SISPostPublishDelegate
SISPostPublishDelegate クラスは情報構造とパブリッシング構造に固有です。WTDocument またはダイナミックドキュメント (EPMDocument) オブジェクトを作成し、そのコンテンツ (通常は PDF ファイル) は製品表現から受け取ります。
SISPostPublishDelegate を使用すると、既存のパブリッシングされたドキュメントに作業版数を適用することなく、選択した言語ごとに個別のドキュメントに対してパブリッシング後の処理を実行できます。同じ言語で製品表現が再びパブリッシングされた場合、パブリッシング後の既存のコンテンツに作業版数が適用されます。たとえば、バージョン A.1 のドキュメント Manual.pdf (英語) に対してブルガリア語とアラビア語の 2 つの言語でパブリッシング後の処理が実行された場合、SISPostPublishDelegate は同じバージョン A.1 の Manual_001_bg.pdf および Manual_003_ar.pdf という名前の新しい 2 つのドキュメントを作成します。ブルガリア語で既存のドキュメント Manual.pdf (バージョン A.1) が再びパブリッシングされた場合、名前は同じ Manual_001_bg.pdf ですがバージョン A.2 でドキュメントがパブリッシングされます。
DefaultPostPublishDelegate と同様に、PublishedContentLink は情報構造またはパブリッシング構造とパブリッシング後のドキュメントオブジェクトの間で維持されます。
次のテーブルでは、SISPostPublishDelegate の有効な <post-publish> パラメータ名をリストし、各パラメータの使用法を説明しています。
必須パラメータ
SISPostPublishDelegate クラスでは次のパラメータが必須です。
パラメータ名
定義
delegate
com.ptc.arbortext.windchill.publisher.postpublish.SISPostPublishDelegate でなければなりません。
name
SISPostPublishDelegate が作成または作業版数を適用するオブジェクトの名前。委任が作業版数を適用する正しいオブジェクトを検出できるように、同じタイプのすべてのオブジェクト間で一意である必要があります。パブリッシング後の処理が行われたドキュメントの名前に出力製品表現言語コードがサフィックスとして追加されるように、名前に {OUTPUT_LANG_CODE} が含まれていることがあります。
出力言語コードを使用して、SISPostPublishDelegate は言語に固有のパブリッシング後ドキュメントを作成します。製品表現が同じ言語で複数回パブリッシングされた場合、その言語の既存のドキュメントに作業版数が適用されます。
例: <post-publish name="name">{EPM_NAME}_{EPM_NUMBER}_{OUTPUT_LANG_CODE}.{OUTPUT_TYPE} </post-publish>
* 
SISPostPublishDelegate は、name パラメータの一意性に依存して、パブリッシング後のドキュメントの名前を生成します。
多言語パブリッシングジョブでは、{OUTPUT_LANG_CODE} の値に最初の言語が使用されます。
オプションのパラメータ
SISPostPublishDelegate クラスでは次のパラメータはオプションです。
パラメータ名
定義
number
SISPostPublishDelegate が作成または作業版数を適用するオブジェクトの番号。指定する場合は、番号はこのタイプのすべての Windchill オブジェクト間で一意である必要があります。指定されていない場合、番号は自動的に生成されます。
type
SISPostPublishDelegate が作成するオブジェクトのタイプ。タイプは論理識別子によって指定でき、wt.doc.WTDocument または wt.epm.DynamicDocument のソフトタイプである必要があります。指定されていない場合、SISPostPublishDelegate が wt.epm.DynamicDocument オブジェクトが作成されます。
title
WTDocument または EPMDocument オブジェクトのタイトル。
description
WTDocument または EPMDocument オブジェクトの説明。
container-oid
WTDocument または EPMDocument の初期作成に使用する、コンテナのオブジェクト識別子を表す文字列。この値が指定されていない場合、container-name パラメータがチェックされます。両方のパラメータが指定されていない場合、WTDocument はパブリッシング対象の情報構造またはパブリッシング構造と同じコンテキストに配置されます。
container-name
WTDocument または EPMDocument の初期作成に使用する、コンテナのパス (この後の例を参照) またはコンテナの名前 (文字列値)。使用されている名前が存在しない場合、またはその名前のコンテナが複数存在する場合は、パブリッシング後の処理が中止され、エラーメッセージが表示されます。container-name は、container-oid パラメータが設定されていない場合にのみチェックされます。container-name と container-oid が指定されていない場合、WTDocument はパブリッシング対象の情報構造またはパブリッシング構造と同じコンテキストに配置されます。
例: <post-publish name="container-name">/wt.inf.container.OrgContainer=Demo Organization/wt.pdmlink.PDMLinkProduct=GOLF_CART</post-publish>
folder
WTDocument または EPMDocument を初期作成するフォルダパス。
フォルダが指定されていない場合、製品表現対象のフォルダパスが使用されます。指定したコンテキストにフォルダが存在しない場合は、パス内の不足しているフォルダが作成されます。次に例を示します。
ルートフォルダを指定する次の例について考えます。
/
/default
/Default
* 
default を使用したルートフォルダの指定では、大文字と小文字は区別されません。ルートフォルダのすべてのサブフォルダでは、大文字と小文字が区別されます。
ルートフォルダ以下の第 1 レベルのフォルダを指定する次の例について考えます。
/MyFolder
/Default/MyFolder
/default/MyFolder
フォルダ名を "/" で区切って複数レベルのフォルダを指定する次の例について考えます。
/first/second
/first/second/third
/Default/first/second
/Default/first/second/third
* 
サブフォルダでは大文字と小文字が区別されるので、パス /Default/first/second/Default/First/second は別のフォルダを表しています。
content-description
WTDocument または EPMDocument コンテンツの説明。
lifecycle-template
WTDocument または EPMDocument に関連付けるライフサイクルテンプレート。
lifecycle-state
WTDocument または EPMDocument に関連付けるライフサイクル状態
published-content-link
published-content-link の作成のインジケータ。true、yes、または create の場合、「パブリッシングされたコンテンツ」リンクが作成されます。指定されていない場合、またはこれら以外の値の場合、「パブリッシングされたコンテンツ」リンクは作成されません。
これらのパブリッシング規則の XML エレメントの例については、<Windchill>/codebase/com/ptc/arbortext/windchill/worker ディレクトリにある SamplePublishingRules.xml ファイルを参照してください。
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