バージョンの移動について
バージョン指定スキームは、作成されたオブジェクトバージョンに合わせて自動的に適用されるラベルまたは識別子を定義します。たとえば、バージョン指定スキームは、バージョン識別子が整数、英文字であるか、または整数と記号の組み合わせであるかを決定します。
オブジェクトのバージョンをコンテキスト間で移動した場合、そのバージョンのバージョン指定スキームは変更されません。「移動」操作時は、オブジェクトとそのすべてのバージョンおよび作業版数の履歴が保持されます。
サイトにフォルダドメインが表示されている場合、別のドメインを持つフォルダにオブジェクト作業版数を移動すると、すべての作業版数のバージョンは、保存先フォルダに関連付けられるドメインに再割当されます。ドメインとは、アクセス制御、インデックシング、通知などの、一連の管理ポリシーを定義する管理領域です。ドメインに関連付けられたフォルダには、ドメインのポリシーが適用されます。
バージョンとチーム
チームの作成に使用したテンプレートが組織またはサイトレベルで管理されている場合に、オブジェクトバージョンをコンテキスト間で移動すると、そのオブジェクトバージョンに関連付けられたチームも移動します。チームテンプレートが製品またはライブラリレベルで管理されている場合は、オブジェクトを異なる製品またはライブラリに移動できず、移動しようとするとオーバーライド不可能なコンフリクトが発生します。移動したオブジェクトが改訂されると、コンテキストのポリシーおよび規則に基づいて、新しいバージョンがチームに割り当てられます。
プロパティの制御
この機能を有効にするには、wt.properties ファイルで次のプロパティを "true" に設定します。
プロパティ
説明
デフォルト
wt.dataops.viewversions.containermove
値が true に設定されている場合、部品の各ビューバージョンを別々のコンテナに移動できます。部品マスターは常に、最も上流のビューバージョンと同じコンテキストで保持されます。
デフォルト値は false です。
false
wt.containermove.owningorg.derivedFromContainer
適切なアクセス許可を持つユーザーによってオブジェクト (具体的にはオブジェクトマスターの場合が多い) が新しいコンテキストに移動された場合に、オーナー組織を持つオブジェクトをターゲットコンテキストのオーナー組織と自動的に対応付けるかどうかを制御します。
デフォルト値は false であり、オーナー組織はターゲットコンテキストから派生しません。
false
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