部品構造を CAD ドキュメント構造と比較
Windchill 部品構造と関連する CAD 構造を横に並べて比較するには、「部品を CAD ドキュメントと比較」ウィンドウを使用します。ウィンドウでは、2 つの列に表示されるステータスアイコン (シンボル) を使用して、子の差異とビルドステータスを示します。オブジェクトの子のいずれかに差異がある場合は、「子の差異」列にアイコンが表示されます。これにより、差異を確認するためにどのサブアセンブリを展開すべきかを把握できます。差異がある場合は、「ビルドステータス」列のアイコンによって、CAD 構造から次に部品構造の構築がトリガされたときに、その部品が部品構造に組み込まれるかどうかが示されます。
Windchill 部品の情報ページで次のいずれかを選択して、「部品を CAD ドキュメントと比較」ウィンドウを開きます。
• 「構造」タブのツールバーの「CAD 構造と比較」
• 「操作」メニューの >
次の図に、サンプルデータを表示した「部品を CAD ドキュメントと比較」ウィンドウを示します。
手順
Windchill 部品構造を CAD ドキュメント構造と比較するには、次の手順に従います。
1. 構造を比較する Windchill 部品の情報ページで、「部品を CAD ドキュメントと比較」ウィンドウを開きます。
「部品対 CAD ドキュメントブラウザ - 初期値選択」ウィンドウが開き、部品の識別属性 (左側) と、構造が比較対象として選択された関連 CAD ドキュメント (右側) が表示されます。
 | • 部品構造の初期値は、表示している情報ページから取得されます。CAD 情報は、現在選択されている部品に関連付けられたオーナー CAD ドキュメントを表すように更新されます。 • CAD ドキュメント構造の最終的な修正はワークスペースのコンテキストで実行する必要があるため、現在のワークスペースを受け入れるか、右側の「ワークスペースで編集」フィールドで別のワークスペースを選択するよう要求されます。 • 部品構造と CAD 構造の比較は、最新のコンフィギュレーションの比較に限定されます。 |
2. 表示された構造が比較対象として正しければ、「OK」をクリックして操作を続けます。
「部品を CAD ドキュメントと比較」ウィンドウに、両方の構造が横並びで表示されます。
3. ウィンドウに表示された 2 つの構造を比較して、次の状態を確認します。
◦ 構造の同期 - 部品構造内のすべての部品は、現在の CAD 構造内の関連する CAD ドキュメントと、1 対 1 で対応します。各構造ツリーで相互に関連付けられたオブジェクトの数が等しいことを確認します。
◦ 構造の差異 - 比較対象の構造に差異がある場合は、複数のフラグによって差異がハイライトされます。たとえば、ある構造に、現在はほかの構造内に関連補完を持たない子がある場合、その子は赤いテキストで表示され、対応する空白行がほかの構造内に表示されます。
 | 2 つの構造パネルの間に表示されるステータス列には、差異を示すシンボルが表示されます。シンボルの説明については、後の表を参照してください。 |
| | ある構造内の子オブジェクトに関連補完が 1 つあるが、その補完オブジェクトは補完構造に現在参加していない場合、不参加オブジェクトは淡色テキストで表示されます。 |
比較インジケータ
構造の間に表示される 2 つの列には、構造間の差異を示すシンボルが表示されます。「子の差異」 列に表示される 
「修正済みの子」インジケータは、インジケータが表示された行のいずれかの構成部品オブジェクトに関して、部品と CAD ドキュメントの構造間に差異があることを示します。「ビルドステータス」列には、次の表に示す記号が表示され、相違を解決するか未解決のままにするかを決定できます。
「修正済みの子」インジケータは、インジケータが表示された行のいずれかの構成部品オブジェクトに関して、部品と CAD ドキュメントの構造間に差異があることを示します。「ビルドステータス」列には、次の表に示す記号が表示され、相違を解決するか未解決のままにするかを決定できます。記号 | 意味 | 説明 |
|---|---|---|
| 修正済みの子 | この構成部品の 1 つ以上の子に差異があることを示します。 |
 | 既存の部品が構造内に存在しません | CAD 構造がこの CAD ドキュメントを使用していて、部品に関連付けられていますが、部品は部品構造で使用されていません。「部品構造を構築」操作により、既存部品が部品構造に挿入されます (部品はリストに表示されますが、淡色で表示されます)。 |
 | 部品構造には必要ありません | CAD 構造にはこの部品オカレンスと一致する子部品リンクがありません。「部品構造を構築」操作により、この部品の子部品オカレンスが除去されます。 |
 | 更新が必要です | 部品オカレンスに関する情報が、関連 CAD ドキュメントの子部品リンクと異なります。参照指定子、コンポーネント名、またはコンポーネントの場所に不一致がある場合は同期化されます。 |
 | イメージの関連付け | 部品は CAD ドキュメントへのイメージの関連付けのみを持ちます。構造に表示されるのは、オーナー関連付けを持つ CAD ドキュメントのみです。その他の関連付けタイプで部品に関連付けられている CAD ドキュメントを表示するには、下の「関連 CAD ドキュメント」タブを使用します。 |
 | 関連部品がありません | この CAD ドキュメントは CAD ドキュメント構造に挿入されましたが、部品構造に挿入する関連部品がありません。この差異を解決するには、部品を作成するか、部品をこの CAD ドキュメントに関連付けた後、部品構造の構築操作を使用する必要があります。 |
 | 構築されたことがありません | CAD ドキュメントと部品は、関連付けの後に一度も構築されていません。 |
 | 構築されません | 関連付けの後で CAD ドキュメントと部品が 1 回以上構築され、この構築後に CAD ドキュメントまたは部品に作業版数が適用されています。 |
| | シンボルの上にマウスを置くとツールチップが表示され、特定の差異またはステータスに関する詳細が表示されます。ステータスがリンクとオブジェクトの両方に適用される場合は、ステータスの組み合わせが表示される場合があります。たとえば、「更新が必要」と「構築されません」などの組み合わせが表示されます。 |
ウィンドウでの操作
「部品を CAD ドキュメントと比較」ウィンドウでは、基本的な構造間の比較に加えて、構造を編集したり、別の構造に変更したりできます。この機能を有効にするため、以下の操作が用意されています。
操作 | 説明 |
|---|---|
 比較を再表示 | 比較ウィンドウを再表示して初期状態にします。ただし、選択されている部品が更新されている場合は、最新の構造とその関連 CAD 構造がウィンドウに表示されます。 |
 前の相違点 | 構造内の前の (上の) 相違点を含む行が選択され、ハイライト表示されます。 |
 次の相違点 | 構造内の次の (下の) 相違点を含む行が選択され、ハイライト表示されます。 |
 ビルド設定 | 「ビルド設定」ウィンドウが開き、選択されている行に目的のビルドステータスを設定します。詳細については、「ビルド設定」ウィンドウの使用を参照してください。 |
 1 レベルの CAD 構造を構築 | 選択されている行のみの CAD ドキュメント構造の即時ビルドを開始します。 |
 マルチレベルの CAD 構造を構築 | 選択されている行および選択されている行オブジェクトのすべての子の CAD ドキュメント構造の即時ビルドを開始します。 |
情報タブ
「部品を CAD ドキュメントと比較」ウィンドウには、上の構造ツリーで選択した特定の行に関する情報を表示できるタブがあります。1 つの構造でオブジェクトを選択するだけで、ほかの構造内の関連オブジェクト (ある場合) が自動的に選択され、タブに表示されている情報が更新されて、構造比較の両側に選択されたオブジェクトの説明が表示されます。
「属性」タブ
「属性」タブを選択すると、ビルドまたはライフサイクルステータスに適用される構造の子 (ある場合) の属性および値のみが表示されます。
「子部品」タブ
「子部品」タブを選択すると、比較ウィンドウのメイン部分で選択したオブジェクトの直接の子が表示されます。ウィンドウのメイン部分で選択したオブジェクト行を変更すると、「子部品」タブのコンテンツが再表示され、新たに選択された行のオブジェクトが使用する直接の子が表示されます。
部品構造側の「子部品」タブには「ビルド設定」操作があり、これを使用して選択されているオブジェクトのビルドステータスを指定することができます。詳細については、「ビルド設定」ウィンドウの使用を参照してください。
「関連部品」/「関連 CAD ドキュメント」タブ
(CAD 構造側の) 「関連部品」タブまたは (CAD 構造側の) 「関連 CAD ドキュメント」タブを選択すると、上の構造で選択されている行に関連付けられたオブジェクトが表示されます。たとえば、部品に関連付けられた図面や、イメージ関連付け (非ネイティブな CAD ファイルのコピー、フレキシブル構成部品のさまざまな状態など) を持つその他の CAD ドキュメントを表示できます。
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