「保管状態」コンフィギュレーション
「保管状態」コンフィギュレーションは、ほかの部品への参照を持つ図面、アセンブリ、部品など、ほかの CAD ドキュメントへの参照を持つすべての CAD ドキュメントに自動的に作成されます。「保管状態」には、親 CAD ドキュメントがチェックインされたときにワークスペースに存在していた参照の正確なコンフィギュレーションが記録されています。個々の部品には記録される参照のコンフィギュレーションが存在しないので、「保管状態」コンフィギュレーションは作成されません。
「保管状態」コンフィギュレーションの目的は、CAD ドキュメントが最後にチェックインされたときに存在していた参照と同じコンフィギュレーション、つまりデータベースに "保管されたときの状態" で親オブジェクトを読み込むことです。
デフォルトでは、「保管状態を作成」「プリファレンス管理」「はい」に設定されています。「保管状態を作成」は、チェックイン時に「保管状態」コンフィギュレーションを作成するよう指定します。
「保管状態」は、図面やアセンブリを操作する場合に特に役立ちます。この機能によって Workgroup Manager ユーザーは、すべての関連部品を最新バージョンで取得するのではなく、チェックイン時の「保管状態」と同じ関連コンポーネントを使用してアセンブリまたは図面を取得できます。これは、図面またはアセンブリの既知のコンフィギュレーションに戻る必要がある場合に役立ちます。ベースラインを使用しても、同じように、特定のコンフィギュレーションのバージョンまたは作業版数を記録することができます。ただし、ベースラインはもっと正式なコンフィギュレーションの取得方法で、単なる「保存時の状態」のコンポーネントというよりも、コンポーネントの特定のコンフィギュレーションを取得して、別個の管理オブジェクトを作成することを意識的に決定することになります。「保管状態」コンフィギュレーションは、ベースラインを後で生成するためによく使用されます。たとえば、設計レビュー時にレビューの必要がある図面またはアセンブリセットのベースラインを作成するような場合です。「最新」では、図面の詳細がまだ出来上がっていない関連部品の最新バージョンや、アセンブリを再生できないような部品が選択されてしまうために、「保管状態」を使用する場合もあります。
「保管状態」は、チェックイン時にワークスペース内に存在していたデータのみで構成されることに注意してください。たとえば、10 個のコンポーネントを持つアセンブリをチェックインするときに、これらのコンポーネントのうち 5 個しかワークスペース内に存在していなければ、「保管状態」コンフィギュレーションにはこれら 5 個の部品しか含まれません。ほかの 5 個の部品は、「最新」コンフィギュレーションに従って取得されます。
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