ライフサイクル遷移の使用
ライフサイクルテンプレートを作成または編集する際には、「遷移」タブが表示されます。遷移を使用して、そのライフサイクルテンプレート内の選択した状態から別の状態へのパスを定義できます。
ライフサイクルテンプレートでの遷移の使用方法については、フェーズの遷移を参照してください。
遷移規則のセットを使用すると、そのオブジェクトの開発段階においてビジネスプロセスの適切なセットを定義できます。たとえば、開発の初期段階では部品の開発プロセスが非公式であっても、その部品の生産段階では、より正式なプロセスが必要になります。
遷移規則を使用すると、さまざまなビジネスプロセスを設定して、Windchill PDMLink システムの各オブジェクトタイプで使用可能にできます。
以下の図は、これらの規則をライフサイクルに適用した例です。
一部のビジネスプラクティスでは、レビューサイクルや承認サイクルなど、より正式なプロセスが必要とされます。プロモーションおよび変更遷移規則には、そのためのワークフローが関連付けられています。デフォルトでは、プロモーション遷移規則には、2 種類のワークフロープロセスが定義されています。ビジネスプラクティスによっては、特定のプロモーションプロセスで使用するためにゼロ個以上のワークフロープロセスを設定できます。
一部のプロモーションレビュープロセスでは、レビュープロセス中に変更が加えられないように、プロモーションオブジェクトを凍結またはロックする必要があります。前述のライフサイクルの例では、プロモーションプロセス中はオブジェクトが「レビュー中」状態に設定されるようにロック遷移を追加できます。
変更管理プロセスでは、承認済み変更通知の新しいライフサイクル状態が変更遷移で定義されるようになったため、ある特定のライフサイクル状態に固定されなくなりました。
これらの遷移規則は、ライフサイクルごとに定義されます。
遷移規則では、プロモーションレビュー時にオブジェクトをロックするかどうかも指定できます。プロモーションプロセスを実行している間は、オブジェクトが一時的にロック状態になります。特定の状態に対するロック遷移を定義し、プロモーションリクエストでライフサイクルを使用するオブジェクトをプロモーション用に指定した場合、プロモーションリクエストのワークフローでは、そのオブジェクトの状態がロック遷移で指定した状態に設定されます。
たとえば、以下のライフサイクルモデルを使用しているとします。
ここで、遷移規則を設定します。
これは役に立ちましたか?