VDB ビルダー
VDB Builder という用語は、特定のビジネスオブジェクトのリリース時に Info*Engine VDB を構築 (または設定) する ESI Open API のセットを指します。これらの API を呼び出すと、エクスポートされるデータを表す Info*Engine コレクションが作成されます。作成された I*E コレクションは、Info*Engine の toXML API を使用して、ESI 応答メッセージを構成する XML フォームに変換されます。
次の図は、Windchill ESI Services に関連するオブジェクトを示しています。
VDB には 0 個以上のグループオブジェクトが含まれています。
Info*Engine API toXML は、以下の規則に従って VDB を XML に変換します。
• VDB を使用して XML ドキュメントフラグメントが作成されます。フラグメントのルートエレメントは常に <COLLECTION> になります。
• 各グループオブジェクトは、ルートエレメントの直接の子である XML エレメントを生成します。XML エレメントには、そのグループオブジェクトのクラス名属性の値が名前として付きます。
• グループオブジェクトは、VDB に追加された順序で XML ドキュメントに表示されます。
• 各 Info*Engine エレメントオブジェクトは、Info*Engine エレメントオブジェクトが含まれているグループオブジェクトの XML エレメントの直接の子である XML エレメントを作成します。
• Info*Engine オブジェクトを使用して、メタデータ情報を設定できます。エレメントオブジェクトのメタデータ名 com.infoengine.xml.esi に値がある場合、Info*Engine エレメントオブジェクトを表す XML エレメントにはその名前が指定されます。メタデータ値が設定されていない場合、XML エレメントは常に <INSTANCE> になります。
• 各 Att オブジェクトは 0 個以上の値を持つことができます。各値によって、Info*Engine エレメントオブジェクトの詳細を表す XML エレメントの直接の子として XML エレメントが追加されます。att 値の XML エレメントの名前は、Att オブジェクトの name 属性と同じです。
Windchill ESI VDB ビルダーは、ESI がほかの手段では構築できない複雑な VDB 構造を構築できるようにコラボレーションするクラスのセットです。
カスタマイズ対象には次のようなものがあります。
• VdbBuilder 実装の各種 addElement() メソッドに引数として渡されるオブジェクトにフィルタロジックを適用します。
• VdbBuilder 実装の各種 addElement() メソッドに渡される値を修正する追加の処理を提供します。
このようなカスタマイズを行うには、VdbBuilderImpl のサブクラスを作成して目的のメソッドをオーバーライドします。このサブクラスは、Windchill Information Modeler を使用してモデル化する必要はありません。