ユースケース 10: プロセス計画割当を考慮して下流構造を生成
関連プロセス計画の情報を利用するロジックを使用して、転送先の構造内の部品に親部品を追加できます。転送される上流部品にプロセス計画が関連付けられている場合、その部品とオペレーションとの関連付けを使用して、転送先の構造内での親部品の作成がトリガーされます。このロジックは、親部品の名前を指定するために「部品への製造オペレーションのリンク」でのカスタム属性の定義を必要とします。
BOM トランスフォーマに以下の構造が存在するとします。
• Upstream Parent Part (Design) と Downstream Parent Part (Manufacturing) の間に対応リンクが存在します。
• 構造内のすべての部品の部品タイプは wt.part.WTPart です。
• Process Plan 2 が上流構造内の Part C4 (Design) に関連付けられており、ここで Part C5 (Design) と Part C6 (Design) はそのオペレーションによって消費されます。カスタム属性 ParentName を使用して親部品の名前を指定します。このプロセス計画は Part C5 (Design) と Part C6 (Design) の親部品の作成をトリガーします。
プロセス計画の割当を考慮することで下流構造を生成するには、規則ファイルまたはプロパティファイルを使用して変換規則と再構築規則を指定できます。
規則ファイルを使用
{
"transformRules": [
{
"sourceType": "wt.part.WTPart",
"newAttributeMappings": [
[
"source.usage.CustomAttribute1:10",
"target.part.CustomAttribute2:10",
"useProcessPlanLogicEnabled": "true"
]
],
"targetType": "wt.part.WTPart",
"transformOption": "newPart"
}
]
}
プロパティファイルを使用
1. Windchill/codebase/com/ptc/core/foundation/associativity にあるファイル associativity.properties.xconf にアクセスします。
2. Windchill/codebase/com/ptc/core/foundation/associativity ファイルに以下の再構築規則を追加します。
<Property name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.wt.part.WTPart" multivalued="," default=""/>
<AddToProperty name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.wt.part.WTPart" value="transformOption=newPart"/>
<AddToProperty name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.wt.part.WTPart" value="targetType=wt.part.WTPart"/>
<AddToProperty name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.wt.part.WTPart" value="attributeMapping.rule1=CustomAttribute1:10:CustomAttribute2:10"/>
<AddToProperty name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.wt.part.WTPart" value="useProcessPlanLogicEnabled=true"/>
Windchill/codebase/com/ptc/core/foundation/associativity にあるファイル associativity.properties.xconf には、プロパティ <Property name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.processPlanAllocationAttribute" default="ParentName"/> がすでに存在します。プロセス計画を扱うこのユースケースでは、このプロパティが使用されます。デフォルト値を変更できます。ここで、ParentName は「部品への製造オペレーションのリンク」でのカスタム属性です。
上流で選択した部品に対して
操作を開始すると、選択した部品の下の構造がスキャンされます。このコンフィギュレーションによって以下の処理が行われます。
• 部品属性 CustomAttribute1 が 10 に設定されている部品が検出された場合、検出された部品は、下流の、部品タイプが wt.part.WTPart で部品属性 CustomAttribute2 が 10 に設定されている部品の下に、新規部品として追加されます。
• ParentName 属性に基づいて、下流に新規部品が作成されます。プロセス計画のオペレーションに割り当てられている部品が、この部品の下に追加されます。
BOM トランスフォーマに以下の構造が表示されます。
「下流構造を生成」操作を実行すると、
Part C4 (Manufacturing) が再構築されて新規親部品が取り込まれます。
Parent 3 と
Parent 4 は、アクティブな下流ビュー、つまり製造内に作成されます。これは、
Parent 3 および
Parent 4 は、それぞれ
Part C5 (Design) および
Part C6 (Design) のカスタム属性
ParentName に割り当てられている値であるためです。
このユースケースでは、以下の 2 つのプロパティを使用して変換が実行されます。
• <AddToProperty name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.wt.part.WTPart" value="useProcessPlanLogicEnabled=true"/>
• <Property name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.processPlanAllocationAttribute" default="ParentName"/> .
カスタム属性の定義
この場合、プロパティ <Property name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.addusage.processPlanAllocationAttribute" default="ParentName"/> が使用されます。デフォルト値を変更することもできます。ここで、ParentName は「部品への製造オペレーションのリンク」でのカスタム属性です。