パブリッシャキューとジョブの概要
WVS のジョブには以下の異なるタイプがあり、いずれも Windchill の処理キューを使用して管理および処理されます。
パブリッシングジョブ - WVS のパブリッシング
干渉ジョブ - 干渉のバッチ検知
プリントジョブ - バッチプリント
サムネイルジョブ - WVS サムネイルのパブリッシング
WVS は、優先順位が高、中、低のジョブが処理待ちに使用する優先順位付きの 3 つの優先度別待機キューとともに、処理の実行場所である 1 つのパブリッシングキューを起動時に作成します。WVS は干渉ジョブとプリントジョブを処理するための、セット名 CLASH および PRINT を含む同様のキューセットも作成します。
デフォルトのパブリッシングキューセット
キューセットの名前
デフォルト
優先度別待機キュー
PublisherQueueH
PublisherQueueM
PublisherQueueL
番号付き処理キュー
PublisherQueue1
デフォルトの干渉キューセット
キューセットの名前
干渉
優先度別待機キュー
PublisherQueueCLASHH
PublisherQueueCLASHM
PublisherQueueCLASHL
番号付き処理キュー
PublisherQueueCLASH1
デフォルトのプリントキューセット
キューセットの名前
プリント
優先度別待機キュー
PublisherQueuePRINTH
PublisherQueuePRINTM
PublisherQueuePRINTL
番号付き処理キュー
PublisherQueuePRINT1
デフォルトのサムネイルキューセット
キューセットの名前
サムネイル
優先度別待機キュー
PublisherQueueTHUMBNAILH
PublisherQueueTHUMBNAILM
PublisherQueueTHUMBNAILL
番号付き処理キュー
PublisherQueueTHUMBNAIL1
管理者は、優先度別待機キューのエントリを WVS が均等に配布する宛先となる、追加の番号付き処理キューを設定できます。このキューを設定すると、パブリッシングの負荷を複数のキューに均等に分散できます。
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デフォルトのキューセットとパブリッシャキューの名前には、埋め込みのセット名は含まれていません。
WVS は、以下の 2 つの物理 Windchill 処理キューエントリを組み合わせて、個々の論理 WVS ジョブを処理します。
queueJob - 優先度別待機キューエントリのターゲットメソッド。
doJob - 番号付き待機キューエントリのターゲットメソッド。
以下の図に、WVS アーキテクチャ全体を背景とした、WVS のパブリッシャキューのメカニズムを示します。
新たにサブミットされる各パブリッシングジョブの WVS キュー queueJob のエントリは、処理されるコンテンツのタイプおよびリクエストのソースに基づいて、関連する優先度別待機キューに追加されます。
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プリントジョブおよび干渉ジョブの優先順位付けについても、同様の設定値を利用できます。Windchill Visualization Services のカスタマイズを参照してください。
Windchill の処理キューに入っているエントリは、キューに追加された順に 1 つずつ処理されます (FIFO)。どのキューエントリも、処理の状態に応じて以下のいずれかのラベルが設定されます。
READY - キューが作成され、キューエントリは実行待ちになっています。
EXECUTING- エントリの処理が進行中です。このステージに入ることができるエントリは 1 つのみです。
JOB SUCCESSFUL - キューエントリは正常に処理されました。
JOB FAILED - このキューエントリのパブリッシャプロセスは成功しませんでした。
優先度別待機キュー
ジョブは 1 つずつ処理されます。ある一定の時間に各キューに入っている EXECUTING エントリは 1 つであり、残りはすでに READY 状態で処理されています。
優先順位が「高」のキューに入っているエントリは、優先順位が「中」のキューに入っているものよりも常に先に処理され、優先順位が「中」のキューに入っているエントリは、「低」のキューに入っているものよりも常に先に処理されます。
EXECUTING queueJob キューエントリは、READY エントリおよび EXECUTING エントリがないアイドル状態の番号付き処理キューを探します。
キューが見つかった場合、初期状態が READY処理キュー (doJob) をそのキュー内に新規作成します。
関連する待機キューエントリは COMPLETED (完了) 状態となり、Windchill Queue Service によって自動的に除去されます。
番号付き処理キュー
ジョブは 1 つずつ処理されます。ある一定の時間に各キューに入っている EXECUTING エントリは 1 つであり、残りはすでに COMPLETED 状態で処理されています。
EXECUTING (実行中) 状態の待機キューエントリ (doJob メソッドを実行) は、wvs.properties 内のオーサリングアプリケーション固有の cadconvert プロパティを使用して設定された、ドキュメントパブリッシャ (WTDocument の場合) または個々の CAD パブリッシャ (EPMDocument の場合) を識別し、実行します。たとえば、Creo Parametric の場合、内部オーサリングアプリケーションが PROE であれば、publish.cadconvert.PROE プロパティで定義されているパブリッシャクラスが使用されます。CAD アプリケーションの個々のタイプのデータについて、パブリッシングプロセスの実行を制御するのはパブリッシャです。
パブリッシングが正常に完了すると、処理キューエントリの状態は COMPLETED に設定されます。
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デフォルトでは、queueJob キューエントリは、定義済みのあらゆる WVS キューセットのすべての処理キューについて、wvs.properties の publish.publishqueuepollinterval プロパティの値に基づいて、5 秒間隔で繰り返し処理されます。
パブリッシングジョブのコンフィギュレーションを変更するには、パブリッシャキューの設定を参照してください。
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