 0020 の下に割り当てられます。
◦ Part3 では、属性 Attribute1 の値が 30 に設定されています。オペレーション 0030 および 0040 では、属性 Attribute2 の値が 30 に設定されています。したがって、Part3 と Part4 はオペレーション 0030 の下に割り当てられます。「矛盾レポート」では、Part3 と Part4 のステータスは「自動」です。
◦ Part4 では、属性 Attribute1 の値が 40 に設定されています。Process Plan1 の下のどのオペレーションでも、Attribute2 の値は 40 に設定されていません。したがって、Part4 はどのオペレーションにも割り当てられません。「矛盾レポート」では、Part4 のステータスは「手動」です。つまり、手動で Part4 を任意のオペレーションに割り当てることができます。
「プロセス計画を調整」の実装が完了しました。必要に応じて、
「閉じる」をクリックして
「矛盾レポート」ダイアログボックスを閉じます。
追加情報
• 「矛盾レポート」ダイアログボックスには以下のコラムが表示されます。
◦ 部品アイデンティティ
◦ オペレーションアイデンティティ
◦ タイプ
◦ 関連アセンブリアイデンティティ
◦ ステータス
• 「タイプ」コラムには、部品が追加、除去、または置換されたかどうかが表示されます。
• 「ステータス」コラムには、ステータスとして「自動」または「手動」が表示されます。
「プロセス計画を調整」の実装が完了した後で、部品が自動的にプロセス計画に割り当てられると、ステータスは
「自動」と表示されます。
• プロセス計画ブラウザ (PPB) では、1 回のクリックで複数の部品をオペレーションに割り当てることができます。MPMLink では、以下の 2 つの方法を使用して、自動部品割当機能を使用できます。
a. 2 つの属性の一致 - オペレーションと部品の親子関係で作成された属性に同じ値を指定できます。同じ属性値が見つかると、オペレーションの下に部品の親子関係が割り当てられます。
b. 範囲を定義する属性の作成 - プロセス計画の下でオペレーションの範囲を指定できます。範囲を指定した後、「アセンブリを自動割当」または「部品の自動割当」操作を使用して、指定した範囲内の値を持つ部品をプロセス計画の下でオペレーションに割り当てることができます。範囲を指定する前に、「範囲を定義する区切り記号」プリファレンスで区切り記号の値を指定する必要があります。デフォルトでは、このプリファレンスの区切り文字の値は > です。任意の区切り記号を指定することもできます。たとえば、-、@、>>、< などです。
「製造オペレーションの親子リンク」に属性を作成して範囲を定義できます。個々の値を部品に割り当てるには、「部品の親子関係」に属性を作成し、それを使用することができます。
| • 「製造オペレーションの親子リンク」と「部品の親子関係」で作成される属性のデータ型は「文字列」タイプでなければなりません。 • 「製造オペレーションの親子リンク」と「部品の親子関係」で作成された属性の名前は、ユーザーのビジネスユースケースに基づいて、同じである場合と異なる場合があります。 |
どちらの方法でも、「部品の自動割当の属性マッピング名」プリファレンスを使用して、オペレーションと部品の親子関係に作成された属性をマッピングできます。